2012年10月5日 (金) 掲載

◎大沼でワカサギ漁解禁

 【七飯】大沼でワカサギ漁が解禁となり、銀色に輝く名物が水揚げされた。初日となった3日は、昨年と比べ少量で、関係者は「水温が下がる今後に期待したい」と話している。

 ワカサギの佃煮(つくだに)や筏(いかだ)焼きを製造、販売する「つしま謹製」の対馬義明代表(51)は、午前5時から漁を開始。時折激しく雨が降る中、小型のモーターボートを走らせ、2日の午前中に仕掛けた11カ所の定置網を回った。

 この日は、約80`の漁獲量で、対馬代表は「去年の初日と比べると4分の1程度。夏の暑さで、まだ水温が高いことが影響しているかもしれない」と話す。魚体の大きさも4aほどと、例年より小ぶりだという。

 水揚げされたワカサギは、すぐに同店へ運ばれ、筏焼きや佃煮に加工される。作業場では、従業員らが、熟練の手つきで竹串にワカサギを刺していく。対馬代表は「大沼は淡水なので、骨が軟らかく食べやすいとの評判」と語る。

 漁は来月1日から地引き網漁が始まり、湖が氷結する12月中旬ごろまで続く。(森裕次郎)



◎秋の装い上品でかわいらしく ミスはこだてが制服披露

 第33代ミスはこだての秋物制服が4日、披露された。光沢がありベージュを基調としたジャケットと黒で花柄のスカートなど、上品でかわいらしい制服となっている。

 函館物産協会が今年も寄贈した1。1人当たり10万円相当で、メーカーは幅広い年代に人気の「クレージュ」。スーツは全体的にしなやかでソフトな風合いが特徴で、黒のベレー帽が温かみのある雰囲気を醸し出している。

 披露に当たり、同協会の石黒義男会長は「ミスはこだては物産展で大変人気。新しい制服を着て、また全国各地でPRしてほしい」と激励。

 試着したミスはこだての平井利沙さん(22)は「春夏の制服と柄が違うので、心機一転頑張りたい」と話し、久保川美希さん(20)は「軽くて動きやすい。また函館のPRに励みたい」と話していた。

 秋物制服は15〜18日に愛媛県松山市の百貨店で開かれる全国観光物産展で初披露目される。(後藤 真)



◎大間原発凍結へ向け、工藤市長ら知事に協力要請

 【札幌】電源開発(東京)が大間原発(青森県大間町)の建設を再開した問題で、函館市の工藤寿樹市長ら周辺3市町の首長、議長らは4日、道庁で高橋はるみ知事と会談し、建設の無期限凍結に向けた協力を要請した。知事は「工事再開は遺憾。(原子力規制委員会に)厳格なる審査をしっかりと申し入れたい」と述べた。

 15日に予定する政府や事業者への抗議行動を前に訪問。工藤市長のほか能登谷公市議会議長、松本栄一函館商工会議所会頭、高谷寿峰北斗市長、池田達雄北斗市議会議長、馬場修一七飯町副町長、畑中静一七飯町議会副議長の7人が訪れた。

 工藤市長は大間原発特有の問題点として、プルトニウムとウランを混合したMOX燃料を全炉心で使う危険性や、津軽海峡の領海の狭さ、さらに活断層の存在が指摘されていることなどを挙げ「何ら急ぐ必要性のない施設で、疑問に目をつぶって建設工事の再開を認めるのは暴挙だ」と述べ、無期限凍結を主張した。

 また、松本会頭は「食や観光のブランドは長年にわたって築いてきた。原発ができるだけで温排水が海に捨てられ、漁場が維持できるか心配。風評被害が起こる可能性もある」と懸念を示した。大間原発から50`圏内に入る北斗市の高谷市長も「風向きによっては影響を受ける可能性がある。黙っているわけにはいかない」と述べ、知事に協力を求めた。

 高橋知事はこれに対し、国における同原発の位置付けが不明とした上で「規制委もスタートしたばかりで議論は尽くされていない。電源開発もこちらから申し出なければ、積極的に情報開示しない。説明責任を果たすよう要請したい」と応じた。  函館市総務部によると、15日の抗議行動に道が加わるかは、現段階で未定としている。


◎函館市町会連合会 創立50周年祝う

 函館市町会連合会創立50周年記念式典が2日、函館国際ホテル(大手町5)で開かれた。町会などの関係者ら約200人が出席し、50周年の節目を祝った。

 同町連は1962年に「町会相互の研修・連帯」を目的に設立された。木村一雄会長は「創立から幾多の困難を乗り越え、運営を支えてきた先人の熱意とご苦労に敬意を表すとともに、この伝統を確実に次世代へとつなげていくことに力を尽くしていきたい」とあいさつ。

 その後、長年にわたって町会活動に貢献してきた功労者へ、感謝状の贈呈式が行われた。受賞者を代表して谷口利夫元町連会長が「互いに助け合いのできる地域社会の確立のために、今度も努力をしていきたい」と述べた。

 来賓の工藤寿樹市長は「半世紀にわたって発展してきたのは歴代会長をはじめ、役員の皆さまの努力のたまもの。今後もご協力をいただきながら、ともに元気なまちづくりを進めていきたい」と話していた。(金子真人)

 表彰者は次の通り。(敬称略)

 ▽創立50周年記念特別功労感謝=谷口利夫(第11代町連会長)、敦賀敬之(第12代町連会長)、奥野秀雄(第13代町連会長)、奥成正三(入舟町会長)、新谷則(大川町会長)、野崎彰次郎(宇賀浦町会長)、田村政志(杉並町会長)、川端和雄(駒場団地町会長)、杉本和弥(上野町会長)、佐藤美喜雄(高丘団地自治会長)、斎藤進(日吉4丁目町会長)、竹林良雄(北美原町会長)、加藤詔三(臼尻町会長)