ながまれ号試乗会

 日本旅行(東京)は14日、道南いさりび鉄道(函館、小上一郎社長)の観光列車「ながまれ海峡号」の試乗会を、函館―木古内間で行った。モニター13人が車窓の景色を楽しみ、地元食材を使ったバーベキューなどに舌鼓を打った。復路の茂辺地駅からは、高橋はるみ知事も同乗した。

 ながまれ号は、普段は一般車両として運行するが、同社が旅行商品を企画、販売している。28日に初運行し、8月まで隔週土曜に計6回予定。180人の募集に対し、道内外から155人の予約が入って好調だ。運行は10月末まで。道南スギを使ったテーブルやヘッドレストを設置した特別仕様だ。

 函館駅を午後3時57分に出発。車体に函館山やいさり火を配した濃紺の車両がゆっくりと走り出した。往路は、函館の洋菓子店「プティ・メルヴィーユ」が提供する海鮮丼に見立てたスイーツと自家焙煎(ばいせん)コーヒーが出た。復路は、道の駅みそぎの郷きこないのレストラン「どうなんデス」のイタリアン前菜と塩パン、スープを味わったほか、北斗産峩朗(がろう)ガキやツブ貝などのバーベキューを茂辺地駅から車内に持ち込んで堪能した。

 高橋知事は「全部おいしかった」と笑顔。モニターで、函館まちあるきガイドの土田尚史さん(40)は「地元に住んでいても知らない味覚がたくさんあって新鮮だった。新幹線と違い、潮風が感じられ、のんびりくつろげるのが魅力」と話した。(山崎大和)

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