2011年7月24日 (日) 掲載

◎あっさぶ夏まつり、巨大コロッケ登場

 【厚沢部】第8回あっさぶふるさと夏まつり(実行委主催)が23日、厚沢部町役場駐車場で開かれた。イベントの目玉となっている、町内産メークインを使った巨大コロッケ作りなど、多彩なイベントが大勢の観客を楽しませた。

 昨年のイベントでは、世界一の大きさを誇る直径3b8aの巨大コロッケがお目見えした。今年は会場が強風に見舞われたため、観客や作業に当たる関係者の安全に配慮して、直径を2b10センチに縮小した。それでも、昨年7月に静岡県三島市で作られた直径2b55aのコロッケに次ぐ大きさがあり、200`以上の重さがあるという。

 100人を超える観客が見守る中で、大量の生卵やパン粉をまぶしたコロッケは、建設会社のクレーンでつり上げて巨大な鉄鍋に投入。5分ほどできつね色に揚がった巨大コロッケが姿を見せると、観客からは盛んな拍手が送られた。会場では、同じ材料で作られたコロッケが観客に振る舞われた。(松浦 純)



◎大間原発建設中止求めデモ行進

 青森県大間町の大間原発建設の中止を求める「バイバイ大間原発はこだてウォークB」(実行委主催)が23日、函館市中心部で行われた。今回はサッカー女子ワールドカップで初優勝した日本代表「なでしこジャパン」にあやかり、約150人が同原発に「レッドカード」(もうおしまい)を突き付け、安全な函館を守りたいと訴えた。

 5月28日、6月11日に続く第3弾で、函館の市民団体「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表、NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクトのピーター・ハウレット代表理事(函館ラ・サール高教諭)ら14個人・団体が呼び掛けた。

 デモ行進に先立ち、千代台公園で集会を開催。福島第一原発事故を受け、福島県鮫川村から函館へ子供2人と一緒に避難している小松幸子さん(46)は「家族がバラバラになって子供の命を守っている。日本を牛耳っている人たちは子供の命よりも経済を優先する。原発は一度動かしたら止められない。大間は動いていないので、必ず止めなきゃいけない。子供たちにもうつらい思いをさせたくない」と訴えた。

 同公園を出発した参加者は「大間原発にレッドカード」「エネルギーシフト」などと連呼しながら五稜郭公園までの約1.5キロを練り歩いた。函館ラ・サール高1年の鈴木崇仁君(15)は「函館から23キロという距離は近すぎる。事故があれば函館の街が廃れてしまう。原発が建たないように行動したい」と話していた。(山崎大和)



◎大沼公園駅構内に「アンテナショップ」オープン

 【七飯】町内の物産品を集めた「七飯大沼特産品アンテナショップ」が23日、JR大沼公園駅構内にオープンした。11月中旬までの期間限定での営業を予定し、町内企業の生産品や特産品のPR、販路拡大につなげる。初日から、駅を利用した観光客らが店頭に並んだ弁当や菓子などを買い求めた。

 町が緊急雇用対策の一環として、事業をNPO法人「大沼・ふるさとの森自然学校」に委託。新規で2人のスタッフを雇用した。店舗は、駅の旧売店跡を利用した。

 店頭では、山川牧場の「ローストビーフサンド」や源五郎の「牛めし」をはじめ、飲料や菓子類などが並ぶ。抹茶や黒ごま、練乳など7種類の味をそろえた菓子製造業「天狗堂宝船」の餅菓子は手軽さもあって売れているという。

 スタッフの高橋伸之さん(40)と小林麻美さん(29)は駅利用者に観光パンフレットを配布するなど、積極的に商品をPRし、「初日としては思った以上に利用してもらっている」と話していた。

 今後も随時、町内の特産品や加工品など、商品を拡充していく方針。町商工観光課は「観光客だけでなく、地元の人にも足を運んでもらえれば」と話している。

 営業時間は午前8時半〜午後6時。11月中旬まで。(今井正一)


◎声徳会の「まろにえ」への訪問演奏150回に

 江差追分会函館声徳会支部(内村徳蔵支部長)は23日、函館市西旭岡町3の養護老人ホーム「まろにえ」(山石卓弥施設長)を訪問し、さまざまな民謡を披露して利用者70人を喜ばせた。清和荘の時から25年間定期的にこの施設で続けてきた演奏訪問はこの日で通算150回目になり、同支部関係者は活動への思いを新たにしている。

 同支部は函館少年刑務所を訪れた1986年2月から、函館の福祉施設を中心にボランティア訪問を重ね、民謡を披露している。清和荘には同年4月に訪れて以降1〜2カ月に1回、函館共愛会が運営を始めた昨春以降も訪問を続けている。

 この日は同支部の21人が参加し、尺八や三味線伴奏を加えて「江差追分」の大合唱や東北各地の民謡、津軽三味線などを披露した。アメリカのノートルダム大学から来函中で、独学で尺八を勉強しているという留学生のジョーイ・ブルネットさん(22)も出演。お年寄りは手拍子を送りながら懐かしの民謡を耳に、頬を緩ませていた。

 内村支部長(62)は「利用者の『また来てね』という言葉にとても励まされ、大会で入賞者が出るなど会員の実力もついてきている。25年は長いようで短いけど、今後も1回1回の訪問を大切にしたい」と語った。

 22日で100歳の誕生日を迎えた岸田ヨシエさんは、「25年前から楽しんで聴き続けている。昔は一緒に踊っていたものだけど、今後もこの施設に来て楽しませてほしいね」と笑顔。山石施設長も「清和荘の時代からできている縁なので、長く活動を続けてほしい」と期待していた。(長内 健)


◎官庁船見学会、家族連れなど楽しむ

 函館港に在籍する官庁船の見学会が23日、同港豊川ふ頭岸壁で開かれ、家族連れらが船内見学などを楽しんだ。  国や道など同港の海事業務に当たる行政機関でつくる「海の日を祝う会」が主催した見学会で、函館港における「海の月間」(7月1〜31日)の行事の一つ。

 会場では、函館海上保安部の巡視艇「ゆきぐも」(100トン)、同「すずらん」(26トン)、函館港湾事務所の港湾業務艇「みずなぎ」(19トン)、道の漁業取締船「海王丸」(306トン)の4隻が一般公開された。「みずなぎ」以外の3隻はいずれも新造船で、今回が初公開。  来場者は各船の操舵室や無線室、甲板などを見て回り、船員の説明を受けていた。

 このほか、函館市の港務艇「つつじ」(10トン)がカラー放水を実演し、みずなぎの乗船会も行われた。函館海上保安部の専用ブースでは、制服の試着体験が行われ、制服を着て喜ぶ子どもたちの姿も見られた。

 家族ら4人で訪れた伊勢谷二瑚ちゃん(5)は「船の中を見て楽しかった」と笑顔を見せていた。(鈴木 潤)