2012年2月19日 (日) 掲載

◎ドレスとメークお姫様に変身!

 函館市元町の旧イギリス領事館で18日、女児を対象にメークやドレスアップを楽しめる親子イベント「姫チェン」が開かれた。親子66組女児67人が参加。函館理容美容専門学校(中島町)の学生が協力し、ドレスの着付けをはじめ、メークまたはヘアメークを施し、お姫様気分≠楽しんだ。

 冬場の閑散期に観光客だけでなく、市民に同領事館に足を運んでもらう狙いで、昨年に次いで同領事館と同専門学校との連携事業として実施。昨年は親子47組女児56人が参加して好評だった。

 子どもたちは、用意された中から好きな衣装を身に着けた後、学生が丁寧に髪をセットしたり、お化粧をしたりしてお姫様に変身させた。待ち時間の保護者を対象にネイルケアも行った。変身後は持参したカメラで館内で記念撮影、かわいらしいポーズを取る子どもたちの姿があちこちで見られた。

 一番乗りした、函館弥生小1年の竹村優衣さん(6)はピンクのドレスをまとい、髪にはティアラを載せて笑顔。「きれいになれてうれしい。ふわふわの髪が気に入った」と話していた。

 同専門学校2年の土肥夏実さん(20)は「子どもは頭が小さく、髪も細いのでセットするのが難しかった。でも、仕上げたときに喜んでもらえてうれしかった」と笑顔を見せていた。

 同領事館は3月下旬、今回の姫チェンの写真展を開く予定。(山崎大和)



◎函館市、2000万上限に支援 大間フェリー航路維持へ

 函館市は、函館—大間フェリー航路維持に向け、年間2000万円を上限に運航赤字を補てんする補助金を支出する方針だ。同町が建設する新船が就航する2013年4月まで、約2年4カ月間の期間限定で支援する。24日開会予定の第1回定例市議会で提案する。

 同航路の維持をめぐっては、昨年1月に運航事業者の津軽海峡フェリーと大間町、青森県の3者で、同町が老朽化した現在の船「ばあゆ」に代わる2000トン規模の新船を建造し、同社が運航することで合意。同町は新造船建設まで財政支援を行うこととしており、市もこの枠組みに合わせて財政支援する。

 市は同航路が赤字となった場合に、運航事業者の津軽海峡フェリーに対して、2000万円を上限に支出する。具体的には赤字額の3分の1を基本としており、かつ同町の負担額の2分の1以下に収める。赤字額と大間町の支出額の決定を経て、翌年度に支出する。工藤寿樹市長は支援について「買い物や宿泊、観光面などメリットがある」と話している。

 同社によると、同航路は昨年、東日本大震災の影響による旅客の落ち込み、燃料費高騰などにより、前年比2・5倍となる1億4700万円の赤字を計上。同町は5000万円を補助し、市は本年度分として上限いっぱいの2000万円を支出する見通し。

 関係者からは歓迎の声が広がる。同町は「具体的な予算措置をしていただき非常にありがたい。今後も航路存続のために協力していくことを希望する」、同社は「安全、安心、安定した航路運営に責任をもって精進したい」とコメント。同町内で航路継続運動に取り組むまちおこし団体「あおぞら組」の島康子団長は「函館と下北が手を組んで、広域観光を作りだす意味でも重要な航路。支援は本当にありがたい」と話している。(千葉卓陽)



◎打ちたて 地場産そばおいしい! 愛好家が江差で教室

 【江差】江差町のそば愛好家でつくる「そば辰・ゆがの会」(西海谷望会長)は18日、高品質の地場産そば粉を使った「手打ちそば教室」を旧朝日小学校で開いた。約30人の参加者が香り豊かな手打ちそばに舌鼓を打っていた。

