2012年7月31日 (火) 掲載

◎GLAY 函館熱く! 来夏、凱旋野外ライブ

 函館出身の人気ロックバンドGLAY(グレイ)が、来夏に函館市内で大規模な野外コンサートを開くことが分かった。市などによると2日間で5万人規模を動員する見込みで、開催場所を緑の島(大町)とする方向で、関係各所と調整を進めている。工藤寿樹市長は取材に対し「念願がかなってうれしい。1年かけて全力で準備したい」と歓迎。4人の力強いパフォーマンスが、来夏の函館を熱く盛り上げることになりそうだ。

 29日に大阪市の長居陸上競技場で開かれたコンサートで、アンコールの直前に「函館史上最大規模の野外ライブを行う」と発表された。具体的な日程は現段階で明らかになっていない。

 GLAYはこれまでも、千葉県の幕張メッセなどで大規模な野外コンサートを行ってきたことで知られる。市は昨年10月に市民会館で公演した際に、工藤市長が地元での大規模コンサート開催を要望していた。

 同市長は29日のコンサートを会場で見届け、30日午前に大阪から帰函。函館新聞の取材に対し「(GLAYには)野外ライブや函館アリーナのこけら落としを、ぜひやってほしいとお願いしていた。大きな経済効果が期待できる」としている。

 GLAYはリーダーのTAKURO(ギター)とTERU(ボーカル)、HISASHI(ギター)、JIRO(ベース)の4人組ロックバンド。1994年にメジャーデビュー後、数多くのヒット曲を生み出し、20万人規模の大規模ライブを敢行するなど日本の音楽シーンをけん引している。99年8月には市栄誉賞を受賞した。(千葉卓陽)



◎キンボール大会小学生の部「遊わっぱクラブ」優勝

 【七飯】七飯藤城小学校の児童のキンボールクラブ「遊わっぱクラブ」で編成した2チームが、このほど胆振管内白老町で開かれた「第11回白老キンボールスポーツ協会結成記念大会兼ジャパンオープン・フレンドリーカップ北海道予選大会」のジュニアの部(小学生)でそれぞれ優勝、準優勝を果たす活躍を見せた。この大会での優勝は初めてで、優勝チームは9月に岩手県盛岡市で開かれる全国大会の出場権を得た。

 大会には札幌や地元白老町などから全部で14チームが出場。同部は6チームで争われ、同クラブからは「ワッパーズRi(アールアイ)」「ワッパーズWin(ウイン)」の2チームを出した。

 予選リーグで2チームは順調にポイントを重ね決勝リーグに進出。決勝では、Riが実力を十二分に発揮し、優勝。ウインも延長戦で同成績のチームとの2位争いを制して、ワンツーフィニッシュを飾った。

 指導する小松明稔さん(42)は「選手の勝ちたいという気持ちがどのチームよりも強かったと思う。練習の成果が本番で結実した」と拍手を送る。

 優勝を果たしたRiのキャプテン青山龍人君(6年)は「目指していた優勝ができてうれしい。チームワークを心掛けました」、ウインの菅原和さん(11)は「2位はちょっぴり悔しいけど同じチームが勝ったので良かった。仲間の声援がピンチの時力になった」と話す。

 全国に向け、児童たちは「チーム一丸で戦います」と活躍を誓う。同クラブはキンボールの講習を受けた小松さんが町内にも普及させようと、3年前に発足。現在、4〜6年生25人が在籍し、毎週2回、放課後に活動をしている。(鈴木 潤)

 ◆キンボール カナダで生まれた団体競技。試合は1チーム4人の3チームが競う。各チームとも直径122センチ、重さ1キロのボールを床に落とさないようヒットやレシーブを繰り返し、失敗すると他の2チームに得点が入る。



◎函館労基署江差駐在事務所 来年3月で廃止へ

 【江差】函館労働基準監督署江差駐在事務所(江差町姥神町167)が本年度限りで廃止されることが決まった。公務員削減に伴い、組織機構の見直しと業務の効率化を図る狙いで、来年度からは函館労働基準監督署で対応する。

 同事務所は、1986年3月に江差労働基準監督署の廃止後、同年4月に函館労基署の窓口として置かれた。道内唯一の駐在事務所で、労災防止や労働者の権利保護、事業者の監督などの各種業務を担っている。

 これまで同様、郵送などで各種手続きを図る方針で、7月から近隣自治体や建設協会など関係機関に廃止の経緯を伝えているが、地元関係者からは「郵送で対応するにも、書類の不備によるやり直しや奥尻からはフェリーの欠航などと不測の事態も考えられる。江差に事務所を残してもらいたい」との声がある。

 桧山建設協会は27日に役員会を開き、存続への要望を展開することを確認。行政と音頭を取って廃止撤回を求めたい考えで、浜谷一治町長は「合理化提案に反対だ。(存続への要望活動を)やらざるを得ない状況で、一方的ともいえる廃止案に対して当然として住民理解が得られない」としている。(田中陽介)


◎ことしは1カ月 2日から駅前ビアガーデン

 JR北海道函館支社は8月2日から31日までの1カ月間、函館駅前広場(若松町)で「納涼ビアガーデン」を開く。昨年までは開催期間が2週間だったが、利用客に好評だったたことから大幅に延長した。同社では「駅利用者や地域住民への感謝の気持ちを込めたイベント。仕事帰りなどに気軽に立ち寄って楽しい時間を過ごしてほしい」とPRしている。

 ビアガーデンでは生ビール1杯400円で提供。つまみには焼きそばや焼き鳥、ジンギスカン、空揚げなどを用意する。期間中は生バンドによるライブ、津軽三味線の生演奏など多彩なイベントを展開する。時間は第1部が午後6時45分〜同7時15分、第2部は同7時45分〜同8時15分。

 また、17、23の両日は同7時から、豪華な景品があたるチャリティー抽選会もある。日本ハムファイターズ戦がテレビ放映される3、17、23、30日は大型テレビで試合の様子を映す予定。

 時間は平日と土曜が午後5時〜同8時半、日曜は同3時半〜同8時半。同駅1階の「お土産POっPO」と「@カフェステーション」では、つまみのサービスが付くビール券(5枚つづり)を2000円で販売する。


◎さあ港まつり 花電車でPR  今年の運行始まる

 30日の道南は引き続き太平洋高気圧の張り出しに入り、南から暖かい空気が入った影響で気温が上がった。函館海洋気象台によると、最高気温は木古内31・4度、北斗(本町地区)31・2度、函館30・4度、森30・2度で、いずれも真夏日となった(いずれも午後3時以降に観測)。同気象台によると31日は曇りだが気温は上がり、渡島の最高気温は31度となる見込み。

 真夏の暑さが続く中、函館市内では、市制施行90周年記念・開港153周年記念函館港まつり(8月1〜5日、実行委主催)をPRする「花電車」の運行が始まった。イカなどが描かれ、電飾を施した電車が通ると、市民らは「いよいよ港まつりか」と手を振りながら見入っていた。

 市交通部によると、花電車は1914(大正3)年8月14日、函館八幡宮例大祭の時、初めて運行された。今年は節電のため、これまで7月25日から始まった運転期間を短縮し、1両少ない2両が8月5日まで運行される。

 花電車の運転ダイヤは同部ホームページhttp://www.city.hakodate.hokkaido.jp/transport/で。(山崎純一)