2007年7月19日(木)掲載

◎函館でもレジ袋減らし隊…環境部職員ら本町などでチラシ
 半年間でレジ袋3000万枚を減らす運動を全国各地で展開する「レジ袋減らし隊実行委員会」(本部・東京)の啓発運動が18日、函館市内でも始まった。函館市生活学校連絡協議会(佐々木文子会長)の会員や市環境部の職員ら20人が本町や若松町のデパート前でちらしを配るなどして市民に協力を求めた。

 同実行委員会は全国生活学校連絡協議会や財団法人、あしたの日本を創る協会など4団体で構成。小売店など事業者のレジ袋使用削減が義務付けられた改正容器包装リサイクル法が4月に施行されたのを機に、レジ袋の削減運動を企画。内閣府や経済産業省、環境省の後援を受け、12月31日まで行う。

 この日の活動では、スタンプカードを印刷したちらし1000枚を用意。会員らは通行人や買い物客らにちらしを配り、運動の参加を呼びかけた。全国協議会の副会長を務める佐々木会長は「スーパーなどでも値引きやポイント加算などのサービス提供でレジ袋削減の取り組みを進めているが、市民が自発的に袋を断れるよう普及をしていきたい」と話した。

 レジ袋削減運動は、削減数を集計するために専用のスタンプカードを賛同者に配布。賛同者は、スタンプカードを持参して買い物に行き、レジ袋を断った際に店員からはんこやサインをもらい、30個たまった時点で事務局へ送る。実行委員会で全国各地から寄せられたスタンプカードを集計、削減数の合計3000万枚以上を目指す。

 なお、同協議会はイトーヨーカドー函館店(美原1)、長崎屋函館店、函館市役所(東雲町4)、日乃出清掃工場(日乃出町26)、市総合福祉センター(若松33)市内5カ所にちらしを置くほか、押印済みのスタンプカードの回収箱を設置。「切手代をかけずに直接事務局に届けられます」と佐々木会長。運動に関する問い合わせはあしたの日本を創る協会TEL03・3501・8001、佐々木会長TEL0138・23・1486。(鈴木 潤)


◎函館との友好紹介…ハリファクス市の地元新聞に
 函館市と姉妹都市提携25周年を迎えたカナダ・ハリファクス市の地元新聞に、函館の名所や両市の友好関係について伝える記事が掲載された。「函館は成長し続ける観光地で、親しみやすく礼儀正しい市民が暮らす街」「函館山からの夜景は、香港にも勝るとも劣らない」などと紹介している。

 現地のザ・デイリー・ニュースが「ハリファクスと函館、25年の友情」と題し、6月2日付の新聞に大きく掲載。5月7日に函館港に入った豪華客船スタテンダムに乗っていた旅行記者が、市民から熱烈な歓迎を受けた様子などを寄稿した。

 「函館とハリファクスは共通点が多い」とし、港町で大学が複数あり、街のまん中に星形の城郭がある点などを挙げた。

 寄港した際、大きな垂れ幕や制服を着た女子高生たちに歓迎され、出航時も100人以上の市民がイカ踊りをして見送ったことなどを紹介。「私たちの出発を忘れられないものにしてくれた」「25年間の両市の結びつきを思い起こさせるものが詰まった日の終わりだった」とつづっている。

 記事はインターネットのウェブ(英語)で見ることができる。アドレスはhttp://www.hfxnews.ca/index.cfm?sid=34214&sc=264(高柳 謙)


◎平和への願い 長崎へ届け 3千羽の折り鶴完成…ピアノ教室アカシア会
 一羽一羽に平和への願い込め―――。函館市柏木町11のピアノ教室「アカシア会」(布施谷信子代表)はこのほど、長崎市の平和祈念式典に贈る3千羽の折りづるを完成させた。14日にはこのつるを囲んで、布施谷さんが「函館空襲」の体験談を語り、子どもたちに戦争の恐ろしさと平和の大切さを訴えた。

