2011年1月15日 (土) 掲載

◎まんべくんに年賀状305通

 【長万部】長万部町の公式キャラクター「まんべくん」に300通を超える年賀状が届いている。差出人は道内のほか、東京や兵庫、福岡、沖縄など全国各地に広がる。関係者は「まんべくんを応援する内容でどれも励みになる。今年もこの人気でまちを盛り上げてほしい」と喜んでいる。

 年賀状は、各地でお世話になったファンらと交流を深めたいと、「年賀状の返信が必ず届きますプロジェクト」を役場内に立ち上げ、インターネットや新聞で募集した。12日までに305通の年賀状が届き、まんべくんと子どもが記念撮影を楽しむ姿の写真付きのものや、「ブログが面白い。今年も期待しているよ」との励ましも。兵庫県のファンからのものは「2月に長万部で開かれる冬のレクフェスに遊びに行きます。会えるのが楽しみ」と観光誘致へのつながりを期待させる内容だった。

 また、札幌市内のホテル関係者にもファンが多く、「まんべくん割引や関連商品を企画したい」という声も寄せられた。

 この人気を後押しする白井捷一町長は、まんべくんを町長の執務席に座らせ「今年も長万部のPRを頼むぞ」と激励した。

 まんべくんの年賀状は、本名「おしゃ まんべ」の直筆入り。すでに全員に返信し、広報担当者は「予想以上の反響に感激している。まんべくんも一枚ずつ心を込めて年賀状を書いていた」という。

 年賀状の送付先は〒049―3592 長万部町長万部453の1 長万部町役場内 まんべくん事業協会事務局。問い合わせは、まちづくりイベント・地域活性化総合プロデュースのエム電話011-827-6107。 (田中陽介)



◎鈴木さんにボランティアスピリットアワードの最高賞

 函館大妻高校2年の鈴木麻那さん(17)が、「第14回ボランティアスピリットアワード」(プルデンシャル生命保険、ジブラルタ生命保険など主催)で最高賞に当たる文部科学大臣賞を受賞した。北海道・東北代表としての受賞は初めてで、鈴木さんは「賞に負けない活動を今後もしていきたい」と話している。

 同アワードは青少年を対象としたボランティアを支援する目的で、米国で1995年から始まり、台湾、韓国、アイルランドでも行われている。今回は全国の個人、グループから1778通、延べ3万2000人の応募があった。

 鈴木さんは小学5年生の時に鼓膜を破るけがを負い、一時的に片方の耳が聞こえなくなった。現在は回復しているものの、音の聞こえない世界を経験し、手話に興味を持った。その後、母で手話通訳士の三千恵さん(50)が考案した音楽やセリフ、詞を動作や絵で表現する「ミュージックサイン」の訳者として映画祭やライブなどで幅広く活動。その活躍ぶりが主催会社社員の目に止まったことが、同アワードに応募するきっかけとなった。]

 ブロック大会で賞を受賞し、全国大会では北海道・東北から九州までの6ブロック、総勢40人が3日間で、これまで行ってきた活動報告や、ボランティアをテーマにした意見発表を行った。鈴木さんは、昨年9月に行われた「北海道ユニバーサル上映映画祭」で「ミュージックサイン」を用いて、筑波大学のよさこいソーランサークルと共演したことを発表。独創性と社会貢献度が評価され、文部科学大臣賞を受賞した。  受賞について「まだ実感が沸かない」という鈴木さん。その一方で、「ミュージックサインをもっと同世代に広げたい」と、意欲を語る。J―POPにミュージックサインを付けることや、小中学生に手話への興味を持ってもらう活動をしていきたいという。(黒田 寛)



◎恋人の聖地≠ナ愛を誓って

 函館国際ホテル(大手町5)は14日、津軽海峡フェリー函館ターミナル(港町3)で「ベイサイドセレモニープラン」のプロモーション用写真撮影を行った。同プランは津軽海峡フェリーとのタイアップで企画しているターミナル内での人前挙式で、来月に発表を予定している。

 同ターミナルは恋人の聖地≠ニ呼ばれる、函館の隠れた人気スポット。人前挙式は、テラスに設置されたハートのモニュメント前で行う。同ホテルの長谷川勝男営業部長代理によると、新幹線が青森まで開通し、新青森駅がフェリー乗り場に近いことから、本州からの挙式希望者も大いに期待できるという。挙式時間も早朝から午後10時ごろまでフェリーの運航時間に合わせて対応が可能だ。「さまざまな要望に応えたい。初日の出を見ながらの挙式なども提案していけたら」と長谷川部長代理。

