2008年6月22日(日)掲載

◎エンデューロIN木古内開幕 
 【木古内】オフロードバイクの耐久レース「サバイバル2DaysエンデューロIN木古内」(木古内町主催)が21日、同町中野―亀川地区の山林で開幕した。全国から男性139人、女性2人の計141人が出場。町民らが整備した約40キロのコースに挑み、初日は135人(女性2人)が完走した。

 23回目となる木古内の初夏を熱くするイベント。新緑に満ちた自然を生かしたコースで、山道や河川を縦横無尽に走破する。21日は4時間以内で2―3周、22日は6時間以内で2―5周の総合タイムを競う。

 町役場前で行われた開会式で木元護副大会長は「豊かな自然の中で、ダイナミックな走りを見せて楽しませてほしい」と激励。福岡市の西原博之さん(49)が「心温かな地域住民の応援を力に、ベストを尽くしたい」と選手宣誓した。

 選手は交通安全を呼び掛けながら町内をパレード。競技は午前11時に始まり、エンジン音を響かせて豪快に駆ける姿が大勢の観衆を魅了した。

 熟年者にも大舞台でのレースの魅力を体感してもらおうと、今回新設した50歳以上限定の「オーバー50Eクラス」には7人が出場し、会場からひと際大きな声援がわき、大会を盛り上げた。

 滝川市から母親と訪れた中村陸竜(りやる)君(7)は「バイクの速いところが好き。ぼくも早く乗りたい」と笑顔だった。

 最終日の22日は午前8時に競技開始予定で、午後4時に閉会式が行われる。 (田中陽介)


◎花と緑のフェス開幕、夏色咲き誇る
 はこだて花と緑のフェスティバル2008(実行委主催)が21日、函館市若松町の旧クィーンズポートはこだて前広場で開幕した。会場には色とりどりに咲き誇った花や、きれいに切り整えられた草木が並ぶほか、作品展示会や講習会などを実施。訪れた市民らは花木の美しさに見とれながら、夏の到来を肌で感じ取っている。22日まで。

 同フェスは、函館生花商協同組合(前田克俊理事長)が1989年から2年に一度開いていた「フラワーフェスティバル」と、市住宅都市施設公社が91年から開催してきた「花と緑のフェスティバル」を94年に一本化。官民17団体で実行委(前田実行委員長)を結成し、豊かな生活の提案などを目的としたまちづくりイベントとして市民や観光客に親しまれてきた。

 初日は午前10時にオープニングセレモニーを開催。前田実行委員長や谷沢広副市長らによるテープカットを行った後、函館巴太鼓振興会(沼崎弥太郎会長)に所属する中学生以下のメンバーが力強い太鼓打ちを披露した。ステージ上では、市消防音楽隊の演奏やガーデニンググッズのオークションなどが会場を盛り上げた。

 花壇の出来栄えを競う「ガーデニングコンテスト」には、造園業者7社が参加し、創意に富んだ作品を展示。来場者はお気に入りの花壇を選ぶ投票に参加でき、22日正午まで受け付ける。このほか、縁日コーナーなどのあるキッズエリアでは子供たちの歓声が響き、フラワーデザインの講習会では参加者が個性あふれる作品に仕上げようと熱心に取り組んでいた。

 最終日の22日も同様のイベントが企画され、午後4時の終了後には展示しているほとんどの花がオークションで販売される。なお、来場者用の臨時駐車場が緑の島に設けてあり、15分間隔で会場とを結ぶ無料シャトルバスを運行している。(浜田孝輔)


◎初の津軽海峡マグロサミット
 国内有数の高級マグロの漁場である津軽海峡の関係者が一堂に会する「津軽海峡マグロサミット」(同実行委主催)が21日、東日本フェリー函館ターミナル(函館市港町3)で開かれた。函館市戸井地区と松前町、青森県の大間町と外ケ浜町などの漁業関係者や観光業者、行政担当者が各地域の取り組みを紹介するとともに、パネルディスカッションも行われ、津軽海峡産マグロのさらなる知名度アップへのアイデアなどを語り合った。

