2012年10月1日 (月) 掲載

◎函館ハーフマラソン 雨なんの3100人健脚競う

 道南最大規模のスポーツイベント「市制施行90周年記念・スポーツ健康都市宣言20周年記念 2012函館ハーフマラソン大会」(同実行委員会など主催)が30日、千代台公園陸上競技場を発着点とするコース(21.0975キロ)で行われた。

 今年で22回目。参加定員をこれまでの2000人から4000人に増やし、この日は函館や全国各地から3105人が出場。あいにくの小雨模様だったが、午前9時50分に工藤寿樹市長の合図でゴールを目指して一斉にスタートした。

 最長となるハーフマラソンコースは、競技場をスタートし、自由市場から旧東雲線を通って第一折り返しの谷地頭電停交差点を通過。さらに国道278号線(漁火通り)を通って根崎交差点の手前で再び折り返すと、亀田川沿いに進み昭和橋前を通過して競技場に戻った。ランナーたちは函館の景観を楽しみながら疾走し、沿道にはランナーを応援しようと多くの市民が集まっていた。

 特別ゲストのスポーツジャーナリストの増田明美さんは「ハーフマラソンでこれだけの人が集まるのはすごいこと。みなさん爽やかに気持ちよく走ってください」とエールを送った。(野口賢清)



◎見て、聴いて、食べて…縄文満喫

 昨年10月にオープンした函館市縄文文化交流センター(臼尻町)の開館1周年に合わせ、世界遺産登録への機運を盛り上げる「商工会縄文まつり」(函館東商工会主催)が30日、同センター屋外広場で初開催された。地元の子どもたちによるソーラン踊りや縄文浜鍋の振る舞いなど、多彩なイベントで盛り上げた。

 地元町内会などでつくる南かやべ縄文文化創生の会や南かやべ漁協など、多くの団体が協力。小雨の降る中、旧市内からも大勢の人が来場した。

 広場ではさまざまな催しが開かれ、磨光小の児童たちはソーラン踊りを披露。そろいの法被を羽織った4〜6年生児童46人が、太鼓の音に合わせながら「ソーラン! ソーラン!」と元気に伸び伸びと踊り、会場を盛り上げた。

 食品ブースでは、300人分の縄文浜鍋が無料で振る舞われた。南茅部産の秋サケと昆布を入れた旬の味に、大勢の市民が舌鼓を打った。

 このほか函館の「縄文音楽を考える会」による石笛を使った縄文音楽の演奏や、郷土芸能「安浦駒踊り」が披露された。

 市内美原から家族で訪れた会社員、山本昇さん(43)は「縄文浜鍋がさっぱりとしておいしかった。こんなにすごい縄文遺跡が函館にあると知らなかったので勉強してみたい」と笑顔を浮かべる。

 函館東商工会の遠山俊一会長は「縄文を生かした地域づくりができるよう、来年度以降も継続して開催していきたい」と話した。

 同センターは1年間で約6万3100人が入場し、当初目標の5万人を上回っている。 (後藤 真)



◎ダンプ綱引きに大きな声援

 車や自動車業界への理解を深めてもらおうと、函館地区トラック協会が30日、「クルマふれ愛感謝デー」と銘打ったイベントを開催し、会場は親子連れで大盛況となった。

 開会式で、同協会の柏葉孔会長は「陸運関連団体の交通安全への取り組みや業務の内容に理解を深めていただく機会になれば」とあいさつ。会場では、特撮ヒーローのキャラクターショーが人気を集めていたほか、道警による白バイ・パトカーの展示、シートベルトの大切さを学ぶ体験コーナーなども設けられ、来場者は、イベントを楽しみながら交通安全について学んでいた。

 この日、もっとも会場をわかせたのは、大型ダンプ車を使った、綱引きタイムトライアル。1チーム5人が、10dダンプを10b引っ張るのにかかった時間を競うもので、イベントの名物となっている。今年は、会社の同僚で結成したグループや、高校のラグビー部OBチームなど10チームが参加。選手たちの懸命な姿に、来場者からは大きな声援が送られた。

 2年連続で優勝を飾った「東一函館青果」チームの瀬戸健一さんは「重かったが優勝できてよかった。早く引っ張るコツは秘密です」と笑顔で話していた。 (森裕次郎)


◎暴風や高波に注意 台風17号

 函館海洋気象台によると、大型で非常に強い台風17号は、1日午前3時から午前6時にかけて道南地方に接近する可能性があり、暴風や高波、大雨に注意を呼び掛けている。

 台風は同日午前、本州から三陸沖に抜けて、釧路方面へ接近。午前9時(予報)では、中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は約30b、最大瞬間風速は約40b。

 また、函館市内での30日午後6時から1日午前6時までの降水量は約50_、風速は13bと予想し、台風接近による落雷の可能性があることなどから、外出時などの注意も呼び掛けている。

 全日空(ANA)は函館|東京間など6便を欠航し、計1183人に影響。日本航空も函館発東京行き2便を欠航し、約610人に影響した。

 ハートランドフェリーも江差午後6時45分発奥尻行き1便を欠航。津軽海峡フェリーは1日、大間午前7時10分発函館行き1便欠航する。

 また、JR北海道は1日、札幌発上野行き「寝台特急カシオペア」と大阪発札幌行き「寝台特急トワイライトエクスプレス」2本を運休とする。