2008年11月23日(日)掲載

◎ディズニーのクラシック音楽会、多彩な照明で演出
 ディズニー音楽をクラシックで奏でる「ディズニー・オン・クラシック〜まほうの夜の音楽会2008 “Dream,Dream,Dream”〜夢よ、響け」が22日、函館市民会館で開かれた。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏に合わせ、映像や多彩な照明の演出が、来場した親子らをディズニーリゾートの空間に誘った。

 市文化・スポーツ振興財団創立20周年記念事業として開催。第一部は東京ディズニーリゾート25周年を記念し、アニバーサリー・テーマソング「ドリーム・ゴーズ・オン」から始まり、「パークミュージックメドレー」などが演奏された。

 第二部は、ディズニー映画で数々の名曲を作曲したアラン・メンケンのスペシャル・プログラムが中心。幅広い年代に親しまれている音楽ばかりで、来場者は手拍子をしながら笑顔で聞き入っていた。(山崎純一)


◎07年度男女共同参画状況、一部改善も全体的に横ばい
 函館市男女共同参画課は、市の2007年度の男女共同参画状況をまとめた。函館市の各種審議会委員などへの女性登用率は21・4%で、前年度比0・4ポイント増とわずかに上昇。市内企業に勤務する女性の基本給平均(パートを除く)は男性の80・9%と同3・4ポイント改善した。また、育児休業制度規定の設置率は同21・2ポイント伸び76・5%になった。同課は「改善された分野も見られるが、全体的にはほぼ横ばいの状況にある」と分析している。

 このほど開いた本年度の第2回市男女共同参画審議会(藤井良江会長、12人)で報告した。07年度までの男女共同参画推進プランには具体的な数値目標がなかったが、08―17年の「第2次男女共同参画基本計画 はこだて輝きプラン」の目標に当てはめて現状を確認した。

 同課によると「政策・方針決定過程への女性の参画拡大」を観点に調べた各種審議会委員などへの女性登用率は、05年度が21・5%、06年度は21・0%とほぼ横ばいだが、委員数全体が増加しているため人数は増えた。一方で市職員の管理職割合は、前年度比0・7ポイント増の5・1%となった。学校の校長や教頭割合には大きな変動は見られず、町会・自治会の会長も横ばいの状況にある。

 企業の基本給額平均は、男性23万7629円に対し、女性は19万2335円で、この3カ年はほぼ横ばい。企業の介護休業制度規定設置率は06年度比18ポイント増の65・1%、健康支援の観点からみた10代の人工妊娠中絶数は同37件減の104件で、改善傾向にある。

 委員からは、基本給額平均に女性に多いパート従業員の賃金が反映されていないことから「実態と離れているのではないか。パートも含めた調査をしてほしい」との要望や、「市の管理職登用は、道が指導する3割を目指してほしい」と意見があった。

 本年度で指定管理者が現在の管理期間を終える「函館市女性センター」(同市東川町)については、5月に09―11年度の候補者を募集し、選定委員会などを開いた結果、「にっぽん生活文化楽会」(原田恵理子代表、函館市桔梗3)を候補者として選んだことが報告された。11月下旬に同会と仮協定を締結し、12月の市議会定例会で議決されれば正式に決定する。 (小泉まや)


◎イカマイスター目指し講習会
 函館水産物マイスター養成協議会(藤原厚会長)主催の第2回「はこだてイカマイスター」養成講習会が22日、北大函館キャンパス(函館市港町3)で始まった。地元市民ら約80人が“イカ名人”を目指すための第一関門に挑戦。初日は公式テキストに沿った座学のほか、本物の生イカを使った解剖実習が行われた。

 「函館市の魚」に指定されているイカの生産、流通、調理法などに精通した「はこだてイカマイスター」の認定試験を受けるための必修講座。前回(1月)に比べ、申し込み数は100人余り減ったが、函館市内を中心に、東京、神奈川などからの受講者もいた。

