高校生 迫力の書道パフォーマンス

力強く大筆を走らせる生徒

 【松前】高校生が音楽に合わせてダイナミックに書をしたためる「第6回書道パフォーマンス」(文化の香り漂う書のまちづくり推進協議会主催)が14日、町民総合センターで開かれた。訪れた観客は生徒の迫力ある筆さばきに見入っていた。

 近代詩文書の父と呼ばれる書道家金子鷗亭(おうてい)氏の生誕地である松前町は「書のまちづくり」を掲げており、新たな書道の魅力を町内外に発信しようと、毎年サクラの時期に同イベントを開催している。

 今年は3月の北海道新幹線開業を記念して青森弘前実業高校をゲストに迎え、札幌龍谷学園、函館大妻、遺愛女子、市立函館、函館西、函館中部、南茅部、江差、松前の10校が参加。生徒たちがダンスミュージックなどに合わせて、縦4メートル、横6メートルの紙の上で大胆に筆を走らせると、会場から大きな拍手が起きた。

 このほかにも、札幌書究文化書芸院理事長の山田起雲氏による席上揮毫(きごう)や松前中学校の生徒による吹奏楽の演奏に合わせた書道パフォーマンスも行われた。

 遺愛女子高校書道部の田中佑季さん(17)は「先生への感謝の気持ちを込めて書いた。15人全員の息がぴったりで練習より、良い作品になった」と話していた。(金子真人)

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