2010年10月4日 (月) 掲載

◎食品元気まつり最終回 来場6000人

 旬の農水産物や加工品を格安で販売する「第11回食品元気まつり」が3日、函館市豊川町の市水産物地方卸売市場で開かれた。今年で最後となるイベントには、過去最多の約6000人が来場。小売店主らの威勢のよい掛け声が響く中、特売の食材や料理を買い求める大勢の人でにぎわった。

 水産物や食肉、製めん、パンなど函館・近郊の小売業8団体でつくる函館地域食品商業活性化協議会(宮川照平会長)と函館市の主催。大型スーパーなどに押され気味な小売店の対面販売の良さをPRしようと、1998年から毎年この時期に開催し、今回で一区切りを打つことにした。

 会場には鮮魚や肉、野菜、果物などが並び、一匹2000円の紅ザケや5枚で300円の活ホタテなど通常より2割から5割ほど安い商品も。それぞれの売り場の前には列が絶えず、実演販売の毛ガニの半身が入ったカニ汁(200円)や、生マグロの解体ショーも人気を集めていた。

 宮川会長は「来場者から今後も続けてほしいと言われると胸が熱くなる。イベントを機に魚屋や八百屋、肉屋といった『屋』のつく専門店ならではの温かみを感じてほしい」と話し、来場した市内千歳町の村田富重さん(76)は「初めて来たが、見てよし、食べてよし、買ってよし。どれも安いので目移りしてしまう」と笑顔だった。(森健太郎)



◎旬のサケ 長い列

 函館市南茅部地域の尾札部黒鷲漁港で3日、「第10回南かやべとことん浜味祭り」(実行委主催)が開かれた。格安の鮮魚販売にサケ鍋や炭火焼き、魚のつかみ取りなどが行われ、大勢の市民らが秋の味覚を満喫した。

 今年はサケ漁の不調で、当日販売ができるかどうか心配されていたが、この日の水揚げは大漁。850匹を雄1500円、雌2500円で並べ、約1時間でほぼ完売する人気だった。

 イカやヒラメ、アジ、サバ、ホヤなども50円から1000円前後で販売。漁協女性部が腕をふるった、みそ仕立てのサケ鍋も好評で「今日はお客さんに感謝をする日。利益度外視なので、たくさん買って食べて」と漁師の威勢のいい掛け声が響いた。

 午前7時に湯浜町の自宅を出発したという会社経営、和崎貴行さん(37)は「サケを6本買ったので、知り合いにも届けたい。イクラが楽しみ」。南かやべ漁協幹部は「大勢の来場で本当にありがたい。サケの水揚げも良くなりつつある。この浜味祭りのにぎわいと勢いをそのまま、今後の漁に反映させたい」と話していた。(田中陽介)



◎園児、元気にサッカーボール追って

 【北斗】園児がミニサッカーで交流する「2010キッズ・サッカーフェスティバル」が3日、市運動公園野球場で開かれた。子供たちは、大人顔負けの球さばきとフェアプレーを披露。団結力の大切さも学び、ひと回り成長した。

 北斗スポーツクラブ設立準備委員会の主催。市内近郊の幼稚園と保育園計11チーム、総勢173人が出場した。千秋栄大会委員長は「勝負だけではなく、相手を思いやる優しさを持って試合をしてほしい。そして友だちをたくさんつくってもらいたい」と呼びかけた。

 大会は、8人制で3ブロックのリーグ戦。どの試合も接戦で、ゴールが決まるたびに会場は歓声に包まれた。試合前には、J2コンサドーレ札幌の芳賀博信選手ら3人も駆けつけ、園児と記念撮影。あこがれのプロ選手を前に、子どもたちは目を輝かせていた。

 同フェスは、子供の夢をはぐくみ、その純粋さや情熱を地域住民の絆(きずな)と連携の強化に結び付けようと毎年開催している。

 各ブロック優勝は次の通り。

 A=立正HEROS(立正幼稚園)▽B=はまわけげんきーず(浜分保育園)▽C=第二東光保育園(田中陽介)


◎光成中「CATS」息ぴったり 歌や踊り

 函館光成中学校(小橋誠太郎校長、生徒110人)全校生徒によるミュージカル「CATS(キャッツ)」が3日、函館市高盛町の同校体育館で行われた。ネコにふんした110人が一丸となって臨んだステージで、保護者ら大勢の来場者が歌や踊り、演技を楽しんだ。

 特色ある学校づくりの一環で、2007年から学校祭「総合文化発表会」の中で上演している。教職員らの指導の下、生徒たちは「総合的な学習の時間」の中でキャストやダンス、衣装、照明、演出など各担当の準備を重ねてきた。

 「CATS」は、かつて人生をおう歌していた「ジェリクルキャッツ」と呼ばれるたくさんのネコが登場する物語で、ブロードウェイや劇団四季の公演で知られる。一匹のネコが、長老によって再びジェリクルキャッツとして命を授かる注目のシーンでは、それぞれ息の合った演技を披露。キャストによるソロのほか、舞台左右でも多くの生徒が合唱や踊りでステージを盛り上げた。

 会場ではビデオカメラを向ける保護者の姿も見られ、舞台終了と同時に大きな拍手が送られていた。(長内 健)



◎多彩な催し 笑顔あふれる

 【江差】歴史的風情を今に伝える全長1・1キロのいにしえ街道を舞台にした「第18回秋の江差いにしえ夢開道」が2、3の両日行われた。同町や近隣6町から持ち寄られたジャムや乳製品などの特産品の販売、江差追分ライブなどが行われ、両日で約2000人が来場し、にぎわった。

 いにしえ夢開道実行委(室谷元男委員長)の主催。毎年春と秋のこの時期に開催している。会場はこの期間中、歩行者天国になり、その両脇には新鮮な野菜や魚介類などを豊富に取りそろえたブースが18店並んだ。「いにしえ茶屋」「まんぷく茶屋 屋台村「寄来所(よっこらしょ)」と銘打ったイートインコーナーもあり、来場者を引きつけていた。

 2日目のメーンイベント「夢作ライブ」では、今年の江差追分少年全国大会で見事優勝した田村ひよりさんの民謡ショーが行われ、姉のつくしさんとの掛け合いで“日本一の歌声”を披露し、観客を魅了した。2部では同大会で優勝した西川俊昭さんのステージもあり、会場を盛り上げた。

 そのほか、豪華景品が当たる通行手形抽選会や野だての無料体験なども実施された。(小杉貴洋)