2009年6月29日 (月) 掲載

◎ペロリくんと記念にパチリ 「顔はめ看板」お披露目

 函館開港150周年記念を盛り上げようと、函館市内・近郊の観光業者らでつくる「箱館会」(会長・中野晋五稜郭タワー常務)が製作した市内の観光施設など7カ所の「顔はめ看板」が28日、市内の元町公園で一斉にお披露目された。

 7月1日から西部地区の観光施設を巡ってスタンプを集めるビンゴラリー「函館ペロリくんキャンペーン」の一環。看板にはJR函館駅や五稜郭タワーなど施設ごとのイラストと、ペリー提督をイメージした独自のキャラクター「ペロリくん」をあしらった。

 看板はアルミ複合板製で縦、横とも約160センチ。記念撮影用にそれぞれ裏側から顔を出す2カ所の穴が設置されている。制作費は計約60万円。この日は公園を訪れた家族連れが看板に顔をあてがい、わが子をカメラに収める姿も見られた。

 看板には同時開催の携帯電話用の写真コンテストに応募する専用サイトにつながるQRコード(2次元バーコード)も付いている。カメラ付き携帯電話で3カ所の看板の記念写真を専用サイトから応募すると、12月30日までの期間中、毎月10人に函館の特産物が当たる。

 中野会長は「開港150周年記念事業を盛り上げ、観光客の旅の思い出の1ページになれば」と話している。看板はこのほか、大門横丁や旧函館区公会堂、赤レンガ倉庫群、函館山ロープウェイに12月30日まで設置される。(森健太郎)

【写真】ペロリくんをあしらった記念撮影用立て看板



◎喜多里を楽しむ夕べ 7月1日開催 札幌酒精工業

 【厚沢部】札幌酒精工業厚沢部工場(岩崎弘芳工場長)は、町内産サツマイモを原料とする本格焼酎ブランド「喜多里(きたさと)」を、地元の焼酎ファンに心ゆくまで堪能してもらおうと、7月1日午後6時から厚沢部町保健福祉総合センター(新町181の6)を会場に「喜多里を楽しむ夕べ2009」を開く。

 同工場は2006年に操業を開始。今シーズンで4年目を迎える厚沢部産のサツマイモをはじめ、メークインや二条大麦などを原料とする焼酎の醸造と出荷も順調に進んでいる。イベントは地元の「喜多里」ファンへの感謝を込めて同工場が企画したもので3年目の開催となる。

 入場料3000円。参加者全員に「喜多里」のロゴが刷り込まれた、麻袋入りのサツマイモ焼酎720ミリリットル「瓶1本(1000円相当)をプレゼント。会場では「喜多里」が飲み放題となるほか、軽食などを用意。地元特産品などの賞品が当たる抽選会などのイベントも行う。同7時半まで。チケットは町内の商工会、観光協会、新函館農協厚沢部基幹支店で販売中。会場での当日参加も受け付ける。問い合わせは同工場TEL0139・65・2500へ。



◎函館開発建設部 「連携協働地域づくり」 11プロジェクトを設定

 函館開発建設部はこのほど、2009年度の「連携協働地域づくり」の取り組み内容を発表した。本年度は11のプロジェクトを設定。地域住民と協働し活気ある住みよい北海道らしい地域社会の実現を目指す。

 道開発局では、新たな道総合開発計画の主要政策を参考に、「地域経済の活性化」「環境・景観」「地域づくり・まちづくり」「安心・安全」の4つのテーマ別に連携協働地域づくりに取り組んでいる。08年度は全道で64件が実施され、約1万1000人が参画した。

 本年度は新たな取り組み10件を含む68件を予定。このうち函館開建がかかわる取り組み11件は以下の通り。かっこ内は協働主体。

 ①【地域の環境保全型農業の支援(せたな町)】後志利別川河川の堤防刈取り草を農家に提供。堆肥化などの有効活用で環境保全型農業を支援。

 ②【道南の近未来ビジョンと戦略を考える異業種フォーラム(管内自治体、経済団体など)】新幹線開業に向けた道南活性化のアイデアや意見を道南内外の有志から収集し、戦略的に組み上げる。

