2012年10月29日 (月) 掲載

◎大沼の紅葉 やっと秋色

 【七飯】大沼国定公園では山モミジ、カエデなどの紅葉が始まった。長い残暑のため例年より10日ほど遅いが、訪れた観光客は黄や赤に色づいた葉のトンネルの下、散策を楽しんでいる。

 同公園内の釣り堀「太公園」によると、見ごたえのある色合いになったのは3〜4日ほど前から。ただ、今のところ急に霜が付くような極端な気温の低下はなかったため、葉の形や色は例年通りという。



◎ダ・パンプのDAICHIさん 来月25日にワークショップ

 流行系HipHopから、Old School系、Jazzまでを踊りこなす、ヒップホップダンスボーカルユニット「DA PUMP(ダ・パンプ)」のDAICHIさんによるダンスワークショップが11月25日、函館市のRダンスカンパニー(末広町9、カルチャーセンター臥牛館2階)で開かれる。同カンパニーの山崎理恵主宰は「全国で活躍するアーティストの作品・振り付けを函館で習うことができるチャンス」と参加を呼び掛けている。

 昨年に続き2回目の開催。DAICHIさんはこれまで「全米ダンスコンペティション」金賞受賞、「L・Aダンス選手権」総合優勝などに輝いている。「ケツメイシ」の全国ツアーに16歳で抜てきされ、ディズニー「ハイスクールミュージカル」で主役経験もあり、北京五輪のイベントに参加。現在は宮本亜門のミュージカル「ウィズ〜オズの魔法使い〜」に出演中。

 レッスンは、4歳〜小学2年を対象とした「キッズ」(午後1時半)のほか、「ヒップホップ」(同2時半)「スタイル」(同3時半)「ダ・パンプ作品」(同4時半)の4クラス(各50分)。一般参加費は1レッスン3500円。キッズ以外の3クラスすべての場合は1万円。

 定員は各クラス25人(先着順)。申し込みは電話電話0138・23・7121またはメールrdcrlec@msa.ncv.ne.jpで名前、住所、年齢(学年)、希望クラスを伝える。締め切りは11月15日で、この日までにレッスン料を支払う(支払い後のキャンセル、クラス変更はできない)。(山崎純一)



◎伝統の舞 優美に…松前神楽合同公演

 【福島】数百年にわたって伝承されてきた道南の神事で、道無形民俗文化財に指定されている「松前神楽」の合同公演(松前神楽北海道連合保存会主催)が28日、町福祉センターで開かれた。町内では初開催とあり、優美な伝統の舞を鑑賞できる貴重な機会を楽しもうと約200人が来場。舞い手の勇壮な姿に目を奪われていた。

 松前神楽を国の無形民俗文化財指定を目指そうと、4ブロック(函館、松前、福島、小樽)で組織される同保存会が2年に1回、持ち回りで開催し、今回で6回目。この日は約40人の舞い手が参加し、33座あるうちの16座を奏上した。

 福島町松前神楽保存会の常磐井武典会長(福島大神宮宮司)が「魅力ある伝統芸能に触れていただきたい」とあいさつ。すべての舞の意味が説明され、馬術法を表したたリズミカルな舞い「荒馬舞」、松前藩の天下泰平を祈願する「四箇散米舞」、福禄寿が備わっためでたい「翁舞」などが披露された。

 1座終わるごとに観客は「ようそろう」という掛け声とともに大きな拍手を送っていた。町内の主婦(74)は「舞い姿も素晴らしいが、衣装や小道具などの色使いも目を引いた」と話していた。(小杉貴洋)


◎エバー航空 函館—台北の定期便開設

 台湾のエバー航空は28日、函館と台北を結ぶ定期便の路線を開設した。水、日曜の週2往復、12月1日から来年2月28日までは木曜の運航を追加し、週3往復する。定期便化は9月の復興航空に続き2社目。同路線の充実で台湾からの観光客増加、経済交流への期待が一気に膨らんだ。

 同社は2008年から函館へのチャーター便の乗り入れを開始。台湾での北海道人気を背景に、定期便化でさらなる需要の掘り起こしを狙う。

 函館線の使用機材はエアバスA330。座席数は252席。函館発が午後4時50分、台北発は午前11時5分。12月1日からの冬季は雪を目当てにした需要に対応するため1往復増やす。

 この日は午後3時35分に238人が載った台北発の第1便が到着。午後4時50分の函館発初便には206人が搭乗した。出発前に国際線ターミナルで出発セレモニーがあり、テープカットで就航を祝った。

 工藤市長は「長く安定的に就航できるように、台湾からの観光客を精一杯もてなしたい」とあいさつ。来函した同社の鄭光遠会長も「双方の交流がより親密に、便利になることを願っている」と述べた。

 道内観光を楽しんだ大学講師(47)は「函館は夜景がきれいで、ウニやカニ、ホタテなども新鮮でおいしかった。また来たい」と満足そうに話した。(松宮一郎)