2009年10月19日 (月) 掲載

◎八雲町長に川代再選

 【八雲】任期満了に伴う八雲町長選は18日、投開票が行われ、無所属現職の川代義夫氏(66)が、無所属新人で前町議の岩村克詔氏(52)と同じく無所属新人で前町議の小林石男氏(60)との接戦を制し、2選を果たした。

 川代氏は八雲町出身。八雲高卒業後に同町役場入りし、助役などを歴任。2005年10月、旧八雲町と旧熊石町合併後初の町長選挙で初当選。今回の選挙戦では1期4年にわたる町運営の実績を強調し、医療福祉のさらなる充実や1次産業の基盤整備などによる町おこしを訴えてきた。

 当日有権者数は1万5683人。町長選の投票者は1万3018人で投票率は83・01%。町議選は八雲地区の投票者は1万711人で投票率は82・13%。同熊石地区の投票者は2307人で投票率は87・32%だった。



◎未収金増 111億円…函館市 債権回収対策室設置から1年

 函館市が国民健康保険料や保育料など税外収入の未収金徴収を目指し、財務部内に「債権回収対策室」を新設してから1年が経過した。市が管理している未収金は111億6300万円(2008年度決算)で、前年度比4・4%の増加となったが、債権の数は減っている。同室は長引く不況の影響が大きいと分析するとともに、「長期的なスパンで債権圧縮に取り組んでいく」と話している。

 市では未収となっている債権について、納付している市民との公平性確保と取り組み強化の徹底を目的に、昨年10月に同室を新設。同室は直接債権回収を行わず、未収金を抱える各部局に対し、指導や助言などの実務的支援を行う形を取る。本年度は「債権の管理に関する条例」を施行し、本格徴収に向けて債権管理の基準を設けている。

 各部局ではそれぞれの状況を分析し、債権ごとにプランを作成。例年春と秋に集中して行っていた催告を恒常化する部局も出るなど、取り組みを強化している。これらを受け、昨年度の市全体での債権数は13部局60件で、前年度比1部局2件の減少。本年度は12部局57件と減少傾向が続いている。

 しかし、昨年度の国保料収納率が57・38%(前年度比8・3ポイント減)で、未収金は37億6299万円に上る。同室の管理対象外の市税をみても同91・8%(同0・8ポイント減)と悪化するなど、未収金の増加傾向には歯止めがかかっていないのが現状だ。

 同室の笠原利孝室長は「不況とともに、07年度からの税源移譲の影響で調定額が増えている」と分析するとともに、不納欠損の処理も進めている。同室長は「国保料や介護保険料などはサービス提供が基本であり、債権回収は難しい面もあるが、回収をきちんと行うための環境作りを地道に行っていきたい」と話している。(千葉卓陽)



◎函館観光PR 韓国に出発…市長ら訪問団 ウラジオ訪問団の中学生も

 韓国観光客の函館誘致を目指し、函館市の韓国観光客誘致訪問団(団長・西尾正範市長)が18日、同市高松町の函館空港で出発式を開き、ソウルに旅立った。一行は21日までの3泊4日の日程で、大韓航空や地元マスコミ、旅行代理店などを訪れ、函館観光のPRなどを行う。

 同訪問団は団長の西尾市長ほか、副団長の高野洋蔵函館商工会議所会頭など、市議会、函館国際観光コンベンション協会の代表者ら12人で構成。現地では19日にハンギョレ新聞、旅行代理店のHANAツアーなどを訪問。20日にはJNTO(日本政府観光局)や、今回初めてソウル以外の都市として隣接する高陽(コンヤン、人口約90万人)市を訪ねる。

 市空港課によると、今年の函館―ソウル線の旅客数は1―8月末までで2万4331人。世界同時不況や新型インフルエンザの影響で全国的に韓国からの観光客が減少する中、前年同期比で2・2%減にとどまっている。

 西尾市長は「韓国の観光客は函館にとって重要な存在。仁川空港に近い高陽市を訪問することで、函館の観光PRとともに今後の交流なども模索してみたい」と述べた。

 これに先立ち、市内中学生による姉妹都市・ウラジオストクへの訪問団(団長・矢本秀美戸倉中学校、26人)の出発式も開かれた。訪問団を代表して本通中3年の小笠原菫さんが「練習してきたヨサコイや歌を披露して、ロシアの人に日本の素晴らしさを伝えたい」とあいさつした。一行はホームステイしながら、現地の市役所や学校を訪問し交流を深め、25日に帰国する。(山田孝人)


◎鳩山首相誕生記念でバー・ヤットが焼酎を810円で提供

 北海道初の首相誕生を祝い、函館発の新政権激励企画―。函館市本町34、函館中央病院正面玄関近くの「バー・ヤット」(高橋直樹代表)は、鳩山首相誕生を祝った企画を始めた。メニューの人気焼酎ボトル(鏡月)2000円が810(はと・ヤット)円。「『安くしすぎでは』と不安がる常連もいるけれど、今がいい機会!暗い話題ばかりだけれど、少しでも明るく生きたいよね。赤字覚悟で頑張るよ」と高橋代表は張り切っている。

 10月末までの限定企画で合言葉が必要。「はと」と優しく高橋代表に声をかければいい。店内にはキャンペーンの特製シールも登場した。高橋代表の似顔絵が題材のハトの愛らしい絵が目を引く。

 図案は高橋代表の知人で漫画家の三上いすずさんが担当。企画趣旨に賛同して作品を仕上げたという。

 長引く不景気で同店も売り上げが低調だ。「いいときもあれば、そうでないときもある」―。前向きに物事をとらえ、日々、商売に励む同店の前向きな思いがこの“破格キャンペーン”を生んだ。

 高橋代表「われわれの暮らしを支える政権の行方を見守りながら、おいしいお酒で、その日一日の疲れを癒やしてもらえれば」と話している。

 営業時間は午後8時半―翌午前3時。同店のホームページでも企画内容を詳しく紹介している。http://oyanzu3.blog122.fc2.com/

 問い合わせは同店TEL0138・51・0810。(田中陽介)


◎秋の湖畔 1300人楽しむ…大沼グレートラン・ウォーク

 【七飯】2009北海道大沼グレートラン・ウォーク(同実行委など主催)が18日、七飯町大沼湖畔で行われた。町内外から約1300人がエントリーし、紅葉が見ごろを迎えた湖畔のコースでランニングとウオーキングを楽しんだ。

 ウオーキングとランの2部門に分かれ、それぞれ1周コース(14・5キロ)とファミリーコース(6・3キロ)の計4種目が行われた。午前9時半に湖畔1周コース、同10時半にファミリーコースの選手が相次いでスタート。時折、雨が降るあいにくの天気だったが、選手は秋めいた湖畔の景色を楽しみながら完走、完歩を目指した。

 ラン部門では、タイムを意識しながら快走する人から、自分のペースでゆっくり走る人とさまざまで、沿道の見物人もランナーに声援を送っていた。また、ゴール後は参加者にワカサギ汁が振る舞われ、地元の旬の味覚で冷えた体を温めながら、疲れを癒やしていた。

 湖畔コースのラン部門を47分29秒の最速タイムでゴールした道教育大函館校4年の田野寛之さん(21)は「自然に囲まれた中を、気持ち良く走ることができた」と充実した笑顔を見せていた。(鈴木 潤)