2007年7月25日(水)掲載

◎ミスはこだて 夏用の制服お披露目
 観光都市函館をPRする観光大使「第28代ミスはこだて」の夏用の制服が23日、函館市役所でお披露目された。ミスはこだてを務める笠井絵美さん(22)、氏家香菜子さん(28)、松本彩さん(23)の3人が新しい制服を着て、西尾正範市長を表敬訪問し、函館市のPR活動に向けて意欲を新たにした。

 夏の制服は2001年から、函館市田家町の制服製造販売会社、オガワ(笠嶋英人社長)が製作している。今年の夏服は、函館の海をイメージした、さわやかなアクアブルーを基調としたジャケットとワンピースで、1960年代のレトロ感覚をイメージ。スカーフ風のキュートなリボン、Aラインのシルエットが印象的で、「夏らしいさわやかな素材を使い、他都市の制服と類似したものを作らないよう配慮した」と笠嶋社長。

 西尾市長を懇談したミス3人は、「新しい制服は軽くて風通しも良い。函館に来た観光客温かく歓迎したいです」と話し、西尾市長も「函館の顔として頑張ってください」と激励した。

 ミス3人は8月1日から始まる函館港まつりや同3日からの新潟まつりに新しい制服で参加し、函館をPRする。(鈴木 潤)


◎投票率アップの兆し/道南も期日前好調
 29日投開票の参院選の投票率が注目されている。ことしは12年に1度の統一地方選直後の「亥(い)年の選挙」に当たり、選挙疲れや夏休み時期にぶつかるマイナス要素があるものの、期日前投票者数が渡島・桧山管内各市町とも好調で、投票率アップの兆しも見られる。国政選挙では過去8回連続で、道内市町村別ワーストを記録している函館市をはじめ管内自治体の選管は「亥年ジンクス」をはね返せるか、有権者の動向を注視している。

 12年前の1995年に行われた第17回参院選の投票率は、函館市が37・84%でその前の92年の49・01%を大きく下回った。今回は選挙日程が学校の夏休みに入って最初の日曜にずれ込み、「亥年現象」に拍車がかかるのではと懸念されている。

 一方、道選管のまとめによると、渡島・桧山管内で期日前投票をした人は、22日現在で1万3385人で、前回と同時期の2004年7月4日時点の1万185人を3200人上回った。函館は前回より2120人多い8094人で、期日前投票率3・28%は、前回より0・88ポイントアップしている。

 函館市選管は期日前投票者が増えた要因を「参院選2回目、全体で5回目となり、手続きの簡素さが浸透し、定着したのでは」と分析。「投票日当日の動向は何ともいえないが、選挙自体の関心も高いので投票率アップにつながってほしい」と期待を寄せる。

 期日前投票は投票日前日の28日まで行われ、函館市では本庁舎や支所など市内7カ所で受け付けている。市選管は「当日にレジャーや旅行などの予定があれば、投票を済ませてから出掛けて」と呼びかけている。(原山知寿子)


◎江差町議選告示/現職8人、元職2人、新人4人が立候補
 【江差】任期満了に伴う江差町議選が24日、告示された。定数12に対して午後5時の締め切りまでに現職8人、元職2人、新人4人の計14人が立候補を届け出た。投開票は参院選と同じ29日で即日開票される。

 午前8時半から町選管に立候補を届け出た候補者は、早速町内各地に繰り出して支持を訴えた。同日は参院選の立候補者も相次いで江差入り。町内は選挙戦一色に染まった。

 投票日は29日。町内9カ所の投票所で、午前7時から午後8時まで投票を受け付ける。投開票日が参院選と重なったため、開票は町文化会館大ホールで行う。開票は同9時半からで、町選管によると同11時半前後に当落が判明する見通しという。

 期日前投票は25日から28日まで。町役場1階の町民ギャラリーで午前8時半から午後8時まで受け付ける。

 24日現在の選挙人名簿登録者数は、男性3973人、女性4427人の計8400人。(松浦 純)


◎函商珠算部/全国大会で全員入賞だ、27日仙台で
 函館商業高校(三浦法久校長、生徒706人)の珠算部(小松智行部長)は27日、仙台市で開かれる「第54回全国高等学校珠算競技大会」(全国商業高等学校協会主催)に出場する。部員全6人が予選となる道大会で優秀な成績を収め、団体や個人の各種目にそれぞれ出場する。大会を前に同部は、最後の追い込み練習に熱心に取り組んでいる。

 部員は、6月上旬に帯広市で開かれた第60回北海道高校珠算競技大会兼第54回全国高校珠算競技大会道予選に出場。総合競技の団体では九十沙織さん(2年)、宮谷尚孝君(3年)、小松部長(同)のチームが準優勝に。同個人総合では、九十さんが2位、宮谷さんが3位となった。また種目別競技でも1―3位に入り、全員で全国大会行きを決めた。

 同部は毎年全国大会への出場を果たしているが、種目により得意、不得意があり、団体種目で出場するのは4年ぶり。全員が小学生のころから珠算を続けており、毎日欠かさず2時間取り組む部活動での練習の成果が実った。

 全国大会への出場が決まり、部員の練習熱はさらに高まっている。3年生は進路のための勉強や面接練習などの合間を縫って励んでいる。小松部長は「団体でも出ることができてうれしい」と喜び、宮谷君は「1枚でも多く賞状を持ち帰りたい」と意欲を見せる。

