2008年9月15日(月)掲載

◎秋の高校野球、函稜北が初の道大会へ
 春の“センバツ”につながる第61回秋季道高校野球大会函館支部予選(道高野連など主催)は14日、代表決定戦2試合が行われ、Aブロックでは函館稜北高校が函館工業高等専門学校(高専)を延長戦の末7対2で破り、春、夏、秋の大会を通じて初の道大会進出を決めた。Bブロックは函大付属有斗高校が函館水産高校を4対1で破り、2年ぶり30回目の秋季大会支部代表となった。道大会は30日から、札幌(札幌円山球場、札幌麻生球場)で、全道20校が参加して行われる。(山崎純一)


◎函館の老年人口25・8%
 15日は「敬老の日」。函館市の65歳以上の老年人口は8月末現在、男性2万9091人、女性4万4952人の計7万4043人で、全人口の25・8%を占める。総務省がまとめたことし3月の全国の人口統計によると、同比は21・8%。3月に道が発表した全道は23・0%で、函館市は全国、全道に比べ、高齢化率が高い。特に2005年に合併する前の旧4町村地区や西部地区では30%以上を超え高齢化が進んでいる。

 函館市は2005年8月末で23・2%に達し、この時点で今年3月の全道平均を上回っていた。07年9月には25・0%を超しており、高齢化の進ちょくは早い。同市で最も同人口構成比が高い年代は55―59歳の9・1%で、数年のうちに老年人口はますます増えるとみられる。今年3月現在、全道で人口10万人以上の市(9市)で老年人口の構成比が25%を超えているのは、函館のほか小樽(29・4%)だけだ。

 函館の地域別では、椴法華地区35・2%、恵山地区34・1%、西部地区(市町会連合会西部地区協議会の28町会)33・4%、戸井地区32・4%、南茅部地区31・5%と高い割合。町会別でもこれらの地域内がそれぞれで高い。

 西部地区の高齢化は、高齢者施設に入居する人も多いが、土地や住宅事情もあるようだ。函館山のふもとにある宝来町の老年人口の構成比は38・9%。同町会役員は「町の高齢化は空き家の数と共に増えている」と話す。敷地面積が狭い古い家が多く、2世代住宅を必要としても土地の関係で建てられず、老夫婦だけが残って若い世代は家を離れる。さらに、高齢者が1人暮らしになると施設に入居することが多くなり、空き家が増える。

 最近は、西部地区で空き家・空き地の増加などの課題に対し、さまざまな施策が検討されているが、同役員は「周りの町会は、昔から大きな家に住む人が多く、若い人は残ることができ、家や土地も売りやすいが、当町会はそうはいかない。さらに、空き地は駐車場になることが多く、若い人が家を建てられない」と話す。

 湯川地区の旭岡町会も高齢化率46・4%と高い。同町会で敬老を祝う式典は、農業に携わる高齢者がこの時期に多忙なため、毎年4月に行う。工藤敏夫町会長(63)は「高齢者ばかりとはいえ、まちに元気がないわけではない。農家が多い地域で、若い人が農業に就かず、市中心部に移ることが高齢化の要因。なぜ農家が減るのかなど、一次産業、地域が抱える困難を解決できないのが問題」と指摘する。(山崎純一)


◎09年度函館開建部事業概算要求、新規事業は1件
 函館開発建設部はこのほど、2009年度北海道開発事業概算要求の同開建実施分概要を発表した。新規事業は今金町の国営農地再編整備事業1件で、初年度は調査計画をスタートする。継続事業では、年度内に函館・江差自動車道の上磯IC―北斗富川IC(仮称)間5キロの供用開始が予定されており、15年度の新幹線新函館駅開業に向けた道南の交通ネットワーク整備が一歩前進する。

 主な事業別に見ると、道路整備事業・道路環境整備事業では、道南の産業、観光、生活、医療を支える重要な基盤として高規格幹線道路や地域高規格道路を重点的に整備。函館・江差自動車道は上磯IC―北斗富川IC間開通により、函館ICからの延長距離は約13キロとなる。新幹線開業に向け整備が進められている函館ICと函館空港を結ぶ函館新外環状道路は調査を続行。同開建道路課は「(函館新外環状道路の)着工時期は未定だが、新幹線開業のスケジュールに連動するためには09年度もしくは10年度内(の着工)を目指したい」と話している。

 また地域の活動団体が主体となり、行政などと連携し美しい景観や魅力ある観光空間づくりを行う「シーニックバイウェイ北海道」の活動を積極化し、既存の「函館・大沼・噴火湾ルート」に加え、現在候補ルートとなっている「どうなん・追分シーニックバイウェイルート(西渡島・南檜山地域)」の取り組みを支援する。

 農業農村整備事業では「大野平野地区(北斗市、七飯町、函館市)」における国営かんがい排水事業を継続し、高品質米の安定生産と地域用水機能の増進を図る、国営農地再編整備事業として今金町の水田地帯の調査計画を開始する。

 治水事業では、後志利別川(瀬棚町、今金町)の河川改修と美利河ダム(今金町)の維持管理を行う。

 港湾整備事業では地域産業の振興による活性化と安全、安心の確保を目指し、重要港湾である函館港と、森、椴法華、江差、奥尻、瀬棚の5つの地方港の整備を促進。函館空港の施設改良も行う。(小川俊之)


◎函館市民ラジオ体操発表会
 函館市民ラジオ体操発表会(道南地区ラジオ体操連盟主催)が14日、サン・リフレ函館(函館市大森町2)で開かれた。小学生から最高齢86歳まで204人が16チームに分かれて、呼吸のぴったり合った体操を披露した。

 ラジオ体操の普及と市民の健康増進を目的に毎年この時期に行っており、今回で27回目。開会式では同連盟の中村弘会長が「今年はラジオ体操がスタートして80周年の節目の年。それぞれのチームカラーを生かしていい演技をしてください」とあいさつ。続いて同連盟メンバーを手本に、参加者全員でラジオ体操第1、第2とみんなの体操による準備体操を行った。

 発表では、ラジオ体操第1、第2、みんなの体操の中から一種目を選択し、各チームがそれぞれ並び方などに工夫をこらしながら一糸乱れぬ見事な動きを披露した。小学生と高齢者の混合メンバーで参加した人見町会子供会・体操クラブの石川直治代表は「ラジオ体操は地域の世代間交流にも役立っている。これからもラジオ体操をみんなで楽しんでいきたい」と話していた。 (小川俊之)