 前半は市内の大学教授らがイカをめぐる漁業や流通の現状、イカの分類や生態などを解説。後半の解剖実習では10代の学生から70歳代の年配者まで幅広い年齢層の受講者が、雌雄を判別する生殖腺を見分けたり、魚体や内臓をスケッチしたりして、函館産のマイカ(スルメイカ)と“スキンシップ”を図った。

 転勤族という市内大縄町の銀行員織田夕輔さん(30)は「函館に来たからには当地の思い出を形に残したかった」と話し、「仕事の取引先ともイカの話題はよく出るので、今回学んだ知識を営業活動に“イカ”したい」と真剣な目で取り組んでいた。

 講習会は23日も行われ、24日には函館短大付設調理師専門学校で調理実習もある。試験日は第1次が12月7日、第2次が来年1月18日。(森健太郎)


◎29日に伊藤亜希子さんピアノリサイタル
 函館在往のピアニスト伊藤亜希子さんのリサイタル(後援会主催)が29日午後2時から、函館市芸術ホール(五稜郭町37)で開かれる。伊藤さんがフランスから帰国し、後援会が創立され10周年記念の公演で、ソロのほか吹奏楽とともに協奏曲を初めて演奏する。伊藤さんは「変わらない後援会のメンバーのおかげで10周年を迎えたことや、応援してくださるファンに感謝している。わたしも楽しみなプログラムの演奏で皆さんに恩返ししたい」と話している。

 伊藤さんは4歳のときピアノを始めた。東京芸術大学音楽学部附属音楽高校、同大を卒業、同大学院修士課程、フランス・リヨン国立高等音楽院第3課程(大学院)修了。第1回国際ピアノデュオコンクール(東京)第2位。第6回日本室内楽コンクール第1位などを受賞。2003年度函館市文化団体協議会の青麒(せいき)章を受章した。現在は函館でピアノ教室ドルチェを主宰し、ソロと室内楽の両分野にわたり幅広い活動をしている。

 プログラムは2部構成で第1部はソロ。ハイドンのピアノソナタ第60番ハ長調Hob.XVI/50、ショパンのスケルツォ第2番変ロ短調Op.31、リストのリゴレット・パラフレーズなど。ショパンは中学3年のときに出場したピアノコンクールで演奏し、ハイドンはフランスで活躍していたときに取り上げていたなど、自身の節目に弾いた曲が並んだ。「自分を振り返ることになり、演奏にも力が入る」と意欲を話す。

 第2部は吹奏楽とともにガーシュインのラプソディー・イン・ブルーを演奏。指揮は函館の宍戸雄一さんが務め、宍戸さんが選抜した27人のブラスメンバーとともに演奏する。これまでバイオリンなどと2、3人での共演はあったが、本格的な協奏曲は初めてという。「ブラスとの音の大きさの加減、入り方が難しいが、10周年ならではの楽しみを提供するため頑張りたい」と話している。

 入場料は一般2000円、高校生以下1000円で、同ホールなどで発売中。問い合わせは後援会事務局の大坂さんTEL0138・47・0185。(山崎純一)


◎選挙啓発カレンダー作製、26日から無料配布
 函館市選挙管理委員会は、2009年版の選挙啓発カレンダーを作製した。6000枚を印刷し、26日から市役所本庁舎市民ホールや各支所、市民会館など市の公共施設29カ所で無料配布する。

  明るくきれいな選挙を推進する啓発事業の一環で、毎年作製している。本年度の「市明るい選挙啓発ポスター」コンクールで、優秀賞を得た小学生3点、中学生4点の作品を紹介している。

 高盛小学校4年、村上隆生君の作品は、大きな太陽を背景に市民が笑顔で手を取り合い、「みんなで明るい選挙」と訴えている。港中学校3年、横内若菜さんの作品は全国審査まで進み、明るい選挙推進協会会長賞・都道府県選挙管理委員会連合会会長賞に輝いた。子供からお年寄りまで笑顔で暮らす町の姿と明るいヒマワリを描き、「あなたの一票は未来への贈り物」の標語を添えている。 (高柳 謙)