2012年6月16日 (土) 掲載

◎北斗市議会、新幹線駅名「北斗函館」決議案可決

 【北斗】第2回定例市議会は15日、北海道新幹線建設促進・地域振興調査特別委員会の水上務委員長が、新幹線新駅の名称を「北斗函館駅」とすべきだとの決議案を提出。議長を除く採決の結果、賛成19(定数22人、欠席1人、退席1人)の賛成多数で可決した。函館側では「新函館」のを推す声が強いことから、今後、函館市と市議会の対応に注目が集まる。

 「北斗函館駅」の名称は、2010年9月に市議会特別委員会が決定。改選後の現在の特別委でも議論を重ね、JR江差線の並行在来線問題が鉄路存続で決定を見たことから、決議案提出に至った。最終的な駅名は地元などの要望を踏まえた上で、JR北海道が決定する。

 決議案可決後、水上委員長は「函館の考えは考えで結構なこと。(函館の名称を入れたのは)全国ブランドでもあるし、敬意を表した」と話した。

 高谷寿峰市長は「北斗市は新幹線の駅建設など、応分の負担をしている。市民の思いをくみ取った非常に重い決議と受け止めている。しかるべき時期に考えを表明したい」と述べた。「北斗函館駅」の使用については、「内部の機運を盛り上げるにはいいが、対外的には『新函館駅』を使わざるを得ない」とした。

 また、池田達雄議長は「9月の定例会で市長の考え方を問う質問が出ることになると思う」と述べ、市長との考えが一致すれば、JRなど関係機関への要望活動を展開する考えを示した。

 一方、今後は函館側の動向に注目が集まる。能登谷公市議会議長は「北斗市議会の決議は尊重したい。共同歩調を取れるところはとりながら、意見を言うときは言っていきたい」と話す。市議会では新幹線にかかわる特別委員会の設置を求める動きがあるといい、能登谷議長は「駅名はもちろん、江差線の第三セクター化なども含めて、大きな観点から考えていきたい」とする。

 ただ、函館市議会の中には「新函館」を望む意見も依然として多い。あるベテラン市議は「これまでの経過を考えれば、函館は国の方針に不満ながらも従ってきた」と指摘。「都市名を2つ入れることが、利用者にとってなじみやすいか否かが問題。大半の人が目的地とする意味では、新函館でいい。いずれ、市議会として意思を表明する時期が来るのでは」と話す。

 これに対し、池田議長は「函館市とともに誘致活動をしてきた経緯や函館の全国的な知名度にも配慮している。北斗市にできる駅名について、他の自治体の議会が決議をすることがあるとすれば、それは自然なことではない」と話している。(今井正一、千葉卓陽)



◎野外フェス黒船に熊田曜子さん、クリスタル・ケイさんら出演へ

 7月7日に函館市大町の緑の島で開かれる野外フェス「HAKODATE黒船2012」を主催する函館黒船地域活性化協議会(小林一輝会長)は12日、ゲスト出演者を発表した。ファッションショーには人気タレントの熊田曜子さんや夏川純さんら24人、ライブには歌手のクリスタル・ケイさん、レッカさんら11人を迎える。

 同協議会は大々的な催しで地域を盛り上げようと毎年フェスを開催。このほかのゲストは、ファッションショーでは道端アンジェリカさんやはるな愛さん、昨年も出演したユージさんらが登場。ライブにはソナーポケットさん、George—Kさんらが出演する。

 5月の市民オーディションでも、モデル、ボーカリストそれぞれの出演者が決定。モデルには40人が応募し、女性5人と男性4人が決定。ボーカリストは、小池恵子さん、山谷俊さんが合格したほか、特別枠として佐々木大輔さん、高橋絵梨香さん、AYANAさんが選ばれた。

 さらに、今年は道南の味覚を楽しめる「ソウルフードフェスティバル」を新たなテーマにした。「がごめ塩焼きそば」(函館)、「ホタテカレーパン」(森)、「クイーンズボール」(厚沢部)などを提供する13店舗の出店が決定。元町の結婚式会場「センティール・ラ・セゾン函館山」もフレンチを出す。

 チケットは一般4800円、学生3500円(当日それぞれ1000円増)、小学生まで無料。セブンイレブンやサークルK・サンクス、チケットぴあ各店で販売中。詳細はホームページhttp://www.kurofune—h.comで。問い合わせは同協議会事務局電話0138-55-6696。(長内 健)



◎ルピナス見ごろ

 【七飯】大沼湖畔周遊路沿いの「ギャラリー美人妻&北川商店」(東大沼キャンプ場向かい、武藤重雄オーナー)の敷地内で、色とりどりのルピナスの花が見ごろを迎えている。赤や黄色、紫、ピンクなど、同じ色でも微妙な色合いの違いがあり、青空に向かって咲き誇る姿が訪れた人を楽しませている。

 武藤オーナーは夫婦で千葉県から大沼に移住し、同所にギャラリーを開設。キャンプに訪れる人たちや観光客らの癒やしの空間をつくろうと、ルピナスを植え始めた。妻の瑞津子さんは「最初の年は半分も咲かず、3年たってようやく花畑になりました。来年はもっと増えると思うので楽しみ」と話す。

 瑞津子さんは「20日前後までは楽しめそう。気軽に足を運んで多くの人に見てもらいたい」と話している。問い合わせはрO138・67・1810。(今井正一)


◎ホテル函館ひろめ荘で「カックウカレー」提供

 温泉宿泊施設、ホテル函館ひろめ荘(函館市大船町832)はこのほど、館内のレストランで、国宝の中空土偶をイメージしたカレーライス「カックウカレー」の提供を始めた。

 「カックウ」は土偶の愛称。今月1日から同ホテルや「道の駅」縄文ロマン南かやべで販売しているレトルトカレー「はこだて北の縄文の里カレー」(550円)のルーを使い、他の具材を付け加え、土偶の顔のように盛り付けている。

 同レトルトカレーは、七飯町の土産企画販売業、たかせ(高瀬宣夫代表)が縄文遺跡の里、旧南茅部町地域をイメージし、考案した商品で、ルーの中には函館特産のイカやガゴメコンブが入っている。レトルトカレーの販売促進の一環としてレストランでもメニューの一品に加えた。

 円形の皿に盛り付けたご飯とルーを土偶の顔に見立て、口の部分にウインナーソ—セジ、鼻にはエビフライ、両目には半分に切ったゆで卵、頭の部分に切り刻んだガゴメコンブをトッピングし、愛嬌ある顔が皿の上に浮かびあがっている。

 料金は850円(サラダ付き)。温泉入浴とのセット(1000円、人数限定)もある。改行 西村晴美総支配人は「中空土偶を思い起こしながら味わっていただければ。温泉、縄文観光と一緒に楽しんで」と話している。

 レストランは月〜金曜が午後5時半〜同8時(ラストオーダー)、土、日、祝日午前11時半〜午後2時(同)。問い合わせは同ホテルрO138・25・6111。(鈴木 潤)