 同教室には小学2年生から社会人まで18人が通っている。布施谷さんは函館港小学校が毎年折りづるを作っていることを知り、2年前にはじめて活動に協力。昨年からは教室単独で折りづる作りを行っている。生徒はレッスンの合間などを利用し昨年同様3千羽を折り上げ、千羽づつを束ねたカラフルな“千羽鶴”が完成した。

 布施谷さんはこの機会に、平和の大切さを知ってもらおうと、14日に生徒を集めて戦争時の体験談を語った。布施谷さんは「家にオルガンがあったが、敵国製ということで音を出すことができなかった」「ドレミファソラシドもハニホテトイロハで発音しなければいけなかった」「国民学校(小学校)では、爆撃機や偵察機の種類を音で聞き分けるために和音の勉強をさせられた」など、当時の貴重な体験を紹介した。

 このあと参加者は庭に場所を移し、戦火を超えて60年以上成長し続けているオンコの木の前に集合。布施谷さんは「戦時中は1メートルほどだったこのオンコも今ではこんなに大きくなりました。これも戦争がなくなったおかげです」とあらためて平和の大切さを訴えた。

 折りづるは布施谷さんが20日に函館市に贈り、市の「平和大使」が8月7日から行われる長崎の平和祈念式典に届ける。(小川俊之)


◎サマータイムスタート…渡島支庁
 道はことしもサマータイムを実施、渡島支庁でも一部の職員が始めた。新たに「エコ・サマータイム」と題して、実施職員がマイバッグの持参など日常生活を見直す「環境配慮行動実践シート」の記載にも取り組む。ただ、道本庁の実施表明が昨年よりも遅れたなどから、参加職員数は前年より減ることも予想される。

 サマータイムへの参加は職員の任意で、実施は8月10日までのおおむね4週間。同支庁では今週から、支庁、函館土木現業所、渡島保健所の管理職37人が参加。出勤、退庁時間をそれぞれ1時間早め、午前7時45分から午後4時半までの勤務としている。

 「環境配慮行動実践シート」では、「カーエアコンをつけない」「水筒を持参する」など32項目について、毎日達成したかを記載。身近な省エネ行動に取り組む。1人ひとりの実施結果は、アンケート調査と合わせて、道本庁で取りまとめる。

 23日にも、現在募集している一般職員が順次参加する。これに合わせて、庁舎内の各課入り口に「エコ・サマータイム実施中」などと書かれた張り紙を掲示する予定で、来庁者にもPRする。

 昨年は支庁職員約700人中、3割弱の約170人が参加した。ことしは、道庁の実施決定が7月上旬と遅れ、サマータイム自体が民間企業等に浸透しておらず、時間通りの執務は難しいとの声も。同支庁は「参加数は昨年に満たない可能性もある」(総務課)としている。(原山知寿子)


◎「入札に参加して」…渡島支庁 IN公売 下見会スタート
 渡島支庁が、ヤフーのオークションサイトを通じてインターネット(IN)公売する、差し押さえ品の下見会が18日、函館市美原4の渡島合同庁舎道民ホールで始まった。大正時代の電話機や日本画などが並び、来庁者らが興味深そうに見入っている。

 同支庁は、ことし5月に管内の道税滞納者から差し押さえた絵画やレコードプレーヤーなど8点を初めてIN公売する。既にネット上で写真を公開し、参加申し込みを受け付けているが、現物を見て参考にしてもらおうと、展示した。

 専門家による鑑定はしていないが、それぞれの品には、同支庁納税課職員が調べた製造年や大きさ、重さ、傷などの説明文も添えた。アメリカ製のアンティークのタイプライター(最低価格5000円)など、レトロな品に注目が集まっていた。

 既に本州方面などからも送料や引き取りに関する質問などが寄せられているといい、同課は「興味のある人はぜひ入札に参加を」と話している。下見会は19日までで、時間は午前10時から午後4時。同課職員が待機し、説明に応じている。

 入札参加受け付けは26日午後5時まで、入札期間は31日午後1時から8月2日午後零時半まで。問い合わせは同課TEL0138・47・9454。(原山知寿子)