 顧問の鈴木孝幸教諭は「団体での出場は多くあることではないので3人の点数でぜひ入賞を狙ってほしい。全員、函館商業の生徒として誇りを持ってはじいて」と応援している。(小泉まや)


◎青函トンネル火災訓練/連携確認、素早い対応
 【青森】青函トンネル(全長53・85キロ)内での列車火災に備え、JR北海道函館支社は24日、津軽海峡線の津軽今別駅(青森県)で総合防災訓練を行った。同支社や警察、消防など約200人が参加し、緊急時の連携や対応策策などを確認した。

 防災体制の強化が目的で、今回が42回目。トンネルが開通した1988年から年2回行っている。函館発青森行きの臨時特急「スーパー白鳥」(6両編成)がトンネル内の竜飛海底駅を通過後、5号車で乗客が火のついたたばこをごみ箱に捨て、車内に火が燃え広がった―という想定。

 まずは乗客を両端の車両に移動させ、津軽今別駅まで待機。同駅到着後、はしごを使って乗客49人を素早く降車させた。青森地域広域消防事務組合の消防隊員は避難する際にけがをした4人(重傷者1人、中等傷1人、軽傷者2人)を担架で運び、応急手当て。消防隊員やJRの自衛消防団は車両に向けて勢いよく放水した。

 右足を骨折した重傷者は同組合のヘリコプターでつり上げて青森市内の病院に搬送。ホーム横の空き地に設置された対策本部からは乗客の安全確保など、頻繁に指示が出され、本番さながらの緊迫感に包まれた。

 同支社の高久修一技術次長は「消防や警察など関係機関との連携が確認でき、迅速な処置だった。万が一、トンネル内で事故が起きた場合に生かしたい」と話していた。


◎上ノ国高存続問題 緊急対策会議が初会合
 【上ノ国】上ノ国町は23日、道立上ノ国高校の存続問題を協議する緊急対策会議の初会合を開いた。道教委が2008年度以降、同校の募集定員を1間口削減することなどを盛り込んだ公立高校再編配置計画を9月に正式決定する見通しで、計画が固まる8月上旬にも道議会への要請行動を行うなど、町ぐるみの存続運動を強化する方針を決めた。

 町議会、PTAなどから11人が出席。委員長に就任した工藤昇町長は「高校再編は深刻化する道財政を背景にしたもの。道教委は地域住民の声を聞こうとしない。再編問題を抱える市町村とも連携して存続を訴えたい」と述べた。

 会議では、同計画が正式決定される9月を前にした存続運動の在り方を協議。8月上旬には道議会や道教委に、特例2間口制度の維持や上ノ国中と上ノ国高で行っている連携型中高一貫教育の継続などを求める要望活動を町議会とも連携して実施することを決めた。

 意見交換では、金子廣教育長が、中高一貫教育の撤廃などの影響で08年度以降、上ノ国高の将来像に対する受験生の不安感が高まり、結果として生徒減少に拍車が掛かり「存続そのものが困難になる」と懸念を示した。このため、中高一貫教育のカリキュラム見直しや通学費助成を含む町の支援強化などをはじめ、地域ぐるみで生徒確保に取り組む必要性が指摘された。

 委員からは「間口減による教職員削減で教育の質が低下する」「中高一貫教育が始まってからわずか4年。十分に成果を検証すべきだ。道教委は朝令暮改。子供への影響を無視している」「高校再編は過疎地の子供たちの教育権を奪う問題」と厳しい指摘もあった。

 道教委は6月に公表した同計画で、上ノ国高は08年度に特例2間口制度を撤廃し、募集枠を現行の2間口から1間口に削減する方針を示した。さらに町教委には、09年度に同校を道立江差高校の地域キャンパス校化、10年度には03年度に始まった連携型中高一貫教育を撤廃する意向を示している。(松浦 純)


◎今年初、江差で遅い夏日/食中毒警報を発令
 24日の道南地方は日差しが強く汗ばむ陽気となり、江差町ではことし初めて夏日を記録し、函館でもことし一番の暑さとなった。

 日本気象協会北海道支社によると、日本海に中心を持つ高気圧が広く張り出して晴れや快晴となり、気温が上昇。午後3時までの最高気温は江差で25・6度、函館市は28・8度。

 江差では昨年より2カ月ほど遅く、1963年以降で最も遅い夏日となった。函館は平年並みの6月12日にことし初の夏日を記録し、7月は7、8日、22日から同日まで3日続いている。

 25日も引き続き高気圧に覆われ、気温が高い状態は26日まで続くが、週末は低気圧が通りやすくぐずついた天気となる見通し。

 市立函館、渡島、八雲の3保健所は同日、今夏初の食中毒警報を発令した。最高気温が28度を超えると予想されたため。各保健所は、衛生管理の徹底を呼び掛けている。26日まで継続する。

 対象地域は、函館と、渡島保健所管内の北斗、松前、福島、知内、木古内、七飯、鹿部、森、八雲保健所管内の八雲、長万部、せたな、今金の2市11町。

 各保健所は、食中毒予防の3原則「清潔」「冷却・迅速」「加熱」の徹底を呼び掛ける。市立函館保健所生活衛生課は「生ものは腐りやすくなるので注意。食品はすぐに冷蔵庫で保管する。料理はすぐに食べることや、しっかり加熱することが大切」と話す。また、調理前の手洗いや、まな板、包丁などの調理器具の衛生管理も重要としている。