2010年12月26日 (日) 掲載

ペットサロン大忙し カット・シャンプー・エステメニューも

 ペットも新年を迎える準備—。函館市内や近郊のペットサロンはこの時期、愛犬のカットやシャンプーなどの需要が多く、猫の手も借りたい忙しさ。中には予約に対応するだけで精いっぱいの日も少なくないという。ニーズも多様化し、最近ではエステメニューも充実。毛並みが良くなるなどと好評だ。寒さが増す中、年の瀬のペットケアは一層熱い。

 ワンダードッグ函館店(函館市美原1)では、スタッフ6人総動員で1日平均30匹ほどのトリミングを行い、ペットをより愛らしい姿に変身させている。来店する犬種はプードルが多く、モコモコとしたスタイルが特徴の「テディベアカット」のほか、近頃は「モヒカンヘア」も人気だ。同店では、においや毛質改善、皮膚病に効果的という「バブルバス」という温浴法を勧め、「初回無料サービスもあるので、トリミングと一緒にぜひ」と話す。

 今年6月にオープンした犬のお風呂屋さん(北斗市飯生1)では、小型、大型犬問わずひっきりなしに訪れる。主流はカットとシャンプーで、同時ケアで「ゲルマニウムのお風呂」も用意している。皮膚トラブルなどの改善が期待できるとリピーターも増えてきたという。同店では「きれいにトリミングして新年を迎えて」と呼びかけている。

 市内に3店舗を有するペットハウスジャスパー富岡店(函館市富岡町1)では、年内すべての予約分が埋まり、キャンセル待ちの状態という。同店では特にエステメニューに力を入れる。「マイクロバブルバス」のほか、「泥パック」、毛質によってシャンプー剤やトリートメントを変えるコースも用意。同店では「エステも気軽に取り入れてください」と話している。(小杉貴洋)



函館八幡宮で年末恒例すす払い

 函館市谷地頭町の函館八幡宮(中島敏幸宮司)で25日、年末恒例の大すす払いが行われた。長さ4メートルの竹にササの葉を縛り付けた忌竹(いみだけ)と呼ばれる道具を使い、はりや天井にたまっていた1年分のほこりを払い落とすなどした。

 毎年、正月の1週間前に行われる。この日ははじめに拝殿で神職4人が掃除を始める参拝をし、約200畳の広さの拝殿の作業に入った。忌竹が天井などを払う音が拝殿に響き渡り、汚れが落とされていった。忌竹の竹は前日に、境内で切り取ったものという。

 続いて床や畳を掃き、窓を磨いたほか、境内内の鶴若稲荷社もきれいにした。後はしめ飾りなどの取り付けに追われるという。(山崎純一)



「寒中みそぎ」の行修者に函教大の藤原さん 初の道外出身者

 【木古内】佐女川神社で来年1月13日から15日まで行われる「寒中みそぎ」の新しい行修者に、秋田県出身で道教育大学函館校1年の藤原哲朗さん(19)が決まった。祭りの長い歴史の中でも初めての道外出身の行修者になる。今後、4年間にわたって務め、祭典の期間中は昼夜を問わず水ごりを行い、祈りをささげる。

 1831(天保2)年に始まった寒中みそぎは、181回目を迎える。藤原さんは、みそぎ祭りを研究をする同大学の教授を通じて誘いがあり、行修者を務めることが決まった。

 藤原さんは小学校から高校までは剣道に打ち込み、大学に入ってからはラグビーを始めたスポーツマン。「4年間やりきる覚悟を持っている。つらさを乗り越えて自信につなげたい」と意気込む。その一方で「長い歴史がある祭り。木古内出身ではないので、地元の人に認めてもらえるように頑張りたい」と話す。

 秋田の両親からは「初めは体のことを心配されたが、『最後まで責任を持ってやり遂げなさい』と言われた」という。大学の友人も藤原さんを激励する。「祭りを知る友人は驚くが、『頑張って』と励まされてもいる」と話す。祭りが始まるまで筋トレやプールに通い、体づくりに励む予定だ。

 同神社の野村広章宮司(54)は「気骨があっていい青年。体力、精神面の強さを感じる」と藤原さんの印象を語る。また、「厳しい環境の中で行われる神事。木古内のため、3人の先輩を見習い、気合を入れて精進してほしい」と話している。改行 藤原さん以外の行修者は、専門学校生の村上駿弥さん(20)、会社員の竹田峻輔さん(21)、専門学校生の久保田翔さん(18)の3人。祭りは13日午後6時から行われる参籠(さんろう)報告祭で開幕。その後、4人は境内で水ごりを開始する。(松宮一郎)


はこだてクリスマスファンタジー フィナーレ盛大に

 函館の冬を代表するイベント「2010はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)は25日、最終日を迎えた。緑の島からの花火は、午後6時の点灯式と同8時の2回。クライマックスでは、函館市在住のアーティストが集まってことし制作したイベントのテーマソング「モミの木の贈り物」を歌い、最後を飾った。

 この日のステージは点灯式からスタート。函館短大エアロビックダンス部や、JADE Dance Crewなど、函館市内のダンスユニットなどが軽快な踊りや歌を披露し、会場が一体となって盛り上がった。メーンストリートは最終日とあり、寒さや雪にもかかわらず多くの人出でにぎわった。

 七飯町から恋人と2人で訪れた本宿まなみさん(24)は、初日の1日に続き、2日目の来場。「なかなか近くで見ることができないので、今日は来ることができて良かった。25日間の開催期間は短く、終わってしまうのはさみしい」と名残惜しそうだった。(小泉まや)


11月道南の雇用情勢 6カ月連続で改善

 函館公共職業安定所が24日に発表した11月の渡島・桧山管内の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は0・44倍で前年同月を0・09ポイント上回り、6カ月連続の改善となった。新規求人倍率も7カ月連続で前年を上回った。

 新規求人数は、卸売業や小売業など多くの産業で増加が見られ、前年同月比21・4%増の1595人と、7カ月連続で前年を上回った。このうちパート求人の割合は38・3%で、道内の32%を大きく上回っているのが目立つ。

 有効求職者数は前年同月比7・3%減の9860人で、8カ月連続で前年同月を下回った。有効求人数は同16・7%増の4323人と7カ月連続で改善した。

 雇用の先行指標となる新規求人倍率は、前年同月を0・11ポイント上回る0・7倍で7カ月連続で改善した。新規求職者数は同2・1%増の2270人と、6カ月ぶりに前年同月を上回った。

 同所では管内の雇用情勢について「持ち直しの動きが続いているものの厳しさが残る」と3カ月連続で判断を据え置いた。

 合わせて発表された来春高卒者の11月末現在の求人倍率は前年同月比を0・07ポイント上回る0・92倍、求人数は前年同月を2・1%下回る904人だった。現時点の就職率は52・1%と、前年同月を5・0ポイント上回っている。(小川俊之)