2012年8月27日 (月) 掲載

◎福島町長選 佐藤氏が初当選

 【福島】村田駿前町長の死去に伴う福島町長選は26日、投開票が行われ、新人で前町議の佐藤卓也氏(50)=無所属=が1825票を獲得し、新人で前町総務課長の鳴海清春氏(56)=無所属=を150票差で破り、初当選した。

 今回の選挙戦では、両氏ともに水産業を中心とした産業振興を中心に訴えた。両氏の公約に大きな差がなかったことに加え、前町長の死去から告示までが短期間だったこともあり、投票率は80・62%と、3人の選挙戦となった前回(2011年1月)の84・80%を約4ポイント下回った。

 当選した佐藤氏は、自らの民間経験による人脈を生かし、「若者の雇用創出を目指した企業誘致に取り組む」と訴え、幅広い層から支持を集めた。また、水産資源のブランド化やトップセールスをアピールし、漁業、建設業関係者に浸透し、町長選初挑戦の前回から約1100票伸ばした。

 佐藤氏は午後8時半から町内の選対事務所で、支持者を前に「皆さんの心が一つになったおかげで勝つことができました」と喜びを語った。

 鳴海氏は「前町長の遺志を継ぐ」として、水産振興を柱に福祉・医療の充実と協働の町づくりを訴えた。前回町長選に立候補した町議らの支援を軸に戦い、出身の役場関係者らに支持が広がったものの、出馬表明の遅れが響き、あと一歩届かなかった。午後8時半ごろ、町内の選対事務所で、「私の力不足だった。今後役割があるのなら町のために貢献したい」と述べた。

 佐藤氏は61年、同町生まれ。中央大大学院修了後、会社員を経て町内で学習塾を経営。町議当選2回。前回の町長選に出馬し落選した。(小杉貴洋、森裕次郎)



◎虹色に輝く飛行機雲

 函館市内の上空で26日午後1時40分ごろ、虹色に輝く飛行機雲が見られた。津軽海峡から渡島西部方面に飛行する機体が、7色に輝く雲を作りながら進んでいた。

 飛行機雲は一般的に、エンジンから出る排気ガス中の水滴が冷やされて凍り、雲のとなり白く見える。この時、機体が太陽に近い位置であった場合、太陽光と水滴の屈折や反射の条件が合った時、飛行機雲が虹色になる場合があるようだ。 (山崎純一)



◎1万人の笑顔あふれる ざいだんフェス

 開放された広場で多彩な催しを楽しむ「第17回ざいだんフェスティバル」が26日、函館市民会館前庭(湯川町1)で開かれた。約1万人(主催者発表)が来場。親子らは舞台や飲食を満喫したほか、ボール遊びで伸び伸びと体を動かした。

 市文化・スポーツ振興財団などでつくる実行委が毎年開催。約80店のフリーマーケットには長蛇の列ができ、市民は雑貨や衣料などをじっくりと品定めした。

 和太鼓演奏で幕開けした舞台は「フラメンコ・ロルカ」の踊りや、ジャズ、フラダンスが華やかに繰り広げられた。函館出身の大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さんによるパフォーマンスもあった。

 芝生広場には、子ども向けのバランスボールがたくさん用意され、別の親子同士で一緒に遊ぶ姿も見られた。

 長女の夏帆ちゃん(2)を連れて初めて来た函館の高谷秀樹さん(35)は「小さな娘でも遊べる広場があってよかった。いろんな催しがあって親も楽しい」と笑顔で話していた。(長内 健)


◎和装おしゃれに 着付け学ぶ

 気軽に着物を楽しんでもらう「大人乙女のきもの試着会」が26日、函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で開かれた。約30人が参加し、和装のおしゃれを楽しんだ。

 9月7日の「函館西部地区バル街」で企画される「着物deバル」のプレイベントとして開催。参加者は何度も試着を繰り返しながら着付けを学んだ。同市松陰町の松本ありささん(20)は「海外に留学するので、向こうの人たちにも着物を着せてあげたい」と話していた。

 バル街当日には、同センターに着物で来場した人を対象に、お酒やソフトドリンクを振る舞うサービスを予定。事前に申し込みをすれば、持ち込んだ着物の着付けサービスも行う。問い合わせは同実行委ソメキカナコ代表電話090・6031・1748(午後6時〜9時)。(金子真人)