2012年4月30日 (月) 掲載

◎武者軍団 勇壮にパレード 松前さくらまつり開幕

 【松前】「第65回松前さくらまつり」(松前観光協会主催)の開会式とオープニングセレモニーが29日、松前公園で行われた。ソメイヨシノの開花は間に合わなかったが、観光客らはオオヤマザクラや満開のフユザクラに見入り、春の松前を満喫していた。まつりは20日まで。

 松前神社で開かれた開会式には関係者約100人が出席し、まつりの成功と無事故を祈願。観光協会の疋田清美会長が「サクラを守り育ててきた先人の苦労に感謝しなければならない」とあいさつ。石山英雄町長も「観光客に素晴らしい花を楽しんでもらいたい」と話した。テープカットと鏡開きで開幕を告げた。

 また、甲冑(かっちゅう)を身に付けた武者軍団が公園内をパレード。同神社前で大将が開会宣言を読み上げ、来場者にもちが振る舞われた。

 札幌市から訪れた野宮武彦さん(65)は「サクラから松前の歴史を感じた」と笑顔で話していた。ソメイヨシノのつぼみは真っ赤に染まっており、町では開花日を1日と予想している。町内には250種1万本のサクラがあり、早咲き、中咲き、遅咲きと開花に時差があるため、5月下旬まで花見を楽しめる。 (松宮一郎)



◎純白鮮やか ミズバショウ見ごろ

 【七飯】大沼湖畔の周遊道路でミズバショウが最盛期を迎えている。JR流山温泉駅と池田園駅間に数カ所ある群生地では、大きく成長したミズバショウの花が愛らしい姿を見せ、スケッチを楽しむ人や写真撮影する観光客らでにぎわっている。

 今年は雪解けが遅かった影響で周辺の下草の成長が遅く、群生地の見通しはよい。大沼周辺在住者も「今年は最高のミズバショウを見ることができる」と太鼓判を押す。

 観賞スポットは、湖畔周遊路周辺に数カ所点在。大沼国際セミナーハウス周辺でも楽しむことができる。七飯大沼国際観光コンベンション協会は「ゴールデンウイーク中いっぱいは楽しめそう」と話している。問い合わせは大沼国際交流プラザ電話0138-67-2170。  (今井正一)



◎市電沿線の見どころ紹介

 ゴールデンウイーク(GW)に合わせ、函館市企業局交通部は29日、市電沿線の見どころを紹介する観光案内所を市内湯川町の市電「湯の川温泉電停」付近に開設した。同温泉の宿泊客を対象に市電の乗車券を販売し、沿線の名所・史跡を案内した。5日まで。

 GW期間中の恒例の取り組み。初日は同部職員3人がワゴンを設置し、そろいの緑色のジャンパーを着て観光客に「おはようございます」「3回以上乗るなら1日乗車券がお得です」などと笑顔で声を掛けた。

 ワゴンでは、市電1日乗車券(大人600円、子ども300円)、市電・バス共通1日乗車券(大人1000円、子ども500円)を販売。観光客からは、西部地区の赤レンガ倉庫群や十字街、五稜郭などへのルートを聞かれ、職員が市電を使った道案内をしていた。同部事業課の岩田裕幸主査は「地理不案内な観光客が迷うことなく目的地へ行き、函館を楽しんでいただければ」と話していた。

 案内所の設置は午前8時45分〜同11時。(山崎大和)


◎道南の新鮮野菜ずらり

 箱館夢八商店主催の野菜即売会「南北海道春マルシェ」が29日から、函館市五稜郭町の五稜郭タワーで始まった。初日は市民や観光客が道南産の新鮮な野菜を買い求めた。6日まで。

 道南産を中心に野菜や果物約40種、農産物の加工品40種、チーズ10種を用意。売り場には、函館産の朝採りアスパラをはじめ、北斗産の新品種イチゴ「もものか」、知内産のブランドニラ「北の華」、森町産のトマト、キュウリなどが店頭に並び、トマトジュースやジャムなど農家自家製の加工品のコーナーも開設している。

 花見客用にバーベキュー用にそろえた「野菜セット」も販売し、来場者はじっくり品定めしながら買っていた。

 子どもを対象に野菜の販売体験も受け付け、こちらも人気を集めた。同店の国分晋吾代表は「春の旬の野菜をそろえているのでぜひこの機会に足を運んで」と呼び掛ける。午前9時〜午後5時まで。 (鈴木 潤)