2007年8月27日(月)掲載

◎30チーム 熱く華麗に…YOSAKOIソーラン祭り 道南大会
 「第5回YOSAKOIソーラン祭り道南大会」(実行委など主催)が26日、ファイナルを迎えた。メーン会場の「クィーンズポートはこだて」(豊川町)、金森赤レンガ倉庫群会場(豊川町)、大門グリーンプラザ会場(松風町)の3会場で本祭が行われた。この日の函館の最高気温は28・5度。残暑厳しい中、各チームの出演者は、鮮やかな衣装とともに華麗に舞った

 道南や道内外から参加した約30チームが熱い踊りを披露した。地元のチームや、第16回YOSAKOIソーラン祭り(6月、札幌)で4年連続大賞に輝いた「新琴似天舞龍神」(札幌)などの有名チームが出演すると、各会場は大いに沸いた。

 本州各地の子供たちにとってはこの日は夏休み最後の日曜で、金森会場は、親子連れの観光客などで賑わった。三重県川越町から家族で訪れた陣内亜樹さん(8)は「初めてYOSAKOIソーランを見た。いい思い出が出来た」と喜んでいた。

 大会の最後は、メーン会場で全チームの出演者や観客がともに踊る乱舞が行われ、盛況のうちに幕を閉じた。(山崎純一)


◎志望校で1日授業…函館市内の公立高で体験入学・説明会始まる
 函館市内の公立高校で、2008年度入学希望者を対象にした体験入学や学校説明会が始まった。25日は、函館工業高校が1日体験入学を、函館西高校は説明会を開催した。同様の催しは今後各校が順次行う。

 函館工業高は午前と午後の2部に分けて、道南各地の約420人の生徒を受け入れた。このほかに保護者や中学校の進路指導担当教諭も訪れ、同校教員が対応する相談会に参加した。

 生徒は、コンピューター利用設計システム(CAD)操作や、橋の模型制作、パソコンの組み立て、住宅の屋内配線など、18種類の工業高ならではの授業内容から一つを体験。進路実現に向けて理解を深めた。

 環境土木科のコンクリートをテーマにした体験では、産業廃棄物として排出されるホタテの貝殻を使ったコンクリート平板を製作。先輩の指導で、コンクリートを流し込んだ型枠を木づちでたたいて気泡を押し出した。

 同科が第一志望という函館市桔梗中学校3年の土井健吾君は「道路工事などを見てこのような仕事に就きたいと考えています。作業は楽しくて、進学の意欲が増しました」と話していた。(小泉まや)


◎新井満さん軽妙に、啄木の魅力語る…来函100周年記念トークショー
 石川啄木の来函100周年を記念したトークショー「風になった啄木」(函館市文化・スポーツ振興財団主催)が26日、市民会館大ホールで開かれた。芥川賞作家の新井満さんを特別ゲストに迎え、石川啄木記念館(岩手県盛岡市)の学芸員山本玲子さん、日本近代文学会会員の桜井健治さんと3人で、啄木への思いを語った。新井さんは、軽快なトークや啄木の短歌に曲を付けた歌を披露し、訪れた700人の市民を楽しませた。

 新井さんは、著名人の墓参りが好きで、これまでに、ドストエフスキーや坂本龍馬など数多くの著名人の墓地を訪問。その一番最初が、啄木の墓だったという。著書で墓前で、啄木と会話を交わしたというエッセーを残している。新井さんは「啄木は甲高い声で早口だった」と話すと、山本さんは「実際に甲高い声だったそうですよ」と述べた。

 また、自身が訳詞、作曲を手がけた「千の風になって」に触れ、「『墓の前で泣くな、わたしはそこにいない』と言っているので墓参りとは縁遠いと思われている」と話し、笑いを誘った。 啄木の「かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど」や「君に似し姿を街に見る時の こころ躍りを あはれと思へ」などの恋歌に触れ、「100年も前にこんな分かりやすい恋歌を作っていた」と大絶賛。

 CDとして発売した「ふるさとの山に向かひて」に込めた思いを新井さんは「啄木はいつかふるさとに帰りたいと思っていたはず。音楽の翼で帰りたい夢を実現させたかった」と述べた。最後は、函館深堀中合唱部生徒と会場を交えて「ふるさとの山に向かひて」を歌い、大きな拍手に包まれていた。 (今井正一)


◎コンビニ強盗 5万7000円奪う…車のナンバー隠し逃走
 【七飯】25日午後11時半ごろ、七飯町本町156、コンビニエンスストア「セイコーマート七飯本町店」に男が押し入り、カウンター越しにレジにいた女性店員(42)に包丁(刃渡り約20センチ)を突き付けて「金を出せ」と脅し、売上金など現金5万7000円を奪って車で逃走した。女性店員にけがはなかった。函館中央署は強盗事件として逃げた男の行方を追っている。

 調べによると、男は40―50代ぐらいで、身長約170センチの小太り。濃紺の目出し帽をかぶり、白系のポロシャツにベージュのズボン姿だったという。同店の駐車場に止めた黒っぽい車に乗って国道5号のある東方向に逃走。車両後部のナンバープレートはガムテープで隠していたという。

 男は女性店員がレジにあった5000円札2枚と1000円札47枚を手渡そうとしたところ、「万札はないのか」と無理やり現金を取り上げたという。当時、店内には女性店員1人だけで、客はいなかった。


◎「ようかん」にカビ 2種類の自主回収を開始…五勝手屋本舗
 【江差】五勝手屋本舗(江差町)は26日、主力製品である「ようかん」の一部にカビが発生していたとして商品の自主回収を始めた。

 回収するのは「丸缶羊かん」「ミニ丸缶羊かん」の2種類。賞味期限が8月25日―10月31日までのもの。消費者からの苦情でカビを確認した。回収対象は約10万個に上る。同社は当面の間は商品の製造を中止し、製造工程に問題がなかったか調べている。

 回収を希望するの場合は、製品を送料着払いで送付する。代金は返金する。送付先は〒043・0043江差町本町38、五勝手屋本舗。問い合わせはTEL0139・52・00122。