2007年4月8日(日)掲載

◎松前公園のサクラ咲く
 【松前】250種1万本を誇る道南のサクラの名所・松前公園で7日、待望の開花が確認された。気の早い薄桃色の花びらは、触れると消えてしまいそうなほど小ぶりで繊細。かれんな姿で遠慮気味に観光シーズンの訪れを告げている。

 開いたのは園内に約20本あるというフユザクラで、松前神社前の数本に30輪程度を見ることができる。冬期間にもいくつか花を付けることからこの名があり、例年ほかの品種に先駆けて咲く。

 ボランティアで同園を管理する町豊岡の北川聖治さん(71)が、定期的に行う巡回で発見した。開花は昨年より6日早く、北川さんは「ここ数日の暖かさが良い刺激になったのではないか」とみている。

 例年、同園のサクラが見ごろを迎えるのは4月下旬からの約1カ月間。期間中の城下町は、全国各地からの観光客でにぎわう。(小泉まや) j


◎函館信金、あすから「電車命名権」第1号記念した定期積金を発売
 函館信用金庫(函館市大手町2、黒滝啓洋理事長)は、既存電停名の後に企業名をつけられる権利「ネーミングライツ(命名権)制度」の第1号に選ばれたのを記念し、9日からスーパー定期積金「1番乗り」を販売する。

 同信金は3月下旬、市交通局が導入した同制度に、26カ所ある電停で初めて適用。「魚市場通 函館信金本店前」となった停留所名は、あんどんへの表示や車内アナウンスなどで使用され、同時に同信金の車体広告を載せた電車も導入した。

 定期積金の年利は0・7%、3年物で毎月の掛け金は1万円。個人や個人事業主、法人を対象とし、契約すると同信金のカラー電車をデザインしたペーパークラフトも贈られる。9月28日まで取り扱うが、募集金額の20億円に達し次第、締め切る。

 また、懸賞金付き定期預金も同時に発売。年利は店頭表示のスーパー定期預金1年物を適用し、10万円1口で1本の抽選券が付き、1等の10万円が18人、2等の1万円が60人、3等の2000円が300人に当たる。9月28日まで取り扱うが、総額60億円に達し次第、締め切る。抽選日は、来年1月18日で、翌19日以降に店頭に表示する。

 問い合わせは、同信金業務部TEL0138・22・1242、または近くの本支店で。(浜田孝輔)


◎「バスロケーションシステム」利用好調
 先月20日から始まった、函館市内を巡る路線バスの運行情報を検索できるサービス「バスロケーションシステム」の利用状況が、好調な滑り出しを見せている。システムを運用する函館バス(寺坂伊佐夫社長)によると、携帯電話とパソコンでの利用件数は、進学する学生・生徒による利用増が見込めることから、今月中旬には10万件の大台に乗りそうだ。

 同サービスは、同社が利用客へのサービス向上を目指し、市などからの補助金を含む総事業費約2億4000万円を投じて導入。携帯電話では、乗・降車の停留所を入力、もしくは50音で検索することで、バスの出発時間と到着予定時刻を把握できる。また、パソコンでは時刻表だけでなく、市内約80カ所の公共・観光施設の情報を入手できる。

 システム稼働初日の利用件数は、1万542件。翌21日に7054件だった以降は、1日あたり2000―5000件で推移してきた。「手軽さが受け入れられた」(同社)と思われる携帯電話は、全体の71・3%を占め、一部の年配者はパソコンから印刷した時刻表を手に乗降しているという。

 また、同社には利用者から「停留所での待ち時間が短縮されて、大変助かっている」「旅行プランを組み立てるために、有効に活用したい」などの意見が寄せられている。同社は「新年度を迎え、高校・大学も始まることから、さらに利用度が高まりそう」と、導入から1カ月足らずでの10万件達成に期待している。

 パソコンの場合のアドレスは、http://hakobus.jp 携帯電話はhttp://www.hakobus.jp/m  問い合わせは、同社函館営業所TEL0138・51・3137。(浜田孝輔)


◎西部地区の空き地、空き家の相談窓口開設
 西部地区を対象に、空き地や空き家の利活用についての相談を受け付ける窓口が7日、函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)内に開設した。業務を請け負う特定非営利活動法人(NPO法人)「はこだて街なかプロジェクト」(山内一男理事長)は「気軽に相談を」と呼び掛けている。

 窓口は、市街づくり推進課内の「空家・空地相談室」の業務を拡張し、毎週土曜日、同センター1階に開設。建築士や不動産鑑定士ら専門家で構成する同NPOメンバーが相談業務を請け負う。

 売買を中心とした流通相談ではなく、主に古い古い長屋など建物の再生方法や、空き地の利活用方法などについてアドバイスする。

 同NPOの松下宏生副理事長は「西部地区を若い人がお店などを開き、利用できるようにしたい。まずは窓口に足を運んでもらい、再活用に向けたきっかけにしてほしい」と話している。

 窓口は毎週土曜日、午前10時から午後3時まで設置。流通などに関する相談は、平日に街づくり推進課内で受け付ける。

 問い合わせは同課TEL0138・21・3357、同NPOTEL同・55・8138。(今井正一)


◎タイヤ交換ピーク
 函館市内のガソリンスタンドやカー用品店などでは、冬タイヤから夏タイヤへの交換のピークを迎えている。暖冬で雪も少なかったが、過去に4月の新入学シーズンにも雪が降ったことがあるため、早くからのタイヤ交換の動きはあまり見られず、ことしも例年通りこの時期に集中している。

 函館アポロ商会五稜郭サービスステーション(同市梁川町15)では、4月に入ってから連日、平均10台前後の交換作業に追われている。平野洋之店長(36)は「冬に雪が少なかったので冬タイヤの痛みが激しい。溝の減ったタイヤは雨の時にスリップして危ないので、点検してなるべく早めの交換を」と話す。同店では、来週にかけてが交換のピークと予想し通常よりスタッフを増やし、対応する。

 JOMO前側石油戸倉町サービスステーション(同市戸倉町30)でもタイヤ交換に訪れるお客さんが増えてきた。寺田明広マネジャー(37)は「交換時期は天候に大きく左右される。週末は大変込み合うので、平日の会社帰りなどの時間帯を利用してもらえれば、待ち時間も短くてすむのでは」と話している。(田中陽介)