 愛宕町で手打ちそば店「和海(なごみ)」を経営する坂本純さんが講師を務め、鰔川地区で収穫したソバの実をひいたそば粉で、風味豊かな手打ちそば作りを楽しんだ。

 参加者は坂本さんの手ほどきを受けながら、そば粉を練り、お好みの太さに切りそろえて、冷たい盛り≠ノして試食した。歯応えのある食感に、参加者は「甘み豊かでとてもおいしい」「江差でこんなにおいしいそば粉が収穫できるとは驚き」と大好評だった。

 同会は2006年、町内の愛好家ら約20人で結成した。会員の出資で自前の製粉機を購入したり、ソバ栽培からそば粉の生産、試食会、そば店への販売PRなど独自の活動を進めてきた。

 同会の名称に冠した「そば辰」の屋号≠ヘ、鰔川でソバ栽培に取り組む農家・沢口辰雄さんにちなんだ。農村地帯の鰔川は「ゆがの里」の愛称で呼ばれた地域。古くからソバ生産が盛んだったが、近年は安価な輸入物に押されて衰退傾向にあった。沢口さんは、休耕田を活用して「ゆがそば」の復活を目指して栽培面積を拡大してきた。同会が中心になり、そば粉の地産地消に向けた取り組みを進めており、町内の手打ちそば店などでも利用が進んでいる。

 同会では「歴史の古い桧山地域は、室町時代からソバ栽培が行われていた、いわば北海道のそば発祥の地。高品質を誇る江差産そば粉の普及を進めたい」としている。(松浦 純)


◎着物で和の心体感 日中青少年交流協会

 北海道日中青少年交流協会(高橋亨会長)の「2012年新年交流会」が18日、函館国際ホテルで開かれた。協会員や来賓、中国人留学生約50人が出席し、料理を楽しみながら親睦を深めた。

 同協会は、函館で学ぶ中国人留学生と花見をしたり、港まつりに参加するなどさまざまな交流事業を行っている。新年会もその一つで、希望する留学生には和服を着てもらい、日本文化をより身近に触れてもらう企画も行っている。

 市内で美容室などを経営する青木幸子さんの協力で、この日は、留学生25人が色鮮やかな振り袖やはかまを着用。記念撮影を楽しんだ後は、料理を堪能した。ゲームやビンゴなども行われ、会場は始終和やかな雰囲気に包まれていた。

 交流会について高橋会長は「口コミで広まったのか着物を着たいという留学生が増え、交流会をとても楽しみにしてくれている」と話し、参加した道教育大函館校の楊碩さん(23)は「着物は初めてでちょっと苦しいけど、とってもきれい。すてきな着物を着れてうれしい」と話ていた。(平尾美陽子)


◎色彩検定3級に函大谷短大3人が合格

 函館大谷短期大学が設ける講座「カラーコーディネーター」を受講した学生が、色に関する知識や配色の技能などをみる色彩検定(全国服飾教育者連合会主催)の3級に合格した。同短大で15日、授与式が行われ、福島憲成学長が合格証書を学生に手渡した。

 同講座は「コミュニティ総合学科」の学生向けに選択科目として設置され、社会人も受講することができる。受講生は、昨年の4月〜9月に講師の竹花郁子さんのもとで色の名前や配色、光と色の関係などについて学んできた。

 本年度は約15人が受講し、このうち8人が11月に行われた同試験を受験。2年の伊藤瑠美さん、秋重雅さん、工藤愛李さんが合格した。今回3級の全国の合格率は72・5%だった。

 授与式には就職活動のため2人が欠席し、伊藤さんが出席。福島学長は「学んだ知識を社会の幅広い場で生かしてほしい」と激励した。

 伊藤さんは小学5年生のころ、紙芝居を製作していた時に「色を塗るのがうまいから、その力をのばしてごらん」と教諭に言われたのをきっかけに色彩に興味を持ったという。試験当日は、3級のほか2級も受験し、「2級はやるだけやってみようと思って受けた。でも専門用語がたくさんあって難しかった」と振り返る。

 今後は2級を目指して勉強していきたいとし、「色彩はどんな職業にも生かせると思う。学んだことを職業や日常生活に生かしていきたい」と話している。(平尾美陽子)