2012年12月18日 (火) 掲載

◎遊覧船が冬支度

 【七飯】大沼で観光遊覧船を運航する大沼合同遊船(堀元社長)は17日、遊覧船の陸揚げを行った。

 作業は午前10時ごろから始め、2隻の遊覧船を重機などでけん引して陸揚げ。その後は来期に向けたメンテナンスをするため、同社の職員や作業員が舵やスクリューを船体から取り外す作業を行った。

 同社によると今年4月〜12月の利用者は6万8625人で、東日本大震災の影響を受けた昨年と比べると約7000人増。一昨年と比べても約5000人増加した。 同社の川村晃也さんは「シーズンを通して天候に恵まれたことや、2年前から実施している船内ガイドが好評で、リピーター客が増えている」と好調の理由を分析する。

 同社では来年1月上旬から、冬期メニューとして氷上島巡りそりツアーや氷上ワカサギ釣りを予定しており、「冬の大沼も魅力がいっぱいなので、ぜひ家族で遊びに来てほしい」と話している。 (森裕次郎)



◎道新幹線開業まで1200日! キーコ“勝手に”決定 カウントダウン開始

 【木古内】2015年度に予定されている北海道新幹線の開業機運を高めようと17日、町のゆるキャラ「キーコ」が新幹線木古内駅開業のカウントダウンを始めた。正式な開業日は未定だが、キーコが同年3月31日と“勝手に”決め、1200日前に当たる同日、開業をPRした。

同町は、特産の赤牛「はこだて和牛」をモチーフにしたキーコをメーンにPR活動を展開。キーコはせっかちで猛(モー)ダッシュが得意ということもあり、「開業を待ちきれない」と勝手にカウントダウンに踏み切ったという設定。そのためカウントダウンボードには「たぶん」と表記され、正式決定後に取り外す。

同日、町役場では町内の2保育園から17人の園児が集まり、キーコと一緒にカボードの除幕を行った。まちづくり新幹線課の中尾敦新幹線振興室長は「ボードは役場1階ロビーに設置されるので、カウントダウンを通して開業をもっと身近に感じてもらえれば」と話していた。(小杉貴洋)



◎来年8月の「科学祭」向けワークショップ

 はこだて国際科学祭を主催するサイエンス・サポート函館(美馬のゆり代表)は16日、来年8月に行われる同祭に向けたワークショップ「科学祭2013キックオフ」を市地域交流まちづくりセンターで開いた。同団体のメンバーや科学に関心を持つ市民ら約30人が参加し、意見交換などを行った。

 科学祭は、実験やサイエンスショーなど多彩なプログラムを通して科学の魅力を紹介するイベントで、2009年から毎年8月に行われている。来年は8月17日から9日間、「食」をテーマに行われる予定となっている。

 今回のワークショップでは、はじめに美馬代表や同団体のメンバーらが今年の科学祭を振り返って気付いたことや、今後の目標などを発表した。

 その後、「科学アレルギー」「科学を文化にするために」「キッチンサイエンス」など議論するテーマが発表され、参加者はそれぞれ、興味を持ったテーマのテーブルに集まり、グループに分かれて活発に意見を交換した。

 同団体の金森昌作コーディネーターは「ひとりでは思い付かないようなアイデアをみんなで共有することができるとても良い機会になった」と話していた。 (金子真人)


◎函館市投票率 35市中28位

 今衆院選の函館市の投票率は前回より10・77ポイント減の56・33%にとどまったが、全道35市中28位と、衆院選で過去6回続けてきた全道市最下位と“決別”した。函館市選管は、道内で商業施設に初めて設置した期日前投票所について、一定の成果があったとみている。

 市の衆院選投票率は中選挙区時代の1993年から道内市ワーストワンが続き、前回まで6回連続の最下位。国政選挙では、2010年の参院選まで12回連続で最下位を続けていた。今回は最下位の苫小牧市で19・76ポイント減、北見市で21・04ポイント減、帯広市で18・25ポイント減など、他都市で激しく下落。29年ぶりの師走総選挙で、政治不信とともに、寒さの影響で有権者の足が鈍ったことも一因とみられる。

 市選管は今回、ポールスターショッピングセンター(SC、港町1)での期日前投票所設置のほか、投票所入場券に案内図も入れた。同SCでは4713人が期日前に投票。目標の5000人を下回ったが、同選管は「投票率全体が落ち込んだ中で、目標は一定程度クリアできたのでは」と話している。(千葉卓陽)