2010年12月12日 (日) 掲載

◎Vリーグ函館大会、代表選手ら迫力あるプレー

 バレーボールの国内トップチームが争う「V・プレミアリーグ」の男子函館大会(日本バレーボールリーグ機構、函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が11日、函館市民体育館で開かれた。11月の広州アジア大会で金メダルを獲得した日本代表の選手も来函するとあり、約900人(第2試合公式数)が訪れ、迫力あるプレーを楽しんだ。

 函館で同リーグは2季ぶりの開催。第1試合は昨季優勝のパナソニック・パンサーズが日本を代表するスパイカー清水邦広、福澤達哉などの活躍で、大分三好ヴァイセアドラーを3|0で下した。第2試合はフルセットの末、豊田合成トレフェルサがFC東京に競り勝った。

 会場には少年団チームや東京から応援に駆け付けたファンが訪れ、高い打点からのスパイクや息詰まる攻防に大きな拍手が送られた。市内山の手の主婦、斉藤香代子さん(33)は「函館でおおよそ2季ごとにVリーグがあることはうれしい。一つ一つのプレーに懸ける情熱がすごい」と話していた。12日は同体育館で2試合が行われる。(山崎純一)



◎市民スケート場オープン

 函館市民スケート場が11日、今季の営業を開始した。午前10時の開場とともに待ちわびた子どもたちらでにぎわい、ウインタースポーツシーズンが到来した。

 オープニングセレモニーでは函館グローリー・フィギュアスケーティングクラブと函館アイスホッケー少年団、函館スピードスケート少年団の団員たちが横断幕を持って、1周250bのスピードリンクを周回。その後、一斉に来場者が滑り出した。午後から雨が強くなった影響で午後2時ごろから約2時間の中断。再開後も続々と来場し、この日は721人が足を運んだ。友人と滑りを満喫した村上晶飛君(12)は「冬の時期しかスケートができないので、すごく楽しみにしていた。楽しく滑ることができた」と笑顔がはじけた。

 暖気や、直前の暴風雨などにより作業が遅れたものの、オープンに間に合い職員も一安心。屋外スポーツ施設管理事務所の北島義己所長(41)は「雨の天候で心配だったが、外でオープニングセレモニーができてよかった。さまざまな人が楽しみにしていたと思う」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。(小林省悟)



◎09年度桧山・普通会計決算、7町とも基金積み増し

 【江差】桧山7町の2009年度普通会計決算は、歳入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率が、全道町村平均と同じ16.3%だった。同比率は江差町が自治体財政健全化法で定める早期健全化基準(25%)を超える27.7%に達しているが、他の6町は基準内にとどまった。

 7町では、実質公債費比率などの財政指標、地方債(借金)や積立金(貯金)の残高などの格差が拡大。ただ、国の交付金事業が集中した影響もあり各町が積立金残高を伸ばしたほか、財政再建の努力で地方債残高が圧縮した。

 08年度決算で財政破たんの黄信号に当たる、早期健全化団体の指定を受けた江差町の実質公債費比率は0.9ポイント減の27.7%。道内市町村で3番目に高いが10年度決算での指定脱却を目指す。同比率は厚沢部町が道内で3番目に低い7・9%。乙部町は17番目に低い11.3%。

 地方債残高は旧3町の借金を引き継いだせたな町が137億3324万円で最多。08年度より3億8727万円減少した。江差町は81億234万円。07年度決算では100億円を超えたが、財政再建に伴う繰上償還により7億3667万円の減少となった。

 積立金残高は今金町が33億138万円。08年度より3億1225万円の増加。貯金と借金のバランスを図るため基金の積み増しを進めた厚沢部町は、3億1281万円増の32億3786万円。積立金残高が地方債残高を上回ったのは同町のみ。順調に財政再建を進めている上ノ国町は4億4005万円、乙部町は1億6599万円、江差町は1億5764万円、奥尻町は9888万円の増加となった。

