2007年9月28日(金)掲載

◎本年度自動車税 コンビニ納付高く
 道は本年度から始めた自動車税のコンビニエンスストアでの納付状況をまとめた。渡島では納期内(5月末)納付の15・79%に当たる1万6375件(6億1658万円)で、地域別(札幌、14支庁)の中では札幌に次いで納付率が高いことが分かった。

 全道は13・4%の19万8343件(76億5653万円)で、最も納付率が高い札幌市は17・09%の7万5347件(29億5833万円)、最も低かったのは宗谷で7・43%の1613件(6231万円)。檜山は9・57%の1127件(4319万円)だった。

 納期内の収納率は件数でみると、全道が前年比1・77ポイント増の63・61%、渡島は同1・42ポイント増の62・07%、檜山は同0・57ポイント増の66・4%。税額では全道が同2・09ポイント増の63・95%、渡島は同1・72ポイント増の62・39%、檜山は同0・87ポイント増の66・72%。

 いずれも収納率は昨年度よりも上昇しており、コンビニ納付の需要の高さを示した結果となった。渡島支庁納税課では「夜間や土・日曜、祝日でも納められ、近くに金融機関がない地域でも利便性が高いからでは」とみている。

 全国的にコンビニ納付の導入が広まっており、休日や夜間の対応を望む納税者も多かったため、道でも導入に踏み切った。来年度も継続し、幹部職員による直接徴収などの強化策も合わせて、徴収率アップに力を注ぐ方針だ。(宮木佳奈美)


◎来月2日に函館市 シーテックジャパンに出展
 函館市は、10月2日に幕張メッセ(千葉市)で開幕するアジア最大級の産業展示会「シーテックジャパン2007」に出展する。市のほか、市内企業、大学などと共同で「はこだてITモール」を構え、函館の取り組みを内外に発信。企業誘致や、新たな商機の拡大につなげたい考えだ。

 シーテックジャパンは、最先端の映像や情報、通信など各分野のエレクトロニクス技術が一堂に会する国際展示会。例年800社近くの企業などが出展し、昨年は5日間で19万人4000人以上が会場を訪れた。8回目の今回は、幕張メッセを前館使用し、10月6日まで開かれる。

 市は昨年、同展示会に公立はこだて未来大学が共同で初出展。ことしは、未来大ほか、函館工業高等専門学校、エスイーシー、メデック、マイスター、グローバル・コミュニケーションズの7団体で出展する。

 函館のブースは約52平方メートルで、自治体ブースには11県と9市2団体が出展するが、その中でも最大級という。市は、企業誘致に向けて、臨空工業団地やテクノパークなどの情報を提供。また、出展企業のうち、エスイーシーは気象観測システム「ウェザーバケット」を紹介する。

 市事業開発課では「市内企業や大学などの技術力を発信することで、企業誘致につながれば」と話している。(今井正一)


◎函館市 温暖化防止計画策定へ
 地球温暖化が国際的な問題となる中、函館市は独自の温暖化防止計画の早期策定を目指している。国や道の施策を参考に作業を進める考えで、市環境部は「実効性のある計画とし、そのためにも市民や事業所への省エネルギー実践や公共交通機関の利用、ごみの減量化などの普及・啓発に努めていきたい」と話している。

 市は2000年度から10カ年の市環境基本計画で、地球温暖化防止計画の策定を掲げている。このほど開かれた市議会一般質問でも、西尾正範市長が同計画を策定する考えを示した。

 熱波や氷河の融解による海面上昇など、世界規模で地球温暖化が進んでいる。IPPC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書では、温室効果ガスの増加が地球温暖化の原因とほぼ断定され、このまま温暖化対策が取られなければ、21世紀末には平均気温が約4度上昇するとしている。

 市議会では竹花郁子氏(無所属)が地球温暖化問題を取り上げ、西尾市長は「国を挙げて取り組む課題である」とし、市も二酸化炭素の排出削減に向けて、クールビズ(夏の軽装)の実施や省エネ機器の導入、公共交通機関の利用呼び掛けなどをしていることを説明した。

 計画策定の時期について、阿部喜久雄環境部長は「国や道の温暖化対策などの情報収集に努め、できるだけ早く策定したい」と述べた。

 ただ、計画策定には市内事業所の二酸化炭素排出量など具体的な調査が必要で、一定の予算を確保しなければならない。現在の環境基本計画が09年度末で終了し、新たな基本計画も策定しなければならない。このため「新しい環境基本計画の策定作業の中で温暖化防止計画について検討していくことも考えられる」(同部)という。(高柳 謙)


◎灯台ガラスに傷と落書き
 【松前】25日午後3時ごろ、松前町弁天324の松前漁港にある灯台のガラスが損傷しているのを、定期点検に訪れた函館海上保安部の職員が見つけ、松前署に通報した。ガラスには落書きなども残されていて、松前署は悪質ないたずらとみて器物損壊容疑で調べている。

 同海保によると、被害に遭ったのは松前灯台(高さ6・8メートル)の灯室のガラス(縦91センチ、横63センチ)の全6枚。外側に硬いもので故意に傷付けられた跡があり、日付とみられる「2007・5・31」や、複数の人の名前などの落書きが計8カ所に残されていた。被害総額は約14万円に上るという。

 同海保の6月26日の定期点検では被害を確認できず、これまで灯台の運用に支障はなかった。

 同海保交通課は「灯台の機能に支障があれば、海上船舶の航行に危険が及ぶ可能性が高く、重大な事故につながりかねない」と指摘した上で、「航路標識を破損してしまったり、異常を見つけた場合はすぐに海保に連絡を」と呼びかけている。