2008年12月24日(水)掲載

◎サンタの衣装で子どもたちダンス…クリファンファンタスティックイブ

 函館市末広町の金森赤レンガ倉庫群で開かれている2008はこだてクリスマスファンタジー(実行委主催)も残り2日。23日は市内のケーブルテレビ局「NCV」が企画した「ファンタスティックイヴNCV’s Day」が開かれ、ダンス教室に通う子供たちによるダンスパフォーマンスが繰り広げられ、会場を沸かせた。

 巨大クリスマスツリーの点灯式が行われた後、ファンタスティック・イブがスタート。北斗市や七飯町などに教室を開設しているPAC(パイン・エアロビクス・クラブ)ダンススクールと、函館市のスタジオJOYが出演した。

 PACは49人の子供たちが5つのグループに分かれ、ヒップホップやジャズダンスを踊った。最後のグループはサンタクロースなどの衣装で登場し、クリスマスの雰囲気を盛り上げた。

 スタジオJOYは巽梨々香さん(函館中島小)と吉田真優さん(函館北美原小)、池田遥香さん(函館東山小)の1年生児童3人が出演し、初々しくも躍動感あるエアロビクスを披露。来場者も子供たちの熱演に拍手を送っていた。同JOYの巽んら3人は「練習通りの踊りができた。大勢の人の前で踊るのは楽しい」と話していた。  このほか、函館出身の歌手、m○ka(モカ)さんのライブも行われた。

 24日は午後6時からFMいるかによる「ファンタスティックイブ・クリスマススペシャルライブが行われ、津軽三味線奏者の白田路明さんが出演する。(鈴木 潤)



◎26人中21人減量成功…メンズ・メタボ塾

 市立函館保健所が20―30代の男性を対象に実施した健康講座「メンズ・メタボ健康塾」で、26人の参加者中21人が減量に成功した。保健師の個別指導などが成果を挙げ、食事や運動の生活習慣にも改善傾向がみられた。同保健所は初回の結果を踏まえ、来年1月には対象年代を拡大した2回目の健康塾を開催する。 同健康塾は、函館市で6月から40―74歳を対象にメタボリックシンドロームに着目した特定健康診査(いわゆるメタボ健診)と特定保健指導がスタートしたことを受け、若い世代の予防が必要と考え実施した。平均年齢35・3歳の男性26人が参加。6月から9月までメタボ手帳での健康管理や食事、運動量の管理、6回にわたる保健師と管理栄養士の個別指導や全体での運動、ウオーキング、ストレッチなどに取り組んだ。

 この結果、体重維持4人、体重増加1人を除く21人が減量に成功。平均して体重は3・4キロ減、胸囲は3・6センチ減、BMI(体格指数)は0・9減少した。保健師の清藤潤さんは「体重は1カ月に約1キロ減っており、リバウンドのない理想的な減り方になった」と評価。「個人指導は実際の生活や食事内容に沿った内容となるので効果があったのではないか」と分析する。

 塾前後の参加者への意識調査では、参加前にゼロだった「時間を見付けて歩いたりジョギングする」人が39%に増え、同じくゼロだった「カロリーなど栄養について情報を得るようになった」人が半数以上となった。

 同保健所は初回の成果を受けて、来年1月12日午前10時から2回目の同健康塾を実施する。対象年齢は要望を受けて20歳以上50歳未満にまで拡大。運動メニューの参加日を複数日から選べるようにした。

 開催日は同1月12、17日、24日または25日、同2月17日または18日、同2月28日または3月1日、同3月15日の6回。参加無料だが、2回目のヘルシーメニュー試食会のみ材料費300円を負担する。問い合わせ、申し込みは同保健所健康づくり推進室TEL0138・32・1515。(小泉まや)



◎回顧2008(3)…旧4町村地域

 6月から函館市政の担当になった。市や議会の動きと市民とのかかわりをカバーしていて特に印象深かったのは、2004年12月に合併した旧函館市内と旧4町村地域住民の市政に寄せる関心の度合いの微妙な違いだった。

 象徴的な数字がある。住民と市側が直接対話する移動市長室の参加率だ。旧市内を4ブロック、旧4町村を東部地区の1ブロックとし、計5ブロックのそれぞれで開かれた移動市長室の参加率に大きな差が表れた。

 湯の川方面の東央地区、亀田や美原など北部地区、中央地区の3地区の参加率は人口の0・1%、西部地区は0・3%だったのに対し、東部地区は0・7%と飛び抜けて高かった。地区規模で最少(人口1万5475人)の東部地区の参加人数が、最大規模(同12万802人)の北部地区と並ぶ112人となり、会場ごとの参加人数は最多となった。10倍ほどある人口規模の地域と出席人数が同じだったのだ。

 天候や町会の加入率など参加率に最大7倍もの差がついた理由はいろいろあるかもしれない。だが市幹部は「旧4町村では、合併前から住民がまちに対して要望することが普通に行われていた」と説明する。つまり地域の課題を積極的に行政にぶつけていこうという意識が高いというのだ。

 旧4町村地域にはそれぞれ、合併後の地域づくりに住民の声を反映させる「地域審議会」がある。年に数回定期的に開き、市は前年度までの事業の伸展度や、合併特例債を使って次年度に予算化する事業などを説明する。

 委員の大半は町内会や商工会、漁協など各種団体の代表者で、一般公募の委員もいる。質疑や議論では、小学校跡地の利活用や、花壇の整備など身近な話題も取り上げて活発に話し合う。こうした機会を通じ、自分たちの暮らす地域をよりよくするには、行政と緊密に情報交換するとともに連係を築く必要があるという意識が醸し出されているように見える。 

 旧4町村地域に置かれた支所は来年度も人員削減を予定するなど縮小を続ける。同地域の住民からは「支所に要望しても聞き入れられにくくなった」などの声も聞こえる。旧4町村地域らしさは今後も変わらないのか、またはどのように変わっていくのか。来年は合併から5年目。旧4町村の住民の動向を注意深く見守っていきたい。(小泉まや)


◎金つかみ取りスタート…追分カード・えさし会

 【江差】町内57の加盟店でつくる「追分カード・えさし会」(打越東亜夫理事長)による、歳末恒例の現金つかみ取りが23日にスタートした。

 同会は売り上げ額の2%を消費者に還元する「追分カード・えさし」を発行。還元ポイントが70個の“満点”に達したカード1枚で、つかみ取りのチャンスが当たるクジ引きが5回できる。今年も1000円札の松賞(10本)、100円硬貨の竹賞(30本)、10円硬貨の梅賞(3000本)のほか、1ドル札つかみ取りのドル賞(60本)がある。ドル賞は当日の為替レートに合わせて日本円に換金する。

 会場となった法華寺通り商店街の「寄来所(よっこらしょ)」では、クジ引きで権利を得た多くの買い物客が、100円硬貨や10円硬貨を豪快にわしづかみ。中には一度に150枚以上もの硬貨をつかんだ女性も。「腕の細い女性の方がより多くの硬貨をつかみ取ることができるようです」(同会)。参加者は「思いがけないクリスマスプレゼントです」とほくほく顔だった。この日は1000円札の松賞は出なかったが、年内は30日、年明けも1月5日から8日までつかみ取りを行う。愛宕町商店街の大杉商店向かいにある特設会場でも開催している。両会場・両期間とも午後1時半から同5時半まで。クジ引きで外れた場合でも、全加盟店で利用できる500円分の商品引換券をカードの枚数に合わせて参加者全員にプレゼントする。問い合わせは江差商工会TEL0139・52・0531。(松浦 純)