2011年4月24日 (日) 掲載

◎親子将棋教室、一流の技を児童ら体感

 棋士を招いた親子初心者将棋教室支部(工藤祐紀支部長)主催の親子将棋教室が23日、湯川3丁目町会館(湯川町3)で始まった。子どもたちは日本将棋連盟の中村太地五段(22)の教えを受けながら一流の技に触れた。

 一流棋士との対局で親子の将棋愛好者を増やそうと、同支部が定期的に開催。東日本大震災の発生で1カ月以上遅れての開催となったが、市内・近郊の小中学生27人が参加。昨春同支部の師範に就任した中村さんは、初めに詰め将棋の講座を行った。

 この後は四面指しの指導対局。中村さんが4人の指し手を瞬時に読み取り駒を動かすと、子どもたちは勝負の展開を読もうと真剣な表情に。投了後、中村さんは駒を動かしながら「終盤は相手陣営にどんどん攻め込むこと」「王様の逃げ道をふさぐような駒の配置を考えること」と丁寧に指導し、子どもたちは的確なアドバイスに目を輝かせていた。

 函館千代ケ岱小3年の青田懸君(8)は「プロとの交流はこれで6回目。正しい駒の使い方を教わり勉強になりました」と喜んでいた。

 24日も午前10時から正午までと午後1時から同3時半まで指導対局が行われる。指導料1000円。参加希望者は工藤支部長рO138・59・3174。(長内 健)



◎函館市長選きょう投開票

 統一地方選後半戦の函館市長選と今金町長選、函館、北斗両市議選などの投票が、24日午前7時から、各市町で一斉に行われる。函館市では午後8時に投票が締め切られた後、同9時半から即日開票される。開票結果の確定予定時間は、市長選が25日午前零時、同市議選が同1時半となっている。 (統一地方選取材班)

 函館市長選は無所属の現職で再選を目指す西尾正範氏(62)と、無所属の新人で同市前副市長の工藤寿樹氏(61)による一騎打ち。17日の告示以降激しく競り合ったまま、7日間の選挙戦を終えた。

 両氏とも23日は旧市域をくまなく回って遊説し、降りしきる雨の中、声をからして支持を訴えた。市長選の開票結果判明は25日午前零時の予定だが、状況によっては24日中にも大勢が判明する見通し。

 今金町長選は前回2007年と同様、無所属の現職で3選を目指す外崎秀人氏(61)と、無所属の新人で元町議の湯浅秀夫氏(70)が激突。告示以来激しい選挙戦を繰り広げた。

 議員選は道南8市町で実施。全市域での選挙戦となった函館市議選(定数30)には現職24人、元職4人、新人9人の計37人が立候補して火花を散らした。同じく全市域による北斗市議選(定数22)には現職21人、元職2人、新人4人の計27人が出馬した。

 町議選は渡島が七飯、森、木古内、桧山が厚沢部、今金、せたなで行われる。いずれも午後11時までには結果が判明する見通し。



◎道南地域医療連携協、NPO法人に移行へ

 道南の医療機関でつくる道南地域医療連携協議会(長谷川正理事長)の定期総会が23日、市立函館病院(港町)で開かれ、組織を任意団体からNPO法人へ移行することを決めた。近日中に道に申請し、10月のNPO法人始動を目指す。

 同協議会は、インターネットを活用して患者の診療情報を地域の医療機関で共有し、臨床現場で生かす「道南地域医療システム(メディカ)」を運用。2008年1月に協議会を設立し、道南の約60医療機関が加入している。

 設立当初から法人化を目指していたが、3年が経過し、システムの持続的な運用に向けて体制が整い、申請する方針を固めた。

 総会には、会員約40人が出席し、NPO法人への移行を承認。移行後も長谷川理事長がそのまま法人の理事長を務める。

 メディカは、各医療機関に認証された端末を接続し、IT(情報技術)関連企業に設けた電子センターを通して情報の入手、提供が行われる双方向型システム。検査や薬の処方歴、レントゲン撮影の画像など、加入する医療機関が情報共有することで不要な検査や薬の重複投与を避けることができ、重症、重篤な患者に対して治療を行う急性期病院からの転院、リハビリへの移行もスムーズに行えるメリットがある。

 同協議会の下山則彦副理事長は「NPO法人になることによって契約行為ができ、任意団体では受けられなかった国の補助事業を行うことができる。地域医療の向上にいっそう貢献できる」と話している。(鈴木 潤)


◎旧イギリス領事館でキッズらんど

 函館市元町33の旧イギリス領事館で23日、親子を対象にしたイベント「わくわく!キッズらんど」が開かれた。歴史を感じさせる館内にこの日限定で設置された、さまざまな木のおもちゃや縁日コーナーなどを楽しもうと多くの家族連れが来館。親子で休日を満喫していた。

 同館の指定管理者を務める、函館国際観光コンベンション協会が、観光客だけでなく市民にも愛される施設づくりを目指し、昨年11月に1回目を開催。ことし3月にも予定していたが、東日本大震災の影響で中止した。しかし、子どもたちに笑顔になってもらいたいと今回の実施を決めた。

 認定こども園「どんぐり」の協力を受け、木のぬくもりに触れてもらおうと「どんぐりランド」を新しく開設。子どもたちは木製の砂場やボウリングなどで楽しく遊んでいた。そのほか、お菓子やキャラクターグッズがもらえる射的などのゲームも用意され、人気を集めた。(小杉貴洋)