 津軽海峡産マグロを、青函一体で盛り上げようと初めて企画。一般参加者用に用意された300席は満席で立ち見も出る盛況ぶりとなった。プログラムは2部構成で、第1部ではマグロのブランド化に取り組む各地の様子を紹介。テレビ番組に数多く取り上げられ脚光を浴びている大間町の金澤満春町長は「最初はテレビカメラが漁船に同乗することを嫌がる漁業者がほとんどだったが、今では漁協を中心に積極的に協力するようになった」とこれまでの道のりを説明。松前町の温泉旅館矢野の若女将・杉本夏子さんは「急速冷凍の技術が発達したおかげで1年を通してマグロ料理を提供できるようになり、お客様からの評判も非常にいい」と観光へのプラス面を紹介した。

 続いて行われたパネルディスカッションには、東京築地市場のマグロ専門卸業者も参加。東都水産の押方翼専務は「築地には世界各国から生のマグロが入ってくるが、秋から冬にかけて漁のピークとなる津軽海峡産のマグロは、その中でも最高の品質であることは間違いない」と太鼓判を押した。地元関係者からは「専門家からお墨付きをもらえたのはうれしい。今後も各地域が切磋琢磨(せっさたくま)しながら津軽海峡のマグロを広めていきたい」との声が聞かれた。

 サミット終了後には、津軽海峡産のマグロ500?(7月の漁期が始まってから発送)などの賞品が当たる抽選会も行われ、参加者は結果発表に一喜一憂していた。(小川俊之)


◎函館競馬が開幕
 JRA(日本中央競馬会)函館競馬が21日、函館競馬場(函館市駒場町12)で開幕した。この日を待ちわびた競馬ファンや親子連れが詰め掛け、今年から名称が「メイクデビュー函館」に変わった新馬戦などのレースに声援を送ったほか、さまざまなイベントを楽しんだ。

 同競馬場は、今年開設112年という長い歴史がある。スタンドは2010年完成の改修工事に入るため、来年の函館競馬は行われない。午前9時55分の第1レースから大勢の観客が押し寄せ、「行けー」などの歓声がこだました。

 今季は7月13日までの第1回と、同19日から8月10日までの第2回にわたり開催。第2回からは、発走時間を遅らせ、夏競馬を長く楽しめる「はくぼレース」が行われる。(山崎純一)


◎ツチクジラの料理講習と講演会
 市民を対象にしたツチクジラの料理講習と講演会(函館くじら普及協議会主催)が21日、函館大妻高校(柳町)で開かれた。参加した40人は、道南沖で本年度捕獲されたツチクジラ肉を使ったハンバーグやソテーの調理法を学んだほか、函館と縁の深いクジラに関する知識を深めた。

 5月25日に漁が解禁されたツチクジラについて、広く市民に知ってもらおうと企画した。料理講習では、函館水産物商業協同組合調理講師の秋保栄さんがチーズ入りハンバーグ、薄切り肉のソテー、竜田揚げ、さらしクジラの酢みそあえの4品の調理方法を紹介し、実演した。参加者はハンバーグの生地をフライパンで焼いて皿に盛り付け、用意されたさまざまなクジラ料理と一緒に味わった。

 講習に先立ち、北大大学院水産科学研究院の松石隆准教授(43)が「函館と鯨」と題して講演。魚類との違いや縄文、幕末期、戦後の函館とクジラの関係などを解説し、ツチクジラ肉について「低カロリー、低脂肪で高タンパク。無酸素運動での抗疲労性のある『バレニン』が多く含まれ、不思議なパワーがある」と説明した。

 参加した函館市の福田栄子さんは「クジラ料理は小さいころ食べて以来。おいしそうなメニューを知ったので、家に帰ったら早速挑戦してみたい」と話していた。(新目七恵)


◎夏の高校野球支部予選、「甲子園へ」熱闘幕開け
 甲子園への第一関門となる高校野球の第90回全国選手権南北海道大会函館支部予選(道高野連など主催)が21日、オーシャンスタジアムで開幕。8日間にわたる熱戦がスタートした。

 26校が出場。開会式に続いて午前10時半から試合が行われ、大野農が競り合いの末に八雲を破り、開幕戦を制した。

 今大会を勝ち抜いた3校は、7月13日から札幌・円山球場で開かれる南北海道大会に出場する。