2012年12月15日 (土) 掲載

◎料理持ち寄り交流 「桧山農村女性フォーラム」

 【乙部】地域を支える女性農業者の自主学習会「桧山農村女性フォーラム」が14日、乙部町内で開かれた。80人が参加し、料理の試食や講演、情報交換で交流を深めた。

 農産物の加工・販売などに励む「桧山農村女性グループネットワーク『花埋(はなうず)み』」(村本洋子会長)、桧山振興局の主催。活力ある農業・地域づくりと女性農業者の経営参画を掲げて企画した。

 会場には、参加者が持ち寄ったきんぴらごぼうや野菜サラダ、豆腐の塩麹(こうじ)漬け、米粉のケーキなどがずらりと並び、調理法や工夫点などを紹介。乙部町漬物研究会の小田花江会長(64)は五目御飯を説明し「農作業が落ち着く3月に、メンバーで乙部の野菜を持ち寄っては具を小分けにして繁忙期に活用している」。JA新はこだて熊石支店女性部の加藤千恵子部長(60)は、鹿肉のハンバーグづくりで「鹿肉だけだとぱさつくので、豚肉のひき肉などを合わせるととてもおいしくなる」とアドバイスした。

 講演では、道立工業技術センター主任研究員の吉岡武也さんが「賞味期限の設定方法」を、コンサルティング会社リープスの鈴木善人代表が「売れる商品づくり・加工品のデザイン」について語った。  (田中陽介)



◎園児が元気に歌う クリスマス・キッズ合唱コンサート

 函館市内の幼児園児が元気な歌声を響かせる「第15回クリスマス・キッズ合唱コンサート」(函館青色申告会青年部主催)が14日、函館金森ホール(函館市末広町)で開かれた。愛らしい振り付けを交えた子どもたちのパフォーマンスに、温かい拍手が送られていた。

 「はこだてクリスマスファンタジー」の協賛行事として毎年行われている。この日は函館短大附属、ききょう、カトリック湯の川の3幼稚園から合わせて園児107人が参加。4グループに分かれてそれぞれ3曲ずつを披露した。

 「サンタが町にやってくる」「ジングルベル」「うれしいたのしいクリスマス」「グロリア」などおなじみの名曲が次々と登場。お遊戯を取り入れたり、楽器を演奏するなど工夫を凝らしたステージが来場者を楽しませた。

 また、演奏終了後にはステージにサンタクロースが登場し、子どもたちにプレゼントを進呈。「ありがとうございました」と元気な声が響いていた。 (小川俊之)



◎大票田で支持訴え 衆院選 4氏各地で演説

 第46回衆院選は16日の投開票まで残すところあと1日となった。道8区に立候補した民主党前職の逢坂誠二氏(53)、日本未来の党新人の北出美翔氏(26)、自民党新人の前田一男氏(46)、共産党新人の高橋佳大氏(53)=届け出順=の4候補は14日、大票田の函館市と近郊市町に狙いを定め、遊説や集会に力を入れた。15日は各候補とも市内を中心に遊説を繰り広げ、午後8時前に最後の訴えを行う。

 逢坂氏は14日、北斗市と七飯町を中心に遊説を繰り広げた。同日夜の函館市本町交差点での街頭集会では「相当競り合っている。日本の将来を考え、何としても勝たなければならない」と声を張り上げ、追い上げムードを加速させた。

 15日は午後7時45分から五稜郭町の選挙事務所前で最後の訴えを行う。

 北出氏は函館駅前での街頭演説を皮切りに、午前中は大門地区や十字街周辺などで活動。午後5時には市民らでにぎわうクリスマスファンタジー会場に出向いた。陣営幹部は「残りわずかだが、最後まで頑張りたい」と話す。

 15日は午後7時40分から若松町の選挙事務所で最後の集会を開く。

 前田氏は函館市内を中心に遊説を展開したほか、七飯町でもマイクを握った。夜は北斗市内の2カ所で個人演説会を開き、支持を訴えた。陣営では「有権者の反応はいい。最後まで出会った人に声を掛けていきたい」としている。

 15日は午後7時45分から松風町の選挙事務所前で最後の訴えをする。

 高橋氏は湯浜町や五稜郭町、中道など市内を重点的に回り、政策と支持拡大を力強く訴えた。陣営幹部は「終盤にかけて共産党の訴えはだいぶ浸透している実感はある。最後まで有権者に政策を訴え抜く」と話している。

 15日は午後8時前に日乃出町の選挙事務所前で最後の訴えを行う。 (衆院選取材班)


◎景況感1ポイント悪化で留める 日銀短観12月

 日銀函館支店(中川忍支店長)は14日、12月の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。渡島・桧山管内の企業の景況感を示す業況判断DI(「良い」とする割合から「悪い」とする割合を引いた指数)は、前回9月より1ポイント悪化し、全産業でマイナス1となった。20年ぶりにマイナスを脱した前回調査に続き、高い水準を維持している。

 景況感が悪化したのは3期ぶり。ただ、同支店では「全国は3ポイント悪化のマイナス9で、道南は観光、水産、建設の内需中心のため悪化も緩やかで、持ちこたえている」とみる。先行きDIは2ポイント悪化しマイナス3と予測している。

 産業別では、製造業全体ではプラス10を維持。食料品は3期連続で0を維持したが、海外経済減速の影響で売り上げが減少した機械は22ポイント悪化し0となった。

 非製造業は1ポイント悪化しマイナス5に。2011年6月調査以来、6期ぶりの悪化。建設はマイナス18のまま。卸売は16ポイント悪化しマイナス16となった。小売は、自動車ディーラーの新型車投入効果が表れ、20ポイント改善しマイナス20。観光関連では、宿泊・飲食・サービスが14ポイント悪化したものの、プラス43と高い水準を維持している。

 調査は11月中旬から12月中旬まで道南の101社(製造業29社、非製造業72社)を対象に実施した。 (松宮一郎)