2010年11月25日 (木) 掲載

◎クリスマスファンタジーのツリー到着

 12月1日に開幕する「2010はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)で、海に浮かぶメーンツリーに使用するモミの木が函館に到着。函館市北ふ頭の富士サルベージ作業所で、剪定(せんてい)など形成を終え、電球などの取り付けが進められている。

 モミの木は、函館市の姉妹都市、カナダ・ハリファクス市から友好の証しとして毎年贈られている。ことしも苫小牧港での検疫を通過し、13日に函館に到着した。

 木の高さは約20メートルあり、周囲には足場を幾重にも組んで作業を進めている。ことしは約5万個の電球を使い、海の「碧(あお)色」をイメージしたデザインを計画。作業員は、時おり点灯して電球の込み具合などを確かめながら、着々と取り付けていた。

 27日朝には、イベント会場となる西部地区の赤レンガ倉庫群まで、海上を運ぶ。30日午後4時半には試験点灯を予定。同実行委企画運営担当の佐藤賢治さんは「作業は順調で、ことしもツリーの登場を楽しみにしていてください」と話していた。(小泉まや)



◎遺愛女子中学・高校のツリー点灯

 遺愛女子中学・高校(函館市杉並町、福島基輝校長)のクリスマスツリー点灯式が24日、同校正門付近で行われた。高さ約10メートルのヒマラヤスギを約2800個のカラー電球で装飾。生徒が讃美歌を歌い、聖書を朗読して「この明りを多くの函館市民に届けることができますように」と願って点灯した。

 スギは卒業記念植樹で植えられた。電車通りからもよく見えることから、毎年この時期から飾り付けている。点灯式には授業を終えた生徒や教職員らが続々と集まり、カウントダウンで明かりが灯される瞬間を見守った。色とりどりの電球が点灯されると「わあっ」という歓声が起こり、記念写真を撮るグループもあった。

 同校は「電車や五稜郭タワーからも見えます。市民の皆さんにクリスマスの気分を楽しんでほしい」と話している。点灯は12月25日までの毎日午後3時半から同10時まで。(小泉まや)



◎「女性・高齢者チャレンジ活動表彰事業」最優秀賞に秋山さん

 道が実施する本年度の「女性・高齢者チャレンジ活動表彰事業」の最優秀賞に、木古内町秋山農園の秋山良子さん(62)が選ばれた。積極的な直売や家庭の味にこだわる漬物づくり、子どもたちの社会見学の受け入れなど、長年取り組んできた生産・販売、住民交流活動が高く評価された。

 農業経営の改善や積極的な起業、地域振興などの活動が顕著な女性農業者や高齢者を表彰する。

 秋山さんは1996年から施設トマトの規格品外を販売する無人の直売所を展開し、製造許可を取得して漬物の販売を開始。翌年には、ふれあいファームにも登録し、小中学校の社会見学を受け入れてきた。

 「秋山家伝承」を基本に、家庭的な味付けと安全・高品質な大福もちや、べこもち、トマトゼリーなどの製造販売をこなし、顧客を増やしてきた。2000年には町内の生産者が持ち寄る直売所「きこりろ」の設立に携わり、豊かな経験を仲間に伝え、地域のリーダーとして活躍。パート雇用にも力を入れ、地域経済を支えてきた。

 また、06—07年には渡島管内で農漁業に携わる女性でつくるネットワーク組織「ウエーブネットおしま」の会長を務めた。各種研修や食のフェアへの出店などで会員同士の親ぼくを深めてきた。

 22日には同組織の10周年記念フォーラムが函館市内で開かれ、秋山さんの受賞報告と表彰状伝達式が行われた。歴代会長や会員ら約100人が祝福し、秋山さんは「家族をはじめ、多くの関係者に支えられてきたことを感謝したい。この賞を励みに今後も、みなさんと力を合わせていろいろな活動に取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 同表彰は本年度、秋山さんのほか、優秀・奨励賞に1個人4団体が選ばれている。渡島・桧山両管内からは秋山さんが唯一。(田中陽介)


◎就職応援連携会議、新規高卒者に仕事を

 新規高卒者の就職を支援する就職応援連携会議が24日、函館市美原4の渡島合同庁舎で開かれた。行政や教育、経済界関係者ら22人が出席し、情報を共有して雇用確保に努めていくことを確認した。

 長引く不景気で雇用情勢が厳しい中、関係機関が一丸となって来春卒業予定の高校生の就職支援をしようと、渡島総合振興局が主催した。

 同局の中村慎一産業振興部長が「未来ある若者が活躍できるよう、関係機関の協力をお願いしたい」とあいさつ。9月末現在の道南の新規高卒者に対する求人倍率は0・59倍で、昨年同期より3・5ポイント下回っていることなどが示された。

 校長や保護者からは、就職試験で不採用が続いて生徒が自信を失いがちであることから、「克服するには、粘り強く受験させることが大事。家族間の会話で職への適性を見極めることも重要」という意見が挙がった。

 企業側からは、人員を切り詰めて激務で乗り切っているところが多数という現状が伝えられ、「即戦力を求めているが、社会づくりを担う上で新卒者採用の必要性も理解している。ただ、中高年の再雇用や身障者採用など、新卒者だけに目を向けられない問題もある」とした。

 道が実施した保護者への意識調査で、道外企業への就職を6割が考えていないと回答したことが分かり、道は「特徴的な結果で、保護者と企業間に意識のずれが生まれている。保護者や企業が同じ認識を持って課題解決に臨むことが必要」と指摘した。(田中陽介)


◎年末ジャンボ宝くじ発売

 1等と前後賞合わせて3億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」(1枚300円)の発売が24日、全国で一斉に始まった。函館市内でも早速、幸運を求めて大勢の人が売り場を訪れた。

 今年は1等2億円が74本、2等1億円が370本。1、2等で444本あり、億万長者が昨年に比べると倍増となっている。ほか、3万円が当たる年忘れラッキー賞も7万4000本用意。当せんのチャンスが大きく広がっている。

 同市本町の発売所で20枚買ったという60代の主婦は「3万円でも良いので、当たったら値上がりして消費を抑えていたタバコを買いたい」と話し、同市港町の港町スーパーアークスチャンスセンターで買った60代の男性は「毎年30枚買っている。今までの最高額は1万円。大きく当たったことはないが、もし当たったらうれしい。使い道は当たってからゆっくり考えたい」とにっこり。

 函館昭和タウンプラザチャンスセンターの売り場スタッフは「今日は平日の仏滅ということもあり、初日にしては人が少なかったように思う。それでも午前10時の開始時には行列ができたようです」と話していた。

 販売は12月24日まで、抽選は同31日に行われる。