2010年8月26日 (木) 掲載

◎トライアル北美原店オープン 大型小売店で市内初の24時間営業

 ィスカウントストア大手のトライアルカンパニー(福岡)の食品スーパー「スーパーセンタートライアル北美原店」が25日、函館市北美原1の商業施設「エフロード」内にオープンした。市内初の24時間営業の大型小売店の開業で、開店と同時に長い列をつくった買い物客でにぎわった。

 トライアルの道南での出店は北斗市七重浜7の「上磯店」に続き2店舗目。約2000平方メートルの売り場には同社のプライベートブランド(PB=自主企画)商品を中心に、日用雑貨や衣料品、薬など約3—4万点を取りそろえ、低価格販売に力を入れている。

 初日は開店前から約500人が並ぶ盛況ぶりで、午前9時半の開店を5分ほど早めた。店内外には数量限定の特売品が山積みされ、目当ての品をまとめ買いする客も目立った。他店からの応援も含め通常の1・5倍にあたる約150人の店員は売り場の案内や入場整理に追われていた。

 同店周辺は魚長やマックスバリュ、道南ラルズなど食品スーパーがひしめく市内屈指の流通激戦区。この日に合わせて近隣スーパーも特売セールを打ち出し、トライアルでも折り込みチラシの掲載価格より急きょ値下げした商品もあった。

 午前8時に一番乗りした近隣の主婦(75)は「旭友ストアーが撤退してから1年半あまり、不便でさみしい思いをしていた。周りの店と競合して価格がもっと下がれば助かる」と笑顔。同店の戸松義貴店長(43)は「24時間の利便性を生かし、いつでも地域で一番安く、豊富な品ぞろえの店を目指したい」と話した。(森健太郎)

 


◎函館商工会議所の高野会頭、勇退へ 任期の10月末に 後任に松本副会頭が有力

 函館商工会議所の高野洋蔵会頭(82)=道水会長=が10月末での任期満了に伴い、4期目となる今期限りで退任する意向を固めたことが、25日までに分かった。関係者によると、後任には松本栄一副会頭(70)=ホンダカーズ南北海道社長=が有力視されている。27日に開かれる常議員会で正式に表明する見通し。

 高野会頭は函館新聞の取材に対し、「年も年だし、これ以上は続けるべきではないと判断した。厳しい情勢の中、函館経済の難局を乗り切れる新たな人に道を譲りたい」と退任の理由を説明。後任人事については明言を避けたが、複数の関係者によると、高野会頭は松本副会頭を推薦する方針という。

 高野会頭は82年10月から副会頭を6期務めた後、任期途中で退任した前会頭に代わって2000年5月から会頭に就任。現在4期目。これまで10年余りにわたり函館経済界のトップとして北海道新幹線の早期開業や観光振興、中心市街地の活性化などに力を注いできた。

 長年の功績をたたえ、同会議所は高野会頭の退任後に初の名誉会頭の称号を贈る見通し。道商工会議所連合会(札幌)によると、高野会頭は道内42商工会議所の現職会頭では最高齢という。

 一方、後任に浮上した松本副会頭は「突然のことで戸惑っている。これまでの実績に加え、北海道新幹線など懸案事項もあるため、高野会頭にはもう少し続けてほしかった」と語り、「函館の地域経済の現状を打開するのは誰が会頭になっても難しいかじ取りを迫られる」と述べた。

 本年度は3年に一度の同会議所の改選年で、今後、新議員の選任などを経て、11月1日に予定されている臨時議員総会で新体制が正式に決まる。(森健太郎)



◎100歳以上の高齢者 函館市、全員の所在確認

 全国各地で100歳以上の高齢者が行方不明となっている問題で、函館市は25日までに市内に住む100歳や100歳以上の高齢者全員の所在を確認し、同日、道に報告した。

 調査対象者は市内に住民登録があり、すでに100歳以上となっているか、来年3月末までに100歳を迎える高齢者132人(男性20人、女性112人)。

 市は国、道からの通達を受けて、@施設入所や入院例がない高齢者は職員が直接面会A入院、入所中の施設や医療機関への確認B近隣住民や介護サービス事業所職員など第三者への確認—の方法で調査。その結果、本人面会は12人、施設・医療機関に職員が訪問して確認したケースは75人、介護サービス事業所への確認は41人。調査期間中に死亡した4人を除き、全員の所在を確認した。