 ③【久遠漁港の自然調和型防波堤を活用した体験学習(せたな町など)】「大成地域マリンビジョン」のひとつとして子どもたちを対象にした教育プログラムの実施。

 ④【海域・漁場保全のための植樹活動(せたな町、福島町、八雲町など)】マリンビジョンにおける植樹活動の取り組みを支援。

 ⑤【農業水利施設見学会(渡島平野土地改良区、地元自治体、農協など)】一般住民への農業水利施設の持つ自然環境保全の啓発・普及。

 ⑥【函館港における生涯学習への支援(函館市教育委員会、NPO法人など)】「HAKODATEまなびっと広場」として、観測測量船による函館港見学会の実施。

 ⑦【森港みなと見学会(森町など)】森港の見学や建設機械の乗車体験などを通じ、主要産業である漁業への理解深める。

 ⑧【函館空港を知ろう、学ぼう!(函館空港事務所など)】エアポートフェスタなどのイベント時における空港施設見学会や出前講座など。

 ⑨【民間と連携した情報提供(コンビニエンスストアなど)】コンビニやコミュニティFMなどと連携した、防災情報や通行規制情報の提供。

 ⑩【自動販売機を活用した情報の提供・災害対応】道の駅などでの電光掲示板付き自動販売機による情報提供「おしらせ道ねっと」の展開。

 ⑪【ルート227マネジメントミーティング(江差町など)】国道227号の路線全体の安全性、快適性の確保について、地域と協働して検討。



◎「開港」シーン もっと華やかに 函館野外劇来月3日に開幕

 国の特別史跡・五稜郭跡の特設舞台で、函館の歴史絵巻を演じる第22回市民創作函館野外劇「星の城、明日に輝け」(NPO法人市民創作「函館野外劇の会」主催)は、7月3日に開幕する。本番が迫った28日、出演者は舞台で練習を重ね、それぞれの動きを確認した。今年は函館開港150周年にちなみ、開港シーンの演出に工夫を凝らすなど、例年以上に注目を集めそうだ。

 劇はコロポックル、長老のナレーションに合わせ、函館がウスケシと呼ばれ、アイヌ民族が生活していた時に始まり、高田屋嘉兵衛の来函や箱館戦争、大火からの復興までを約75分で展開する。前半のハハイライトは、ペリー提督のほか、さまざまな外国人が訪れ、函館開港の華やかさをフラッグダンスで演出する。今年は開港記念に合わせ、ダンスの数を増やした。

 せりふや動きがある役の出演者は決まっているが、開港シーンで函館を訪れる外国人、街を行き交う貴婦人や町民のほか、アイヌ民族の衣装を着て踊る場面など、当日に簡単な説明を受けるだけで出演できる役もあり、同会では飛び入り参加者を募集している。同会は「舞台に立つことで各時代の街の様子を思い描くことができる。開港の節目の年に、函館の歴史を学ぶ機会として参加してほしい」と呼び掛けている。

 公演日は7月3、4、10、11、17、18、24、25日、8月7、8、9日。開場は午後6時45分、開演は同7時45分。入場料は前売り1800円(当日2500円)、高校、―大学生900円(同1000円)、小中学生400円(同500円)、幼児は無料。前売りのみの親子券(大人1人、小中学生1人)2000円、当日のみのペア券4000円もある。このほか、65歳以上を対象に、7月11日までに来場すると1人1000円となる優待券が同会事務局(中道1の10)に用意されている。公演、当日キャスト参加の問い合わせは同法人TEL0138・56・8601。(山崎純一)



◎中国人留学生招き交流 日中友好協会の集い

 函館市内で学ぶ中国人留学生を招いた函館日中友好協会(東出隆司会長)主催の「野外交流の集い」が28日、同市亀田中野町の道立道南四季の杜公園で開かれた。初夏の新緑の中、昼食やレクリエーションを通じて交流を深めた。

 市民と留学生の親ぼくを深めようと、毎年この時期に開催している恒例行事。この日は北大水産学部などの留学生と、協会のメンバーら約35人が参加し、青空の下、昼食を食べながら日本語と中国語を交えた会話を楽しんだ。

 昼食後にはスイカ割りを行ったり、公園内を散策したりして和やかに休日の1日を満喫。上海海洋大学院2年で、4月から北大水産学部に交流生として留学している周永麗さん(23)は「中国人同士も日本人とも言葉や文化の交流ができて楽しい。大自然の中で食べるご飯は最高です」と笑顔で話していた。(森健太郎)