2011年1月9日 (日) 掲載

◎ワカサギ釣り本格化

 【七飯】大沼国定公園の冬の風物詩・ワカサギ氷上穴釣りが観光客、地元客の人気を集め、にぎわいを見せている。8日には蓴菜(じゅんさい)沼でも始まり、釣り竿に獲物がかかるのをじっと待つ人や、巧みな手さばきで釣り竿を操る人の姿が目立った。

 同沼でのワカサギ釣りは例年12月下旬ごろから行われるが、今シーズンは気温の高い日が多かったため結氷が遅れ、昨年に引き続き年明けのスタートとなった。家族4人で訪れた函館市の会社員、近藤勇介さん(34)は「前から1度やってみたいと思っていた。実際にやってみると難しいですね」と笑顔で話していた。

 同漁場を管理する大沼漁協では「初日の来場数は50人前後。例年に比べ少ないが、寒さが増すこれからの季節になれば増えていくのでは」と期待を寄せる。

 同公園内の「つり堀太公園」でも氷上穴釣りを本格的に開始。1時間で約50匹を釣り上げた神奈川県の会社員、矢儀田直貴さん(38)と長女で小学1年の碧衣さんは「早く唐揚げにして食べたい」と待ちきれない様子だった。

 蓴菜沼でのワカサギ釣りの営業時間は午前8時―午後4時まで。料金は遊魚料が大人600円、子ども350円(釣り場管理代含む)。竿レンタル(餌付き)500円。「つり堀太公園」の営業時間は午前8時半から午後4時まで。釣り竿、餌込みで料金は大人1000円、子ども750円。(黒田 寛)



◎津軽海峡線利用者11%増…年末年始 新幹線開業の効果

 JR北海道は年末年始(12月28日―1月5日)の輸送実績を発表した。道内の主要4線区間の特急と急行の利用者数合計は33万4200人で前年比2%増。このうち津軽海峡線(木古内―中小国)は、東北新幹線新青森―八戸間の開業効果によって、同11%増の6万2000人と好調に推移した。

 津軽海峡線は主要4線区間中もっとも増加率が高かった。JR東日本によると、12月4日に全線開通した東北新幹線(八戸―新青森)の年末年始の利用者が、前年の「白鳥」「つがる」に比べ18%増の12万人と大幅に増加しており、新青森で接続すスーパー白鳥や白鳥の利用者拡大にもつながったとみられる。

 年末年始の運転状況については、12月29日に道南方面での降雪で普通列車8本が運休したほか、東北地方でも雪害の影響で1月1日から3日にかけて夜光列車9本が運休するなど、期間中21本の列車が運休となったが、そのほかの期間は良好に推移。中でも東北新幹線にはほとんどダイヤの乱れが見られなかったため、さらなる利用者の伸びにつながった。

 このほかの道内主要線区では、函館方面(東室蘭―苫小牧)が同4%増の6万2000人、釧路方面(南千歳―トマム)が同3%増の8万8500人といずれも増加。旭川方面(札幌―岩見沢)は同4%減の11万5400人と唯一減少した。また空の玄関口とつながる新千歳空港駅の乗降客は同3%減の22万9600人だった。 (小川俊之)



◎市民や観光客 キャンドル作り…来月に光の小径

  西部地区や五稜郭などをキャンドルで彩る「はこだて光の小径(こみち)」で使用するキャンドル作りが8日、五稜郭タワーのアトリウムで始まった。多くの市民や観光客らが参加。牛乳パックを利用し、ろうそくを覆う部分を作った。

シーニックdeナイト2011実行委とはこだて冬フェスティバル実行委の共催。昨年制作した分と合わせて、約3000個のろうそくで光の小径を作る。点灯するのは2月1―7日の午後4時半から。場所は、1―3日は西部地区、4日は五稜郭公園、5、6日は函館山登山道、7日は函館市地域交流まちづくりセンター周辺。

制作には、1リットル入りの牛乳パックを使用する。熱して溶かしたろうを入れて密閉し、パックの内部全体にろうが行き渡るようにぐるぐると回すと、冷えたろうが筒状になって固まる。短時間でできるとあり、会場を通りかかった家族連れや観光客が次々と参加していた。

函館市神山の井ノ川麗愛さん(20)は、友人との待ち合わせの時間を利用して作った。「やってみると意外と面白い。ことしは点灯しているところを見に行きたい」と話していた。

キャンドル作りは、15、29日の午前10時から午後3時にも、同じ場所で行う。実行委は「あと2回の体験があります。たくさんの人に制作に加わってほしい」と話し、参加を呼び掛けている。申し込み不要で、希望者は直接会場へ。(小泉まや)


◎目当ての品求め行列…かいせいカレンダーバザール

 2011年のカレンダーや手帳などを格安で販売する「かいせいカレンダーバザール」が8日、JR函館駅イカすホールで始まった。初日から大勢の来場者でにぎわった。9日まで。

同バザールは社会福祉法人かいせい(川端昭治理事長)の利用者家族や賛同者などでつくる「かいせい協力会」(津田麗子会長)が主催し、今回で15回目。函館の企業や市民などから提供されたものを販売しており、益金はかいせいの活動運営費に充てられる。

年々人気が高まっており、初日は午前10時の開場前から200人以上の行列ができる盛況ぶり。今年寄せられたカレンダーは例年と比較して2割ほど少ない約2万5000本だったが、さまざまなデザインのものが会場に並んだ。1本100円から販売し、日めくりカレンダーは整理券で対応するほどで、動物やキャラクターものも人気があった。来場者は並べられたカレンダーや手帳を手に取って見ながら、好みの品を買い求めていた。

市内美原の安積礼子さん(80)は「目当ての日本ハムファイターズのカレンダーを手に入れることができて良かった」と笑顔を見せていた。  9日も午前10時から午後3時まで開かれる。(鈴木 潤)