2010年6月5日 (土) 掲載

◎ゆかりの地めぐり もっと野外劇満喫…来月ツアー

 NPO法人「函館野外劇」の会(フリップ・グロード理事長)は7月9日から始まる本年度の野外劇本公演を前に、同劇ゆかりのスポットを巡る「野外劇ツアー」を初めて開催する。同会では「ダイナミックな函館の歴史への理解を深めてもらうことで、野外劇への興味を深めてほしい」と期待する。

 今回のツアーは主に函館市内近郊在住者が対象。同会では「野外劇の知名度は全国的に広がっているが、地元の人たちの来場数が伸び悩んでいる。このツアーを通じて野外劇に関心を持ってくれる人が増えてくれれば」と話す。

 日程は7月3日、10日、16日の全3回。案内人には函館在住の歴史研究家で「箱館歴史散歩の会」主宰の中尾仁彦さん。第1回(3日)は北海道最初の造船所跡、新島襄海外渡航の碑、ペリー会見所跡、旧金森洋物館などの海沿いコース。第2回(10日)は中華会館、鯨族供養塔、旧函館区公会堂、ハリストス正教会、東本願寺などの山沿いコース。第3回(16日)は五稜郭コースとして五稜郭の箱館戦争や公園内のサクラの歴史などを学ぶ。

 第1、2回は午前10時に函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)3階集合。第3回は午前10時に五稜郭タワー(五稜郭町43)アトリウム集合。募集定員は各回とも50人。参加希望者は電話、メール、ファクスで同会事務局まで申し込む(TEL0138-56-8601、ファクス0138-56-8602、Eメールoffice@yagaigeki.com)。締め切りは各回実施の2日前。参加無料。

 問い合わせは同会事務局TEL0138・56・8601。(小川俊之)



◎プレミアム商品券が完売

 函館商工会議所が3万セット(額面総額3億3000万円分)発行した10%のプレミアム(割り増し)付き商品券「箱館奉行所オープン記念プレミアム商品券」が4日、完売した。同会議所は「今後、地域の消費喚起や経済振興につながれば」としている。

 商品券は一枚1000円の11枚つづり1セットで、5月23日に函館市内の商工団体や百貨店など12カ所で一斉に発売。初日は各店に長い列ができる盛況ぶりで、全体の約7割に当たる2万セットが売れた。同25日以降は同会議所などで販売を継続していた。

 発売から2日間で完売した昨年に比べると出足は鈍ったが、同会議所は「プレミアム率など条件が異なるので単純比較はできないが、一枚当たり500円から1000円に上がったことで店側に客単価がアップするメリットもある」とし、経済波及効果に期待を寄せる。

 商品券は昨年より約200店舗多い市内のデパートや商店など約1070店で7月末まで利用できる。参加店は同会議所のホームページ(http://www.hakodate.cci.or.jp/)に全店掲載されている。問い合わせは同会議所рO138・23・1181。 (森健太郎)



◎農作物、生育にやや遅れ…道南

 渡島総合振興局(函館市美原)と桧山振興局(江差町陣屋町)は4日、1日現在の渡島・桧山管内の農作物生育状況と農作業状況を発表した。5月中旬以降の周期的な降雨と低温で生育、作業ともにやや遅れが出ている。今後の好天によって、平年並みに回復できそうだが「長期予報で今夏が低温傾向とあるので、念入りな対策を」と注意を呼び掛けている。

 農業改良普及センターの調査を基に、管内を平均的に分析。前回5月19日発表(同月15日現在)では、3、4月の天候不順で全体的に遅れが出ていた。

 今回の調査でも引き続き、遅れが発生。水稲は渡島が移植時期のずれ込みで根付きにやや遅れが出たほか、桧山も作業が遅れた。移植の早いところでは葉先が枯れる現象もみられるが、品質に影響はないという。

 ジャガイモは渡島、桧山ともに天候不順で萌芽の遅れ、不ぞろいがある。桧山の露地の植え付け作業遅れは9日と、大幅なずれ込み。

 ビートは渡島が生育4日遅れ、桧山は平年並み。牧草は両管内ともに、低温と日照不足で4―6日の生育遅れ。家畜用トウモロコシも、種まき後の低温などで若干の生育遅れとなっている。

 渡島のリンゴ(つがる)は低温の影響を受け、開花に5日の遅れ。桧山の大豆は、降雨で土起こしができず、種まき作業が8日遅れた。

 渡島総合振興局農務課は「この一週間は例年より高めの気温予報なので、作物の成長が期待できる。ただ、長期予報では今年は冷夏となりそうで、水田は水を増やし保温効果を高めるなどの対策を考える必要がある。いずれにしても、天気予報や農業改良普及センターの情報に細心の注意を払ってほしい」としている。

 今回の発表内容は、両振興局農務課ホームページでも紹介している。次回発表は18日(15日現在)の予定。(田中陽介)


◎「ただし書き」適用認めず…石川中央地区問題

 函館市議会の経済建設常任委員会(佐々木信夫委員長)が4日開かれ、調査案件の石川中央地区土地区画整理事業問題の審議を継続した。前回の委員会での特別職の出席要求に応じ、市は小柏忠久副市長が出席。特例で店舗の立地面積を緩和できる「ただし書き制度」の適用をめぐる現段階での市の見解について、現状の計画では認めず、改めて同地区区画整理組合から地区計画が提出された際に内容を検討する考えを明らかにした。  現状の計画案は昨年8月に同組合が市に示した、1500平方メートル以上2棟、1500平方メートル以下2棟、500平方メートル以下1棟の、スーパーマーケットなどの商業施設計5棟を建設するもの。

 小柏副市長は「日常生活に必要な規模で、他の商業施設と一体とならない形態で改めて計画が市に提出された場合は、規模の妥当性などを精査したい」とした上で、「土地計画の変更やただし書き制度の適用などの選択肢を持ちながら判断する」と述べた。

 また「ただし書き制度」の適用を認める際の具体的な事例について見付宗弥氏(民主・市民ネット)は「3000平方メートル以下で商業核にならず、生活利便施設で1棟であれば、計画が提出されれば検討するのか」と質問。これに対し荒井俊明都市建設部長は「今後、組合側とどのような生活利便施設が必要か協議する方向で考えている」と答え、建設制限の緩和を示唆した。(山田孝人)


◎公式グッズでコンサ応援しよう…丸井に特設コーナー

 函館で開催されるサッカーJ2コンサドーレ札幌の公式戦を前に、丸井今井函館店(函館市本町)の6階子供服フロアの一角に5日から、オフィシャルグッズの販売コーナーが特設される。試合当日の13日まで、応援グッズなどが通常より割安で販売される。

 同店は昨年から函館でのコンサ公式戦に合わせ、関連グッズの特設売り場を期間限定で設置している。今回はタオルマフラー4種類が2割引の1200円で販売するほか、子ども用のTシャツや、マスコットのドーレくんのぬいぐるみと文房具のセットなどが2000円で並ぶ。

 午前10時―午後7時まで。いずれもなくなり次第終了となる。試合当日にも会場にオリジナルグッズや限定品の販売ブースが設けられる。問い合わせは同店TEL0138・32・1151(玩具担当)。