 一般財源に占める人件費や借金の返済など、義務的経費の割合を示す経常収支比率は7町平均で81.2%。08年度より1.8ポイント圧縮。道内町村の平均値を3.1ポイント下回った。(松浦 純)


◎万代町会館に「交流サロン」開所

 函館市の万代町在宅福祉委員会のメンバーでつくる「函館の地域福祉を考える会」(伊藤千代会長)が11日、地域住民が気軽に集える「交流サロン」を開所した。同会事務局長で発起人の永澤和枝さんは開所式で「お年寄りら地域住民がくつろぎながら交流し、生き生きと生活してもらえる場になれば」と抱負を述べた。

 同会会員は、万代町会(立花忠純会長)と同委と連携し、@町会館を有効活用するA町会館の行事に若い世代を巻き込むB一人暮らしの70歳以上のお年寄りの社会参加を図る|を目的に、2年前から準備を進めてきた。当面はイベントを企画して幅広い年代の住民が集まるきっかけを提供するが、いずれはイベントのあるなしにかかわらず自由に集える場づくりを目指している。

 会館事務所には「ヘンゼルとグレーテル」「うらしまたろう」など童話の絵本やそろばん、けん玉、手製のおはじき、マージャンなどを用意。多くは住民からの寄付で、今後は会館内で自由に利用してもらう。

 この日は、開所式に合わせてクリスマス会も開催。主催者あいさつで、同町会の立花会長は「高齢者の声を発信していける場になれば」、伊藤会長も「多くの関係者の尽力でサロン開設に至った。これから頑張りましょう」と呼び掛けた。

 来賓の市社会福祉協議会の阿知波健一地域福祉課長は「人間関係が希薄化する現代で、こうした試みは新たな一歩で他町会への波及も期待できる。社協としては協力体制を築き、地域福祉の前進につなげたい」とあいさつした。

 クリスマス会には地域の高齢者ら約100人が参加。函館北星小2年生による歌や、同会会員の手料理などを満喫しながらゆったりとした時を過ごした。

 年明け後は3月まで毎月1、2回、町会などの行事と絡め土日を開放する。春以降は平日の実施も計画している。 (長内 健)


◎09年度桧山・普通会計決算、7町とも基金積み増し

 【江差】桧山7町の2009年度普通会計決算は、歳入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率が、全道町村平均と同じ16.3%だった。同比率は江差町が自治体財政健全化法で定める早期健全化基準(25%)を超える27.7%に達しているが、他の6町は基準内にとどまった。

 7町では、実質公債費比率などの財政指標、地方債(借金)や積立金(貯金)の残高などの格差が拡大。ただ、国の交付金事業が集中した影響もあり各町が積立金残高を伸ばしたほか、財政再建の努力で地方債残高が圧縮した。

 08年度決算で財政破たんの黄信号に当たる、早期健全化団体の指定を受けた江差町の実質公債費比率は0.9ポイント減の27.7%。道内市町村で3番目に高いが10年度決算での指定脱却を目指す。同比率は厚沢部町が道内で3番目に低い7・9%。乙部町は17番目に低い11.3%。

 地方債残高は旧3町の借金を引き継いだせたな町が137億3324万円で最多。08年度より3億8727万円減少した。江差町は81億234万円。07年度決算では100億円を超えたが、財政再建に伴う繰上償還により7億3667万円の減少となった。

 積立金残高は今金町が33億138万円。08年度より3億1225万円の増加。貯金と借金のバランスを図るため基金の積み増しを進めた厚沢部町は、3億1281万円増の32億3786万円。積立金残高が地方債残高を上回ったのは同町のみ。順調に財政再建を進めている上ノ国町は4億4005万円、乙部町は1億6599万円、江差町は1億5764万円、奥尻町は9888万円の増加となった。

 一般財源に占める人件費や借金の返済など、義務的経費の割合を示す経常収支比率は7町平均で81.2%。08年度より1.8ポイント圧縮。道内町村の平均値を3.1ポイント下回った。(松浦 純)