2012年8月23日 (木) 掲載

◎はこだて検定で魅力再発見 受験受け付け来月3日から 11月に実施

 函館商工会議所は、11月11日に実施する「第7回函館歴史文化観光検定(通称、はこだて検定)」の受験申し込みを9月3日から受け付ける。今年は募集開始に合わせ、検定用公式テキストブックの改訂して発売を始めた。同会議所では「観光従事者はもちろん、一般市民の人にも検定を通じて函館を再発見してもらいたい」と参加を呼び掛けている。

 検定は市民らに函館への愛着を深めてもらおうと、2007年に始まった。過去6回で延べ3501人が受験し、1345人が合格している。合格率は38・4%。

 初級と上級があり、出題範囲はともに歴史や史跡、建築、観光、文化芸能、地理、方言、郷土料理など広範囲にわたる。初級は選択式で、函館に関する基本的な知識と公式テキストの掲載内容から出題する。100点満点で70点以上が合格。上級は選択と筆記。テキストの内容に加え応用知識を問う問題もある。80点以上が合格。試験時間はいずれも90分。

 テキストの改訂は2年ぶり。年表やグラフを見やすくしたほか、最新のデータを掲載した。B5判192ページで2100円。同会議所(若松町)のほか、市内主要書店で販売している。

 試験会場は北海道大学水産学部(函館市港町3)。開始時間は、初級が午前10時半から、上級は午後1時半から。初級と上級併せて受験することも可能。受験料は初級3000円、上級5000円。学生や65歳以上は割り引きもある。

 申込書は同会議所のほか、テキスト取扱書店や公共施設などで配布する。締め切りは9月28日。問い合わせは同会議所電話0138・23・1181。(松宮一郎)



◎全国高専将棋大会きょう開幕 函高専「優勝目指す」

 全国の高等専門学校の学生が日ごろの鍛練の成果を競い合う「第19回全国高等専門学校将棋大会」(函館工業高等専門学校主催)の団体戦・個人戦が23、24日、ホテル法華クラブ函館(本町)で行われる。出場する函館高専将棋部員たちは「優勝を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。

 函館高専将棋部からは団体戦に2チーム(1チーム3人)、個人戦に男子5人、女子1人が出場。昨年の大会で団体戦優勝、女子個人で準優勝と好成績を残し、出場した斉藤航輔さん(2年)は「自分がチームの足を引っ張るわけにはいかない。精一杯頑張りたい」、金澤智美さん(4年)は「開催地が函館ということもあり気合いが入る。負けられない」と気持ちを引き締める。

 同大会には過去に県大会優勝経験を持つ選手も出場し、今回は全国30校から団体戦に32チーム、男子個人戦に128人、女子個人戦に13人がエントリー。

 チームの先鋒を務める工藤慎也さん(4年)は「一戦一戦を大切にしたい」、山下優希さん(4年)は「チームに勢いをつけるような戦いにしたい」と張り切っている。(平尾美陽子)



◎森町長選 梶谷氏が出馬表明 旧砂原町長「町活性化図りたい」

 【森】旧砂原町長の梶谷恵造氏(55)は22日、任期満了に伴う森町長選(10月9日告示、同14日投開票)に立候補することを表明した。函館新聞の取材に対し、梶谷氏は「水力や風力などの自然エネルギーを活用し、町の活性化を図りたい。医療の包括的な改革にも臨みたい」と話している。

 梶谷氏は1956年、旧砂原町出身。会社役員を経て、2002年11月に砂原町長(当時)に就任。05年3月、森町との町村合併に伴って失職。同年5月から2007年8月まで森町の教育長を務めた。

 梶谷氏は、現町政について「議会を傍聴したり、新聞報道を目にする中で、町民のことが考えられているように思えないときがあった」と話した。

 森町長選をめぐっては、前副町長の増田裕司氏(59)、元道議の河野光彦氏(71)がすでに出馬を表明している。現職の佐藤克男町長の出馬も見込まれている。(森裕次郎)


◎選挙カー許可証 警察印忘れる 福島町長選で

 【福島】21日に告示された福島町長選と町議会議員補欠選挙で松前署は22日、選挙カーの運行に必要な「制限外許可証」に、担当署員が署長の公印を押し忘れるミスがあり、告示当日の許可証交付が遅れたと発表した。

 同署によると、許可証は21日午前8時半から立候補の各陣営に交付することになっていた。同日は町長選に2氏、町議補選に2氏の計4氏が立候補。交付の直前になって、4陣営分すべてで署長公印の押し忘れに気が付いたという。

 本来は公印のある書類の交付を受けなければいけないが、署長の決定伝達でも許可することができるため、同署は同9時すぎまでに各陣営に運行許可を電話で伝え、正午までに押印した書類を交付して、各陣営に謝罪した。

 久米田淳副署長は「大変申し訳ない。二度とこのような事が起こらないように業務管理を徹底していく」とコメントした。


◎はこだてグルメサーカス 来月22、23日に開催 100店がご当地名物提供

 9月22、23の両日、はこだてグリーンプラザをメーン会場に道南や東北などの食を一堂に集めて開かれる「はこだてグルメサーカス」(実行委主催)の出店者がほぼ出そろった。市内や道南をはじめ、開港都市や姉妹・友好都市、大阪、名古屋など約100店のご当地名物が味わえる。

 函館市制施行90周年記念事業の一環で、市や函館商工会議所などでつくる実行委が主催し、2日間で10万人の来場を見込む。グリーンプラザと函館朝市第一駐車場の2会場で飲食店などのテントを並べ、大門地区の活性化や観光客誘致につなげる。

 市などによると、当初は計130店の出店が目標だったが、1区画約5万円の高い出店料などがネックとなり、最終的には計110店前後になる見通し。市内・道南からは約40店が並び、ガゴメコンブやイカなど地元食材を使った特別メニューも用意する。

 開港都市からは横浜・崎陽軒シュウマイや新潟の南蛮えび焦がしみそソース焼きそばなども。姉妹・友好都市ではロシアのピロシキや中国の水餃子などもある。空路の直行便でつながる大阪や名古屋も、たこ焼きやみそカツといった本場の味が楽しめる。

 実行委は17日から公式ホームページも立ち上げ、市観光振興課は「サーカスのように子どもから大人まで多くの層に来てもらい、各地の食を通じて市民や観光客と一緒に函館を盛り上げたい」とPRしている。(森健太郎)