◎小児科診療日誌/かみいそこどもクリニック・渋谷好孝先生(2011.12.1)

★ロタウイルス感染症対策

 11月は暖かい日や雪が降ってとても寒い日が交互にやってきて、子供たちは嘔吐や下痢を伴う風邪にかかったり、大きい子は咳が長く続くマイコプラズマ肺炎にかかったりなどクリニックにお薬をもらいに行ったということが多かったと思います。
 幸いにも、まだインフルエンザの流行は見られていませんが、子供にとっても親にとっても楽しくても病気は辛い冬の日が近づいているようです。
 本年11月からロタウイルス感染症に対するワクチンが接種できるようになりました。乳幼児冬季下痢症と言われるロタウイルス感染症は米のとぎ汁のような下痢便、嘔吐などの症状が出、重症の場合には脱水のために入院したり、けいれんや脳炎、膵(すい)炎などを合併したりすることが知られていて、決して軽症の感染症というわけではありません。
 ロタウイルス感染症は年少であればあるほど重症になる可能性が考えられますので、このワクチンは生後6週から24週までの間に4週以上の間隔を空けて2回口から飲むロタウイルスを弱毒化した生ワクチンとなっています。
 2カ月からはヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなど接種できますので、このロタウイルスワクチンを加えると最大4種類のワクチンを始めなくてはなりません。
 ロタウイルスワクチンは生ワクチンですので接種した後は4週以上間隔をあけないとロタウイルスワクチンを含め次のワクチンは接種できませんので、必然的に同時接種を選択しなければ日程がとてもきつく、うまく接種を進めていくことができません。
 接種料金は各医療機関で違いますが、おおむね1回1万5千円程度と思われます。2回行わなければなりませんので、3万円近くのお金がかかります。残念ながら、ヒブワクチンのように無料化になる予定はありませんが、接種の準備ができた医療機関から接種が始まっていくものと思われます。1カ月健診のおりにかかりつけの先生に相談して接種を行うのかどうかを相談してください。

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