2010年9月6日 (月) 掲載

◎ナマコにタッチ! 金森キッズフェス

 親子で楽しむイベント「金森キッズフェスティバル」(金森赤レンガ倉庫主催)が5日、函館市末広町のBAYはこだてイベント広場と金森ホールを会場に開かれた。蒸し暑さが残る中、ベイエリアには子どもたちの元気な歓声が響いた。

 第一会場のイベント広場では、子どもたちによるフリーマーケット「チャリティ・子どものマーケット」が開かれ、雑貨やおもちゃ類を中心に数多くの商品が並んだ。初めて参加した亀田小6年の鈴木志弥君は、これまでコレクションしてきた自慢のトレーディングカードを出品。「貴重な種類もあるのでたくさん売れてほしい」と話していた。なお、売上金の一部は「あしなが育英基金」に寄付される。

 また、生きた魚やナマコ、エビなどに触れることができる「タッチプール」では、最初は怖がっていた子どもたちも、慣れると元気いっぱいに魚を追いかけまわして喜んでいた。このほか縁日コーナーやスーパーボールすくいやくじ引きコーナーなどが用意され、子どもたちはお祭り気分を満喫していた。

 第二会場の金森ホールでは「それいけアンパンマンショー」が開かれ、大勢の家族連れらでにぎわった。(小川俊之)



◎目当ての品求め感謝祭にぎわう

 9月最初の日曜となった5日、函館市内の市場や観光スポットでは日ごろの感謝を込めたイベントが開かれた。旬の海産物や特産品が売り出され、割引商品や特典も付くなど、来場者は買い物や味覚を楽しんだ。

 ○…はこだて自由市場祭り(同協同組合主催)が新川町の同市場駐車場で開かれ、大勢の買い物客でにぎわった。

 今回で14回目。海産物を中心とした商品が特別価格で販売されたほか、新鮮なイカが当たるくじなどの企画を用意した。

 入り口前で先着300人に卵のプレゼント、同1000人に豪華賞品が当たる宝くじ抽選券の配布があり、開場前から100メートル以上の長い列ができる盛況ぶり。函館自由市場協同組合の前直幸理事長のあいさつで祭りがスタートし、待ち構えていた来場者は早速、各売り場で目当ての品を買い込んだ。会場内には、数量限定のアワビ焼き売り場や紅ザケや毛ガニなどの特売コーナー、毛ガニ汁や生メロンジュースなどの屋台コーナーがあり、イカが当たるくじのコーナーでは、特賞の1ケース詰めが当たるたびに歓声が上がっていた。

 このほか、本マグロの解体実演、販売が行われたほか、会場内に不定期に現れる「鮭(さけ)おじさん」にジャンケンで勝つとサケを1本もらえるゲームも好評だった。

 市内昭和から家族5人で訪れた松山進さん(67)は「アワビ焼きを食べに来ました。良い品が並んでいるのでじっくり見ながら買い物します」と話していた。

 ○…函館朝市市民感謝祭(函館朝市協同組合連合会など主催)は前日に続き、函館朝市前の駐車場(若松町)で開かれた。今回は、来年函館で開催する全国朝市サミットのプレイベントとして、YOSAKOIソーラン祭り第8回道南大会と共同開催した。

 会場では、YOSAKOIソーランチームの演舞とともに道南各地の特産品を集めた「道南市場」が開かれ、函館をはじめ、北斗市や七飯町、森町などから飲食店や物産協会、食品加工業者など23団体が出店。函館商業高と函館大の共同店や、道南以外からも朝市サミットの構成団体、勝浦朝市(千葉県)と佐世保朝市(長崎県)の2団体が出店し、祭りを盛り上げた。

 売り場には、イカ飯やコロッケ、チーズ、ワカサギの佃煮(つくだに)などの特産品が並び、来場者は特設ステージ上でのYOSAKOIの演舞を見ながら各店の味覚を味わっていた。

