2012年11月9日 (金) 掲載

◎ロープウェイ無料に 11日「市民感謝デー」

 函館山ロープウェイ(函館市元町)は11日、「市民感謝デー」のイベントを開く。ロープウェイが終日無料となるほか、山頂のレストランではカレーライスを100円で提供する。

 地域への日ごろの感謝を込め、毎年11月に開催している恒例イベントで、昨年は約1万9000人が来場した。午前10時から午後9時までロープウェイに無料で搭乗できる。

 また、山頂展望台の「レストランジェノバ」では先着1000人にカレーライスを100円で振る舞うほか、100円のコーヒーとジュースも用意する。子供向け短編映画「古代王者恐竜キング」「リカちゃんふしぎな海の物語」の2本を無料で上映する。

 ロープウェイの「市民感謝デー」と連動して「FMいるか」は同日、開局20周年を記念した「いるかカーニバル」を開催する。午前10時から午後3時までの公開放送で、海上自衛隊大湊音楽隊の演奏会やご当地アイドル「玄舞☆少女隊」のステージ、ものまねショーなどを行う。

 そのほか、飲食コーナーや縁日ブース、特産品販売、開局から20年の歩みを紹介する写真展もある。問い合わせは函館山ロープウェイ電話0138・23・3105、FMいるか電話0138・27・3700。  (松宮一郎)



◎入浴費100円で函館市検討 老人福祉センター14年度からの有料化

 函館市は、2014年度からの有料化を予定する老人福祉センターの入浴料を100円とする方向で検討している。市が深刻な財源不足に陥っている上、2010年度に利用者に行ったアンケート調査で半数以上が施設有料化を肯定していた。有料化により年間約1350万円の収入を見込んでいる。

 アンケートでは55・3%が有料化を肯定。このうち「多少の負担は仕方ない」が45・6%、「有料にすべき」は9・7%だった。無料の維持は32・4%。浴室の料金設定については100円が41・8%と最も多く、200円が19%、300円は1・9%となっていた。

 市によると、浴場のある谷地頭、湯川、美原の3施設合わせた昨年度利用者数は延べ約22万人。このうち約20万人が入浴しており、1日平均の入浴者数は3施設合わせて678人に上っている。

 有料化で生まれる財源は老朽化している浴室の改築などに充てる予定。湯川は1970年度、美原は81年度に供用開始しており、老朽化が進んでいる。

 ほぼ毎日、湯川の入浴場を利用する湯川町の芹田雄之助さん(81)は「市がやっていけなければ、センターもなくなってしまう。多少の負担はやむを得ない。無料は恵まれていた」と理解を示す。杉並町に住み、谷地頭などに通う東海林建明さん(74)は「風呂以外にもみなさんと話せることが楽しい。だから100円なら行くよ」と話す。

 市は入浴以外の教室、講座の利用は無料のままとする方針。市保健福祉部は「無料は銭湯などの民業圧迫の一因にもなっていた。理解をいただきたい」としている。 (後藤 真)



◎カレーで手術費応援 nana—papa

 函館市富岡のレストラン「nana—papa(ナナパパ)」は8日、心臓の難病「拘束型心筋症」を発症し、米国で心臓移植を希望している京都在住、永田大輝君(5)の手術費用のために、カレーライス80食を500円で提供し、売り上げを全額募金する。

 同店のオーナー・池田洋二さん(50)が2週間ほど前に、ソーシャル・ネット・ワーキング・サービス(SNS)で大輝君のことを知り、今回の企画を実施。賛同した仲間らが、米、野菜の提供や調理などで協力した。

 仲間5人と訪れた七飯町大川の会社員、掘抜享さん(43)は「とても素敵な取り組み。募金に貢献できておいしい料理が食べられて良かった」と笑顔。池田さんは「仲間たちやわざわざ足を運んでくれたお客さまが協力してくれたことに感謝している。こういった活動が広がってほしい」と話していた。(金子真人)


◎ツリー点灯してみませんか クリスマスファンタジー

 12月1日から25日まで函館市のベイエリアを中心に開かれる「2012 はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)では、期間中に毎日行われるメーンツリー点灯式の一般参加者を募集している。

 同ファンタジーでは、毎日午後6時に高さ約40bのメーンツリーのイルミネーションが点灯すると同時に花火が打ち上がり、イベントを盛り上げる。点灯式の内、月曜から木曜日までの計12日間は、一般公募で参加を受け付ける。

 一般点灯者は1日1組限定(5人以下)で、当日午後5時までに来場できる場合に限る。希望者は「言葉のクリスマスプレゼント」と題し、家族や友人などへの思いのこもったメッセージ(400字程度)を手紙の形式で書く。メッセージ内容と希望日をもとに、応募の中から12組を決める。

 締め切りは11月12日。問い合わせは「2012 はこだてクリスマスファンタジー」のホームページ内から(http://www.hakodatexmas.com/index.html)  (小川俊之)