2012年12月13日 (木) 掲載

◎コクガン飛来

 黒い頭部にスカーフのような白い首周りが特徴の国の天然記念物コクガンが、国内有数の越冬地・函館市の海岸に群来し、にぎやかに採餌している。

 冬鳥として道南各地で越冬。目もくちばしも黒いシックな雰囲気で、カルガモと同じ全長60センチほどの大きさ。アオノリやアオサなどの海藻を探すため、海面で逆立ちするユニークな姿を見せる。

 函館市志海苔町の志海苔川河口では12月に入り、波間や船着き場、岩礁で数十匹の群れが確認されている。「クルルクルル」と鳴きながら、時にはカルガモ、カモメと一緒に羽を休める場面も。

 道南では戸井や恵山など渡島東部のほか、北斗市や木古内町など西部方面の海岸で春先まで観察できる。(長内 健)



◎キーコサンタ 町役場でお出迎え

 【木古内】町の観光PRキャラクター「キーコ」がサンタクロース姿で町役場を訪れる人たちを出迎えている。定位置の正面玄関横に設置された駅長室も華やかに飾り付けられ、2015年度北海道新幹線木古内駅開業を盛り上げている。

 キーコは同町で生産される赤牛「はこだて和牛」をモチーフに今年7月にデビュー。JR北海道は「木古内駅新幹線観光駅長」に任命し、さまざまなイベントで新幹線開業や町の観光をアピールしている。

 キーコのサンタ化を企画したのは、町の地域おこし協力隊「新幹線地域活性特命チーム・はやぶさ03(スリー)」と町観光協会の若手職員で、「真っ赤な体がサンタに見える」という一言から始まった。白い眉毛とひげ、帽子をつけて「さらに可愛くなった」と評判だ。はやぶさ03の津山睦さんは「クリスマス仕様のキーコに会いに来て」と話している。(小杉貴洋)



◎ベストブレンド米 「あぐりへい屋」15日に発売

 【北斗】JA新はこだて(畠山良一組合長)のファーマーズマーケット「あぐりへい屋」(北斗市東前、工藤寛生店長)が、「ふっくりんこ」と「ななつぼし」の割合を5対5とする「ベストブレンド米」を15日に発売する。冷めても柔らかいふっくりんこと、甘みが強いななつぼしを合わせ、単品に劣らない味を引き出す。両品種をブレンドした商品の販売は珍しい。

 10月20、21両日に開かれた、あぐりへい屋感謝収穫祭などのイベントで計1404人にアンケートを実施。5対5と、ふっくりんこ7対ななつぼし3について試食してもらった結果、「おいしい」と答えた割合は5対5が53%、7対3が47%となり、5対5での商品化を決めた。

 玄米で購入し、その場でブレンド、精米する。価格は1キロ当たり340円(玄米)。客の好みによって配合割合の変更も可能だ。

 12日には同店でお披露目会があり、試食した畠山組合長は「甘みがすごい。混ぜることで一味違う楽しみ方ができる」と太鼓判を押した。

 同JAは「関西の米穀店では、コメの特徴を見極めてブレンドすることで、よりおいしいコメを提供している。自分の好きな割合で食べてもらえれば」と話している。

 同JAは従来通り単一品種でのコメ販売も行っていく。同米の問い合わせは同店電話0138・77・7779へ。(山崎大和)


◎修道院への道 幻想の光 クリスマスイブの24日にイベント

 【北斗】トラピスト修道院(三ツ石)へ通じる並木道に手作りのアイスキャンドルを並べ幻想的な雰囲気を演出する「ローマへの道冬物語」が、クリスマスイブの24日午後5時から開かれる。石別地域の住民らでつくる実行委員会(山田淳一委員長)が、8月に実施したマーチングバンドのパレードに続き新たに企画した。

 シーニックdeナイト2013実行委員会の協力を得て開催。並木道に約300個のアイスキャンドルを並べる。実行委や有志が牛乳パックなどを利用して氷の器を制作し、それに七飯養護学校おしま学園分校で作ったろうそくを入れ、明かりをともす。

 当日は、並木道のスタート地点となる石別中学校前で、トマトビーフシチューやワイン、トラピストの牛乳を使った特製ココアを用意する(有料)。プチギャラリー「こぐま座」(函館市元町)の大西翔さんが描いた並木道のポストカードも販売する。

 午後7時から同修道院の当別教会でミサも開催。実行委の小山内仁事務局長は「地域を挙げた手作りのイベント。温かな光と静寂の中でのイブを楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 問い合わせは同事務局(石別中)電話0138・75・3006。(鈴木 潤)