 抽選で朝市に並ぶ商品が当たるスタンプラリーも行われ、同連合会事務局は「来年の朝市サミットに向けて弾みをつけたい」と話していた。

 ○…函館酪農公社(中野町)の直営店、函館牛乳あいす118では感謝祭が開かれた。

 今年で13回目で、例年より1カ月ほど早めての開催となった。

 感謝祭では、ヨーグルトや牛乳、チーズ、プリンなど同公社の乳製品を定価の3—4割引で販売。先着100人にスープや函館牛乳フルーツポンチを100円で提供するなどのサービスを展開した。

 敷地内で収穫したジャンボカボチャ2個の重量当てクイズや、ジョッキに入った牛乳を30グラム飲み残す「ぴったり30グラム」も行われた。

 枝豆やカボチャなど農産物の直売もあり、客足を誘っていた。

 市内中道から訪れた女性(42)は「ヨーグルトがおいしかった。親せきに送る枝豆も買うことができて良かった」と笑顔だった。(鈴木 潤)



◎過疎の課題 肌で感じる 九州女子大「アウト・キャンパス・スタデイ」

 【厚沢部】厚沢部町と連携協定を結んでいる九州女子大(福岡県北九州市)の学生24人が4日夜、町内入りした。14日までの日程で町内に滞在しながら、過疎地の生活環境をめぐるさまざまな課題を実地で学ぶ「アウト・キャンパス・スタデイ」に取り組む。

 学生の訪問は2008年に始まり今年で3回目。町は「世界一素敵な過疎の町づくり」をスローガンに掲げ、移住や地域間交流の促進に取り組んでいる。その一環として、同大家政学部人間生活学科の学生に農村地域を研究フィールドとして提供。住民との交流を通じて町内の生活や食文化などを実地で学んでいる。

 4日夜には、町民交流センターで学生たちを歓迎する「ウエルカムパーティー」が開かれた。アウト・キャンパス・スタデイを支援する町地域再生プロジェクト推進協議会の渋田義幸会長は「学生の研究成果や提言を将来のまちづくりに生かしたい」とあいさつ。渋田正己町長は「北九州市と厚沢部町の面積はほぼ同じだが、人口は200分の1に過ぎない。日本の北と南で異なる風土をよく学んでほしい」と歓迎の言葉を述べた。

 中井明美人間生活学科長は「学生には学校の中では学べないことを身に着けてほしい。今後も厚沢部での研修を続けたい」とあいさつした。会場では学生とホームステイ先の住民が対面。自己紹介に続いて、本道と九州の生活や文化の違いを語り合った。24人の学生は、町内の家庭にホームステイしながら、農村地域の衣・食・住など、多彩なテーマごとに聞き取り調査などを行う。

 11、12の両日には、地元の小学生と「こども合宿」を行い、家事の楽しさを教える。13日には、滞在中の研究成果を基にした町の活性化プランについての報告会も予定している。(松浦 純)


◎アマチュア無線愛好家が交流

 【七飯】日本アマチュア無線連盟渡島桧山支部(伊藤秀夫支部長)は5日、七飯町文化センターで「第37回支部大会・ハムの集い」を開いた。道南の会員をはじめ、青森県支部などから約90人が参加。アマチュア無線の普及に努めるとともに、会員同士の交流を深めた。

 同支部には、地域ごとのクラブなど18クラブがあり、会員数は約350人。アマチュア無線の楽しさを広げようと、本年度の事業として7月17日から8月1日まで開局した箱館奉行所復元特別局では約4000局との交信を達成するなど、精力的に活動している。

 大会で、伊藤支部長は「全国的な傾向だが、支部でも会員数の減少がある。ハムは趣味の王様。次世代に素晴らしい財産を良き伝統として引き継いで行きたい」とあいさつ。また、10年以上の青函交流を続けている青森県支部の佐藤眸支部長は「8回目となった津軽海峡コンテストは今年は青森が勝たせてもらった。今後も10年、20年と続けていきたい」と話していた。

 会場には、函館市内の無線機販売店のブースや愛好家が持ち寄った中古品の販売コーナーが設けられ、無線談議で盛り上がっていた。(今井正一)