2012年9月9日 (日) 掲載

◎エアポートフェスタ 制服で記念撮影 屋台など多彩に

 空港を身近に感じてもらおうと「函館エアポートフェスタ」(実行委主催)が8日、函館空港で開かれた。晴天の中、約3000人が訪れ、多彩な催しを楽しんだ。

 駐車場に設けられた青空市場には、アワビなど地元で採れた農水産物や飛行機のグッズ、綿あめなどの屋台が並んだ。メーンステージでは、上湯川小、亀田中吹奏楽部の演奏や函館出身の歌手・暁月めぐみさんの歌謡ショー、ANA(全日本空輸)歴代キャビンアテンダントの制服紹介などが行われ、会場を盛り上げた。

 また、ターミナルビルでは子どもを対象に、パイロットやキャビンアテンダントの制服を着て記念撮影を行うコーナーを設置。子どもたちは憧れの制服を身に着け、満面の笑みで撮影を楽しんだ。

 祖父と訪れた本通小3年の野口幸聖君は「制服を着て写真を撮ってもらい、とても楽しかった」と笑顔で話していた。(金子真人)



◎工事進ちょく 餅まきで祝う 本願寺派函館別院で上棟式

 函館市東川町12の浄土真宗本願寺派(西本願寺)函館別院(田中昭宏輪番)で8日、建設中の新本堂の上棟式が開かれた。同別院や工事関係者、門徒ら約100人が出席。式後には、内覧や餅まきが行われた。

 新本堂建設は、2011年の親鸞聖人750回大遠忌(だいおんき)法要を機に、同別院新生事業の一環として行われている。鉄筋コンクリート2階建てで、床面積は約2545平方b。総工費は約7億3400万。起工式は今年3月に行い、来年3月31日の竣工(しゅんこう)を予定している。

 式では田中輪番に続き、工事関係者、門徒が焼香した。門徒総代の本間温子さんは「これからも工事が無事に進み、来春に新しい本堂が見られるの心待ちにしている」、建設部会長の小原幸男さんは「東日本大震災復興などで建設資材調達が厳しい中、立派に工事が進んでいることに感謝する」と話していた。

 終了後、出席者は2階部分などを見学。餅まきでは役員らにより、約1000個がまかれた。(山崎純一)



◎湯倉神社例大祭 「神輿渡御」威勢良く

 湯倉神社(函館市湯川町2、伊部宗博宮司)の例大祭は8日、本祭が行われた。みこしを担いで市内を巡行する「神輿渡御(みこしとぎょ)」を行い、担ぎ手が7時間かけて約10`のコースを威勢の良い掛け声を上げて練り歩き、沿道に詰めかけた市民から大きな声援を受けた。

 例大祭は7日、宵宮祭から始まった。境内には焼き鳥やかき氷などの屋台が並び、多くの人でにぎわっている。みこしは午前9時ごろ同神社を出発し、花園町、駒場町、湯の川温泉街などを巡行。最後は地元園児の稚児行列も加わり、約150人が午後4時ごろ宮入りした。

 最終日の9日は直会祭で、午後4時と同6時半に境内でマジックショー、同7時からは函館出身の歌手・高松俊行さんの歌謡ショーが開かれる。また、同7時から駒場町のごとう内科胃腸科前を出発する夜神輿も行われる。最後は同8時45分から境内で開かれる「福餅宝撒(ま)き」で祭りを締めくくる。(金子真人)


◎日銀8月金融経済動向 「観光」上方修正

 日銀函館支店は、8月の道南地方の金融経済動向をまとめた。入り込み数の増加を受け、観光の指標を一段階引き上げたが、景気の総括判断は「一部に幾分弱めの動きがみられるが、全体として持ち直している」と据え置いた。

 各指標の中で唯一判断を引き上げたのが観光で、8月の観光客増加を加味し、7月の「持ち直し傾向を持続している」から「持ち直している」に上方修正した。

 主要ホテル(24カ所)の7月の宿泊客数は、震災の影響で減少した前年の反動で、前年比5・7%増の17万6700人となった。8月は、お盆期間に入り込みが好調だったほか、30、31日には大型コンベンションもあったことから、前年を上回る見通し。7月は函館空港の国内、国際便乗降客数、函館山ロープウェイ、五稜郭タワーともに前年を上回った。

 一方、公共投資は、新幹線関連工事の下支えのほか、国からの中規模案件の発注があり公共工事請負額は前年比43・5%増となった。

 個人消費については、主要小売店の売上高が3カ月連続で前年を下回った。7月上中旬の気温が低めで夏物が低調。逆に8月は記録的猛暑により、夏物衣料の販売が好調で、秋物の出足は鈍かった。判断は「自動車販売を中心に底堅い動きが続いている」のまま。また、消費増税が決まったが、駆け込み需要はまだないという。

 設備投資は、水産関連で動きがみられるが、全体としては低水準で推移。生産については、「震災による水産加工の代替需要に一服感がみられる」とした。同支店ではフル操業を続けていたが、短期特需は落ちてきていると見ている。

 先行きにはついては「緩やかな持ち直しの動きが続くとみられる」とする一方、「海外経済の減速や為替円高に伴う影響には注意を要する」と指摘した。(松宮一郎)


◎ソラカラちゃん大人気 GO太君と“競演”も

 日本航空(JAL)は8日、東京スカイツリーのロゴをあしらった特別機「JAL×東京スカイツリージェット」を函館—羽田線1往復で運航した。同ツリーの公式キャラクター「ソラカラちゃん」も市内でPRイベントを行い、観光客らに大人気だった。

 同ジェット(375人乗り)は主に羽田と札幌、大阪など大都市路線で運航しており、函館には1日限りで運航された。

 “初来函”のソラカラちゃんは、JAL客室乗務員の河原輝美さんと市内3カ所で写真撮影会を行い、このうち五稜郭タワー展望台では、同タワーのキャラクター「GO太くん」との“競演”が実現。キャラが愛らしく手を振る姿に、居合わせた観光客は「こっち向いて」「かわいい」と歓声をあげていた。

 修学旅行で訪れた留萌市の中学3年生、竹内花菜子さん(15)は「とてもかわいくて、東京の香りがしました」と興奮、ソラカラちゃんと笑顔で写真に収まっていた。(千葉卓陽)