2012年9月16日 (日) 掲載

◎JA新はこだて初秋祭、新鮮野菜ずらり

 函館農産物フェアJA新はこだて函館支店初秋祭が15日、同支店(函館市湯川町3)で開かれた。収穫の秋を迎え、函館近郊で取れた新鮮野菜の即売やスープコンテストなど、たくさんの来場者でにぎわいを見せた。

 七飯基幹支店の主催。函館支店女性部が毎週開催している「湯川朝市」の拡大版として、昨年秋に続いて2回目の開催。収穫されたばかりのトマトやジャガイモ、トウモロコシ、枝豆など色とりどりの野菜、鮮やかなオレンジ色のほおずきも販売された。女性部による大粒の大豆「タマフクラ」を使った豆腐や菓子も人気を集めた。

 また、函館短期大学付設調理製菓専門学校の学生らが、JAから提供を受けたジャガイモ、トウモロコシ、タマネギを使った3種の冷製スープを作り、コンテストを実施。濃厚な甘さや香りなど、飲み比べを楽しんでいた。

 JA新はこだて理事で、七飯基幹支店の副運営委員長の金子周治さん(72)=函館市赤坂町=は「天気が晴れて良かった。消費者と生産者をつなげるイベントとして楽しんでもらえれば」と話していた。(今井正一)



◎冬季五輪「金」の阿部さん講師にノルディックウオーキング体験会

 【江差】1994年のリレハンメル冬季五輪・ノルディック複合団体金メダリストの阿部雅司さん(47)が講師を務める「ノルディックウオーキング体験会」が15日、町内で行われた。40人が参加し、阿部さんの指導で健康づくりに努めた。

 町健康推進員協議会(馬川政紀会長)と町の共催。阿部さんは、2本の専用ポールを使うノルディックウオーキングについて「4輪駆動のように坂道や冬道を少ない負担で歩ける。スキー選手の強化練習でも活用されている」と基本の動きを伝えた。

 2・2キロの運動公園外周を歩き、阿部さんは参加者一人一人に声を掛けるように丁寧に接し「一日に30分以上歩いたほうがいい。健康維持には続けることが大事」などとアドバイスした。

 ウオーキング後には、阿部さんが努力の末につかんだ金メダルの逸話に温かな拍手が起き、持参した金メダルを見せて交流を深めていた。

 板谷礼子さん(80)は「苦難に耐えてきたオリンピックでの話を聞いて、感動のあまり涙が出そうになった」、馬川会長(72)も「阿部さんの親身な指導で心地よい汗を流すことができた。いい体験会だった」と話していた。(田中陽介)



◎紀さんが手回しオルガン演奏会

 手回しオルガン奏者の紀(きの)あささん(横浜在住)の演奏会が15日、ギャラリー三日月(弥生町)で開かれた。紙芝居もできるという珍しい手回しオルガンを操り、温かみのある音色とかわいらしい物語の世界を繰り広げ、観客を楽しませた。

 紀さんが使用している手回しオルガンは市内に住む職人、谷目基さんが制作したもの。紙芝居の作品は函館や東京の絵本作家やイラストレーターが提供した。

 紀さんは絵やコラージュ、イラストの作品に合わせ、「You Raise Me Up」や「雨にぬれても」「いつも何度でも」など6曲を演奏。会場を優しい音で包みこんだ。この日は小さな子どもも訪れ、紀さんの楽しいパフォーマンスに見入っていた。

 16、17、29、30日にも同ギャラリーで行われる。入場無料。時間は午後1時からと同3時からの2回で、定員は15人程度。問い合わせは同ギャラリーTEL0138・87・0787。(松宮一郎)


◎連休初日 観光地にぎわう

 3連休初日の15日、函館市内は好天に恵まれ、観光地は多くの人でにぎわった。木古内町のJR江差線で発生した貨物脱線事故の線路修復などが終わり、同日には通常運行に戻った。3連休に入る前に全面復旧したことで、観光施設などからは安堵(あんど)の声が上がる一方、JRの利用者らは安全性への不安を口にした。

 豊川町の金森レンガ倉庫前には多くの人が訪れた。金森商船では「脱線事故の影響を懸念していたが、運行再開が連休前で良かった」とし、「これからの入り込みにも期待したい」と話した。

 ホテルグランティア函館駅前(若松町21)では、13、14の両日は、東北からの予約客のキャンセルがあったが、全面復旧した15日は影響はなかった。同ホテルでは「無事に復旧したことで、お客様を落ち着いてご案内することができた」と安堵している。

 函館駅前の朝市は早朝から観光客で混雑。函館朝市協同組合連合会の井上敏廣理事長は「予想以上に人が来ており、連休の出だしは好調」とする。脱線事故については「原因がはっきりしないままの運行は不安」と話した。

 不安の声はJR利用者からも。千葉県の村上州宏さん(69)は、13日に新青森から特急列車に乗ったが、木古内からは友人が車で迎えに来て函館入りした。「帰りは復旧したのでよかったが、以前も同じところで脱線していたようなので、しっかりと調査をしてほしい」と注文を付けた。(松宮一郎、金子真人)


◎おさかな青空市場、イカやブリ…すぐ完売

 函館(臼尻)地域マリンビジョン推進協議会主催の鮮魚即売会「おさかな青空市場」が15日、函館市臼尻町の臼尻漁港で行われた。スルメイカやブリ、サバなどが浜値で販売される人気イベントで、今回も15分足らずでほぼ完売となった。

 同協議会は、南かやべ漁協と臼尻町内会、函館市で構成。地域の水産物のPRと消費拡大を目指し、即売会を開いている。

 販売する魚は、この日の早朝、南茅部沖合の大型定置網で漁獲された新鮮なものばかり。同協議会が「最高の鮮度の魚を大特価で販売している」と胸を張るように、この日は、スルメイカ10尾が1000円、マツカワが1尾1000円などで販売された。

 漁港の特設会場では、午前8時半の販売前から30人近くが列をつくり、販売開始と同時に、お目当ての魚を一斉に買い求めた。市内美原の山中萬寿雄さん(68)は「イカとブリを買った。鮮度がすごく良いし、お買い得なので、毎年来ている」と話していた。

 即売会は来月20日、11月17日にも午前8時半から開催する(売り切れ次第終了)。(森裕次郎)