2011年1月20日 (木) 掲載

◎児童ウキウキ 新校舎で新学期 七飯の藤城小

 【七飯】昨年3月から工事を進めていた藤城小学校(小林基英校長、児童125人)の新築工事が完了し、3学期の始業式が行われた19日、児童たちが新校舎に登校した。木のぬくもりが伝わる開放的な広々とした空間が広がる明るい校舎に、児童たちの元気な声が響いた。

 旧校舎の老朽化に伴う建て直しで、新校舎は鉄筋コンクリート造平屋約2943平方メートル。普通教室6学級、特別支援教室3学級のほか、コンピューター室や図工室など7つの特別教室がある。

 また、集会などにも利用できる多目的ホール(122平方メートル)には、開放的な図書室が隣接。太陽光発電や蓄熱暖房を備えている。

 始業式で、中宮安一町長は「早く3学期が始まらないか心待ちにしていたと思う。明るく楽しく元気よく過ごし、6年生には素晴らしい思い出をつくってもらいたい」と述べた。小林校長は「元気な顔を見ることができて大変うれしい。校舎の新しい歴史と伝統を築くようみんなで頑張っていきましょう」と子どもたちに呼び掛けた。

 校舎棟の総工費は約7億8000万円。町は、新年度以降に屋内体育館やグラウンドの整備を進める方針。(今井正一)



◎韓国から修学旅行誘致 函館の観光関係者が高校校長招き案内

 函館と青森に韓国からの修学旅行生を誘致しようと、函館の観光関係者が韓国の高校の校長14人を招く取り組みを行っている。青函ともにソウルと定期航空路で結ばれる強みを生かし、韓国から修学旅行を誘致することで将来的な外国人観光客の増加につなげるのが狙い。一行は市内の観光地や高校を見学しながら担当者に熱心に質問し、函館への関心の高さをうかがわせた。

 函館市など6団体でつくる海外観光客誘致促進協議会(事務局・市ブランド推進課)と道運輸局の連携事業として実施。九州や東京、大阪など修学旅行で人気の高い都市に対抗し、ボランティア活動や文化体験などを盛り込んだ青函周遊プランを提案しようと招いた。

 一行は18日に函館入りし、函館山や五稜郭公園などの名所を視察。19日には函館中部高(小林雄司校長、生徒716人)を訪れ、茶道室やパソコンを使った英語授業を行う教室などを見学しながら、「生徒間の学力差はあるのか」「進路指導はどうしているのか」などと質問し、日本の学校への理解を深めた。

 韓国水原外国語高校のキム・ヤンイク校長は「函館はきれいな街という印象。日本の高校はクラブ活動が盛んなことを知ることができた」と話していた。一行はこの日午後、フェリーで青森に向かった。(黒田 寛)



◎学校図書 一元化へ 七飯町教委が計画 今秋にも運用

 【七飯】町教委は、全小中学校13校(分校を含む)の学校図書の一元化を進める「学校図書館ネットワーク整備事業計画」を定めた。各校の蔵書をデータベース化して管理することで、他校への図書貸し出しを可能とする。今秋にも運用を開始したい考えで、学校間の垣根を超えた蔵書数約7万冊の「学校図書館」が誕生する。

 本年度予算における学校図書整備費は小中合わせて650万円。学校規模に応じて配分され、各校の裁量で新たな図書を購入している。昨年3月末現在で、分校を除く各校の蔵書数は2700—1万3400冊と差が大きく、学級数に基づく標準蔵書数に対する充足率は48—122%、全体では約74%となっている。

 町内で、最も蔵書数の多い大中山小学校では、教職員や児童会の意見をもとに物語、絵本など年に約400冊を購入。学級ごとに本を配置しているほか、休み時間に図書室を利用する児童も多く、人気の高いシリーズは複数冊をそろえるなどの取り組みをしているという。

 ネットワーク化を進めることで、各校間の格差是正に向けて、効率のよい蔵書整備を進めて、町内全体での充実を図るほか、教科指導に必要な教職員向けの専門書の整備も進めたい考えだ。

 今後、システム検討委員会を立ち上げて、町の図書室で活用している管理・検索システムを学校現場の意見を反映させて改良を進めるほか、PTAを交えた運営協議会をつくり、図書選定や各校への配本方法などを検討。地域の学校支援ボランティアの参入を促して、開かれた学校づくりの推進も視野に、円滑な学校図書支援態勢を構築する。

 町教委はネットワーク化の備品購入費として、地域活性化交付金を活用し、21日の町議会臨時会に提出する一般会計補正予算案に約450万円を計上。データベース化には新年度から取り組む方針。吉田雅幸教育長は「学力テストの結果からも読解力不足が指摘される。町内全体で読書教育の充実につなげていきたい」と話している。(今井正一)


◎道南の小中学校で始業式 もうすぐ高校受験 担任に願書

 道南の多くの小中学校で19日、3学期の始業式が行われた。このうち中学校では、3年生がこれから本番を迎える高校受験に向けて願書を提出したり、担任の教諭から激励の言葉がかけられた。

 函館五稜中学校(青木完二校長、生徒222人)では、全校での始業式後に学級活動の時間を持ち、クラスごとに私立高校への願書を回収した。高橋賢教諭が担任の教室では、生徒一人一人が担任に手渡し、その場で記入漏れなどがないかをチェック。親の署名の有無や下書きをきちんと消しているかも、入念に確認された。

 回収後に高橋教諭は生徒に向けて、「願書は『入学したいので許可願います』と書かれている通り、お願いをするものです。君たちの顔になるので、このあと先生全員で確認します」と説明。受験に向けては「公立と私立の両方の学校に受かる気持ちで、まっしぐらに進んでほしい」と激励した。

 推薦で第一志望の函館高専を受験する村田匠君は、「建設技術者になる夢をかなえるため、まずは合格したい」と話していた。(小泉まや)


◎佐藤さん荒れ気味の中粘ってゲット

 佐藤和貴さんが15日、函館市立待岬で49・5センチのババガレイを釣った。

 今年はすでに10日に知内町湧元方面で39センチのババガレイを釣っている佐藤さん。この日は、ここ最近50センチ前後のババガレイが次々と上がっている立待岬に午後1時ごろに入った。

 波が高く荒れ気味の中、ババガレイに照準を絞り、粘り続けた佐藤さん。すると同2時50分ごろ、これまで体験したことのない強い引きを感じた。友人から話を聞いていた大物ババガレイの手応えを思い起こしながら慎重に寄せていくと、予想以上の大きな魚体が登場。周辺に人がいなかったため、一人でタモを操りながら無事にゲット。自己最高となる49・5センチのババガレイを手にした。

 勢いに乗ってさらに大物を狙った佐藤さんだったが、この日はこの1匹で終了。家に持ち帰り煮付けにして食べたところ絶品の味だったという。

 これまで友人が50センチ以上のババガレイを釣る様子をうらやましく思っていた佐藤さんだが、今年は立て続けのヒットに興奮気味。「今回はわずかに50センチに届かなかったが、次回は一気に60センチ近くを狙ってみたい」と意気込んでいる。