桜がつないだ 日英の絆刻む

 【松前】サクラを通じた交流がある日本とイギリスの絆を刻む「日英讃桜文化友好親善記念碑」が松前公園内の桜資料館横広場に建立され、14日に除幕式が行われた。建立者のサクラ研究家浅利政俊さん(85)=七飯町=や石山英雄松前町長(60)、英国王立園芸協会のクリス・サンダースさん(72)らが出席し、日英友好を象徴する石碑の建立を喜んだ。

 浅利さんは、松前松城小学校の教諭として勤務していた1957年、町からの依頼で当時300本ほどしかなかった松前公園のサクラの植栽、品種改良に取り組み、現在では250種1万本が咲き誇る桜の園を作り上げた。

 93年にはイギリスウィンザー王立公園の依頼で松前品種を含む58種類のサクラの苗木を贈り、春になると同国の植物園や公立大学などできれいな花を咲かせている。

 除幕式で浅利さんは「北海道で育ったサクラを受け入れてくれたことに感謝している。これからもサクラを通して両国の絆を深めていきたい」とあいさつ。松前を初めて訪れたサンダースさんは「満開のサクラは想像していた以上のものだった。浅利先生のおかげでイギリスでもサクラが楽しめるようになったことを感謝する」と祝辞を述べた。(金子真人)

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