2011年5月5日 (木) 掲載

◎ご当地アイドル北斗に誕生 「夢学院・桜組」8日デビュー

 【北斗】北斗市の食や観光をPRするため、市内近郊の女子中高生5人がご当地アイドル<ニット「北斗夢学院・桜組」を結成した。8日に国指定史跡の戸切地陣屋跡地(市野崎)で開催される「第15回北斗陣屋桜まつり」(市商工会青年部主催)でデビューする。5人は「初めてのステージで緊張すると思いますが、自分たちもお客さんもみんなが楽しめるステージにしたい」と話し、応援を呼び掛けている。

 メンバーは、北斗や函館出身で、もみみ(15)、みーちゃん(16)、あっちん(13)=写真後列左から=、れいちん(15)、もえたん(15)=同前列左から=の5人。それぞれ、歌手やタレント、モデルなどの目標を持ち、タレント養成機関「アクターズスタジオ函館校」に通う仲間で結成した。

 昨年、市内で開催されたイベントに出演した際に、商工会関係者の目に止まり、「北斗を盛り上げる活動を」と打診され、ご当地アイドルとしての活動を3月から始めた。「夢のあるまち北斗にある学校の部活動」をイメージしたユニット名には、市の春の花「サクラ」を取り入れた。

 デビューとなる桜まつりのステージには午前11時50分から登場。「会いたかった」(AKB48)、「ペッパー警部」(ピンク・レディー)など、アイドルのカバー曲6曲を披露する。

 夏には初のオリジナル曲も完成予定で、今後、函館市内でのイベント出演が決まっているほか、7月には苫小牧市内で開催される道内のご当地アイドルが集結するチャリティーイベントにも参加する。

 リーダーのみーちゃんは「北斗だけではなく、他地域の人にも幅広く知ってもらいたい。目標に向けて頑張ります」と話している。(今井正一)



◎再会約束「またね」Uターンラッシュ始まる

 ゴールデンウイーク(GW)を古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが4日、函館でも始まった。JR函館駅や函館空港では荷物や土産を抱えた家族連れらで混雑。各交通機関はGW最終日の8日にかけてピークを迎える。

 JR函館駅発の特急列車は4日、札幌行きが4便満席、青森行きが3便でほぼ満席に。ホームは乗客で混み合い、「元気でね」と家族を見送る姿が見られた。5日は札幌行き8便、青森行きが3便満席だが、「6〜8日は、両方面とも全便でまだ空席がある」という。

 大阪在住の両親らと函館の親戚の家に遊びに来ていた滝川市在住の主婦、上中雅代さん(49)は「久々の再会や観光など思う存分満喫することができました」と笑顔を見せ、札幌行きの特急に乗り込んだ。

 函館空港でも終日混み合った。航空各社によると、5日の本州方面行きはほぼ満席。全日空(ANA)函館事務所は「5、7、8日の東京行き全5便は満席」としている。

 津軽海峡フェリーでは4日、函館─青森間を結ぶ8往復16便の各便で乗用車100〜150台の利用があり、「5日も混み合う」(同社)とみる。函館─札幌間を走る高速バス「はこだて号」は5、6両日ともほぼ満席。ラッシュは8日まで続くという。(長内 健)



◎新鮮野菜 あなたの街で 「八百ねっと」移動販売開始

 道南産の新鮮野菜を宅配している北斗市千代田の野菜生産販売業「八百ねっと」(高坂重勝代表)が4月下旬、商品を車に積んで函館市内を回る移動販売を始めた。体が不自由なお年寄りらに気軽に購入してもらおうと週3回、住宅街を中心に巡回。高坂さんは「『うちにも来てほしい』という声があればどんどん伺いたい」と呼び掛けている。

 北斗で農園を営む高坂さんは、自分の畑の野菜に加え、北斗や七飯、森などの農家から委託を受けた無農薬、減農薬の野菜や漬物、卵などを販売している。今回の移動販売では、これまで宅配していた顧客の敷地を借りて商品を並べる。

 3日は松陰町に住む女性(78)方の駐車場で午前11時から販売。メークインやニンジン、レタス、ネギ、ギョウジャニンニクなど採れたての品が積み込まれたワンボックスカーに多くの近隣住民が立ち寄り、にぎわった。

 10年ほど高坂さんの宅配を受けているこの女性は「膝が痛くて一人でスーパーに行くのも大変。自分のような高齢者には喜んでもらえるはず」。高坂さんは「事業を始めたばかりで商品のニーズもいろいろあると分かった。参考にしつつお客さんの要望に応えられるようにしたい」と話している。

 移動販売は火曜日が松陰町から人見町、駒場町、亀田港町。水曜日は杉並町から松陰町など。木曜日は上野町から日吉町、陣川町、神山など。火・水曜は午前11時からで、木曜のみ同11時半から開店する。問い合わせは高坂さんTEL090・3893・0502。(長内 健)


◎10年前の自分からエール届く 日吉が丘小でタイムカプセル開封

 函館日吉が丘小で4日、2001年に封をしたタイムカプセルの開封式が行われた。当時の卒業生や担任、保護者ら約50人が参加。思い出話に花を咲かせた。

 同タイムカプセルは、2000年度第37回卒業生による取り組み。10年後の2011年にみんなで開封しようと、将来の自分に向けて書いた手紙などをプラスチック製のポールに入れて校庭のサクラの下に埋めていた。

 卒業生らは久々の再会に終始笑顔。ポールが掘り起こされると歓声が起こった。

 すっかりタイムカプセルの存在を忘れていたという萩沢武志さん(22)は「夢に向かって頑張れ≠ニ書かれていた。10年後には働いている自分を想像していたようだが、実際はまだ学生。改めて頑張りたいと引き締まる思い」とうれしそうに手紙を見つめた。一方、今年4月から福島市で働き始めた鈴木裕香さん(22)は「福島市も震災の影響がいたるところに出て、気持ち的にもつらいと感じることも多い。でも、手紙には今も頑張っているから未来の自分も頑張れ≠ニ書いていた。昔の自分に励まされた」とうっすら涙を浮かべて話していた。(堀内法子)