2009年10月7日 (水) 掲載

◎地元学生、自分たちの就活応援!市内大学生3人 グループ発足

 函館市内の大学生3人がこのほど、同世代の就職活動を応援するグループ「Ships(シップス)ハコダテ」を立ち上げた。厳しい就職戦線が全国的に続く中、地元で実践的な心構えやスキルを学び、将来の夢に一歩でも近づこうという試み。6日には東京で就活を終えた学生らを招いた初の主催イベントを函館市千代台町の青年センターで開催。今後も講座を企画しており、メンバーは「自分の就活の強みに」「一緒に頑張りたい」と意気込んでいる。

 このグループは市内の大学生間のつながりを深め、共通意識を持って就活に取り組もうと5月に発足。これまでアンケートなどで市内の状況調査を進めてきた。共同代表は公立はこだて未来大3年生伊藤将文君(20)道教大函館校3年生新保友理さん(21)、函館大4年生清水律志君(21)。今回は地元学生の就活に対する意識を高めようと戸倉町の「ゴーズ・アラウンド・カフェ」の國分晋吾社長の協力で活動第一弾として企画した。

 会場には未来大、函大、教育大をはじめ、北大水産学部の学生ら50人余りが来場。東京などから駆け付けた学生8人のうち、慶応大3年仲沢啓さん(22)は「漠然とした仕事へのあこがれを明確に」とアドバイスし、同大4年の松村壮一郎さん(24)は「行動すれば人生は変わる。夢を実現しようという姿勢を伝えて」と熱く呼び掛けた。この後、参加者は東京の学生を交えて思いや悩みを話し合った。

 伊藤君は「自分も目標がはっきりしないので参考にしたい」、清水君は「東京に負けない就活応援をしたい」、新保さんは「自分のプラスにしてわくわくする就職先を見つけたい」と話していた。

 同グループは9、16、25の各日、同センターや市中央図書館で自己分析や職業体験を行う無料の公開講座を行うほか、11月からはより本格的な講座を8回にわたって企画(1回1000円)。このほか、同センターでも25日に就活カウンセリング、11月27日にメイク講座を主催する予定。

 同センターへの問い合わせはTEL0138・51・3390。シップスはこだてへは事務局ships.hakodate@gmail.com(新目七恵)



◎年賀状はがき522万枚函館に到着

 年の瀬も間近―。2010年用のお年玉付き年賀はがきが6日、道内のトップを切って函館市新川町1の郵便事業会社函館支店に到着した。「あっという間の一年」と新年を迎え入れる準備が始まった。年賀はがきは29日、全国一斉に発売される。

 福島県の印刷所からコンテナ4台で午前9時ごろに到着。段ボール1箱に4000枚入りで、1307箱、522万8000枚が届いた。全10種類で、同支店では前年当初比6・3%増となった。

 到着後、支店職員と運送業者30人が手際よく仕分け。「ここは60、向こうは70」と大きな声で確認し、同市内や北斗市、松前町、鹿部町など8市町64の支店、局へ届けた。

 同支店郵便課の川島道徳課長(45)は「天気もよく、無事配送初日を終えることができてよかった」と笑顔を見せ、「心のこもった年賀状をもらうと、だれでも幸せな気持ちになる。日本のすばらしい伝統をいつまでも大事にしたいですね」と話していた。

 全国で36億4280万8000枚(前年比12%減)が流通する。(田中陽介)



◎大沼にあす「馬車」登場…エコチャレンジ4弾

 【七飯】七飯町大沼の観光関係者でつくる大沼体験観光づくり実行委員会(渡辺邦浩委員長)は8日から14日まで、JR大沼公園駅と大沼湖畔の飲食店、ホテルなどを結ぶ「シャトル馬車」を初めて運行する。同実行委が自然環境に配慮して実施する「大沼エコチャレンジシリーズ」の第4弾として企画。「秋の大沼をゆったりと楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 馬車はポーランド製で、オランダ原産馬が引く。運行日は11、12日を除く5日間で、1日当たり午前9時から13―14便を運行する。10日は午前中のみの運行。大沼公園駅―ホテル「クロフォード・イン大沼」間、同駅―レストラン「リバージュ」間と、同ホテル発流山温泉行きのコースがあり、料金は小学生以上500円、乳幼児無料。定員8人。

 11、12の両日は馬車を使ったツアーを実施する。同ホテルでのランチコース、大沼周遊散策をセットにした「ランチツアー」(午前10時半大沼公園駅スタート、8000円)と、湖畔で夕暮れを見ながら軽食し流山温泉を楽しむ「サンセットツアー」(午後2時20分同ホテルスタート、5000円)を用意した。どちらも予約が必要。定員は各8人。

 同実行委は好評ならば馬車の運行を継続したい考えだ。ツアーの申し込み、問い合わせは大沼国際交流プラザTEL0138・67・2170。(鈴木 潤)


◎石田氏が出馬表明…七飯町長選

 【七飯】来年3月の任期満了に伴う七飯町長選挙に立候補する意向を固めている元町職員、石田広紀氏(60)は6日、町文化センターで開かれた連合後援会の設立総会で正式に立候補を表明した。

 石田氏は「子育て・教育」と「福祉」「行財政改革」など8項目で具体的な公約を掲げた。高校までの医療費無料化や独り暮らし・夫婦2人暮らしの75歳以上を対象に年1万2000円を限度にタクシー利用料金の助成、消防庁舎の建て替えなどを挙げ、「町長の給与削減、町長の公用車廃止で財源を確保し高校までの医療費無料化に充てたい。北海道新幹線の新函館駅整備は道南全体の利便性を考え、南口だけでなく北口の必要性も訴えたい」とした。

 立候補した動機について、「七飯町を何とか元気にしていきたいと思い、昨年12月に決心した」と述べ、「組織、政党に頼らない草の根の選挙をしたい」と抱負を述べた。後援会の設立総会には支持者ら約280人が出席し、後援会長に上藤城在住の青山染義さん(63)が選ばれた。

 石田氏は函館市生まれ。函館大卒。71年4月に七飯町役場入りし、商工観光課長、総務課長、企画財政課長などを歴任した。07年1月退職。同年4月の道議選渡島選挙区に出馬し落選した。(鈴木 潤)


◎日ハムリーグV 函館市民も拍手と歓声

 プロ野球パ・リーグで日本ハムが2年ぶりの優勝を決めた6日夜、多くの函館市民も祝杯を挙げた。市内松風町15の「バー・オウンゴール」(福士将宏代表)では、大型テレビで試合を上映。延長12回裏、日ハムがサヨナラ勝ちを決めると、店内は拍手と歓声に包まれ、ファンは「よし!よく決めてくれた」と歓喜の美酒に酔いしれた。

 「今夜決めてくれないと困っちゃうよ。早くリーグ優勝してクライマックスシリーズに集中しなくては」と福士代表が話した矢先の9回、同点に追いつかれ思わぬ延長戦に…。途中、楽天の敗戦でリーグ優勝の一報が入り、「もっとすっきりした形で優勝を決めてもらいたかった」と苦笑いも。

 しかし、鮮やかなサヨナラ勝ちに店内のボルテージも最高潮に達した。出張で来函中の札幌の会社員、山川忠一さん(39)は「ファンと語らいながら優勝を見届けることができてうれしい。札幌に戻ったら球場に応援にいく」と満足げな様子だった。(田中陽介、黒田寛)