 挙式料や衣装代などすべて揃ったプランを21万円で提供する予定。生演奏や衣装のランクアップなどオプションを付けることも。牧師とチャペルメイドを付けて教会式を行うこともできる。

 今回、新郎・新婦役で撮影に協力したのは函館市で福祉施設に勤務する田中健さん(28)と、妻で保育士の有美さん(26)。二人は来月に同ホテルで挙式・披露宴を控えており、ホテル側が協力を依頼して撮影に至った。健さんは「撮影は少し照れくさいが、いい気思い出になる」、有美さんは「これも大切な思い出のひとつ。ドレス姿は寒いが頑張る」と笑顔で話した。

 同プランは2月27日に同ホテルで行うブライダルフェアで発表し、道外にも発信する。問い合わせは電話0138-23-6161(宴会課直通) (堀内法子)


◎外国人の函館観光 案内板分かりやすい?

 道運輸局は14日、函館市内で外国人観光客がスムーズに散策できるか検証する移動環境実地調査を開始した。外国人観光客が国内を観光する際、言語でストレスを感じる場面を軽減し、繰り返し訪れてもらうための取り組みで、道内で暮らす外国人4人が15日まで、観光案内板の見やすさや外国語表示が正しいかどうかを検証している。

 政府の本年度補正予算で、外国人観光客の移動容易化のための言語バリアフリー化調査事業として5億円が盛り込まれたことを受け、全国13カ所で実施。道内では「観光客が多く、地下鉄以外の移動手段がすべて備わっている」(道運輸局)函館が対象となり、4500万円の予算が計上された。

 函館以外に居住するイギリス、中国、台湾、韓国の外国人男女4人を招き、バスや市電を使いながら観光名所や電停、空港など16カ所を2日間で見て回る。初日はJR函館駅からスタートし、トイレやコインロッカーなど構内施設の誘導表示や、市観光案内所での情報収集方法などをチェックした。

 函館駅ではガイドマップを配布するコーナーで「重要な表示が見えづらい」「この表現は文法的におかしい」などと指摘。バス・市電乗り場の表示看板には「現在地がなく、図が分かりづらい」と改善を求めた。イギリス出身で旭川在住のスティーブン・キングさん(35)は「英語表記のない看板が多く、漢字とひらがな、カタカナだけでは見当がつかない面がある」と話していた。

 道運輸局は今後、指摘を受けた個所の修正を行った上で、3月に同じ4人を函館に招き、修正点を再点検する。 (千葉卓陽)


◎「響」の塩味 自宅でも 全国のサンクスで販売

 コンビニエンスストア大手のサークルKサンクス(東京)は18日から、函館の人気ラーメン店「響」(本店・函館市北浜町、小枝和嗣代表)が監修したカップめん「函館塩らーめん」を、関西以南を除く全国のサンクス約5000店で一斉に数量限定発売する。

 函館・近郊に2店舗を構える響は、札幌で毎年秋に開かれる道内の味覚を集めた「さっぽろオータムフェスト」のラーメン祭りに一昨年から2年連続で出店。出品した塩ラーメンが上位人気だったことから、昨年春からサンクスがカップめん化を打診し、商品開発を進めてきた。

 ラーメンはコンブやかつお節、煮干しなど魚介類をベースに鶏や豚のだしを加えたスープが特長。ごま油で香りを出し、コクや風味のあるあっさりとした塩味に仕上げた。めんはノンフライのストレートで、一般的なカップめんより肉厚のチャーシューも添えた。

 今回は響で人気の分厚いチャーシューをのせた「炙(あぶ)り丼」をイメージしたおにぎり「炙りチャーシュー」(128円)も2月中旬まで道内のサンクスで限定発売する。七重浜店(北斗市七重浜2)の鍋島史憲店長(31)は「店の味に引けを取らない出来栄え。全国の幅広い世代に味わってもらい、函館のPRになれば」としている。

 響は2007年8月のオープンで、「開店から3年余りで全国販売するカップめん開発は珍しい」(サンクス北日本商品部)という。一個298円。商品ぶたのパッケージを店に持参すると、1枚につきラーメン1杯100円引きとなる。 (森健太郎)