 国への報告は9月3日までで、市介護高齢福祉課は「死亡するケースなどがないか、報告日まで把握に努める」としている。

 市はまた、75歳以上の高齢者についても、後期高齢者医療制度や介護保険制度などの利用情報を活用しての所在確認調査を検討している。市福祉部によると、該当者は3万7269人(4月末現在)。(千葉卓陽)



◎起業家支援の補助金「チャレンジ計画」に藤井さん

 函館市が起業家支援を目的に実施しているチャレンジ補助金の交付対象となる、本年度の「認定チャレンジ計画」の認定者が、市内桔梗2のグラフィックデザイナー、藤井晴美さん(43)に決まった。ファッション性を備えた交通安全のための夜光反射材開発と販売を提案し、高い評価を受けた。藤井さんには100万円が補助される。

 藤井さんは昨年7月、東京から函館に移住。欧州を中心に夜光反射材の普及が進み、アクセサリーとしても使われていることを知り、ことし4月から反射材の開発に着手するとともに、同計画に応募していた。

 反射材はキーホルダー型、ステッカー型など計8種類。特殊な化学素材を使っており、乗用車のハイビーム使用の場合で約330メートル先から確認できる。9月1日からネットショップなどで発売する。

 25日には市役所で交付式が行われ、谷沢広副市長から「子どもや高齢者の交通安全のためにも素晴らしい。ぜひ成功してほしい」と激励を受けた。藤井さんは「後ろ盾をいただいたようで心強い。少しでも事故防止につながれば」と話していた。

 同計画は、市内に事業拠点を設け、創業から3年未満で資金を必要とする個人・中小企業を対象に2000年から実施。本年度は8件の応募があり、第3者機関の認定審査委員会が審査にあたった。認定は今回の藤井さんを加え、計32件となった。(千葉卓陽)


◎小型機墜落 エンジンや主翼など部品回収始まる

 【福島、知内】中日本航空(愛知県豊山町)の小型飛行機(セスナ206式)が7月28日、福島町の山中に墜落、搭乗員2人が死亡した事故で25日、ヘリコプターによる事故機の回収作業が始まった。

 初日は午前10時から、道警捜査員、国土交通省運輸安全委員会事故調査官、ハンターなど約10人が参加し、墜落現場で事故機の回収にあたった。午前中はほぼ、機体各部のこん包作業に費やし、午後零時20分ごろに同社のヘリが地上30メートルからネットが付いたワイヤを落下させ、こん包された機体をつり上げる最初のフライトを実施。その後5回ほど往復した。回収された機体は近くの倉庫に搬入された。

 木古内署によると、作業はこの日だけで、これまでに発見されていた機体の大半を占めるエンジンや右主翼、胴体、尾翼、カメラなどの積載品を回収したという。

 ヘリでの回収作業は3日間を予定しているが、順調に行けば期間が短縮される可能性もあるという。26日も天候の影響を受けなければ、同様の作業が行われる。


◎道南釣り情報

 山田督さんが17日、函館市戸井沖で68センチを頭にヒラメ7匹を釣りあげた。改行 午前6時に出航し、さっそく釣り始めるがアタリがない。そんな状態が2時間も続いたが、同8時を回ると根物がポツポツと掛かり出した。「これは潮が動いてきた証拠」と期待が高まると、すぐにヒラメ特有のアタリが来て、ばっちりと食い込んだ。上がってきたのは50センチほどのヒラメだった。

 船が流されポイントがずれたので、再びポイントまで進みバケをしゃくっていると、またヒラメがヒット。今度は引きが強く、結構な重みもかかる。電動リールを使っている山田さんだが、ヒラメがヒットした時だけは手巻きで魚の力に合わせて巻く。このほうが無理な力もかからず、バラシも少なくなるからだそうだ。

 ようやく水面まで上がってきたのは68センチのヒラメだった。このサイズは今年初めて見ることができた。その後もバタバタと上がり、最終的には68センチ、63センチ、60センチ、57センチ、55センチ、53センチ、53センチと合計7匹をゲット。この日は仕掛けをぐるぐるにしてしまうサメの姿もなく、実に快適なヒラメ釣行だった。(つり具天狗屋石川新道店TEL0138・47・9900)