2013年10月27日 (日) 掲載

◎甘〜い香り 体ポカポカ…せせらぎ温泉でマルメロ風呂

 【北斗】北斗市本町の市営せせらぎ温泉は26日から、恒例のマルメロ風呂を始めた。マルメロの収穫期に合わせて行っているサービスで、初日から大勢の入浴客が甘い香りを楽しみながら湯船につかった。11月4日まで。

 22日に市渡の市営ほ場で収穫されたマルメロを使用しており、男湯、女湯合わせて1日約40〜50`分を中風呂(湯温40度)に入れている。午後5時前には実の入れ替えをして、閉館時間まで香りを維持している。

 この日は、午前10時の開館と同時に50人ほどが来館し、その後も続々と訪れた。

 「この時期限定のサービス。マルメロの香りを楽しみながら心身を癒やしてほしい」と同温泉。市内細入の三上正三さん(73)は「毎年楽しみにしています。気持ち良く入浴できました」と話していた。

 入館料は大人300円、中高生250円、小学生140円、幼児70円。営業時間は午前10時から午後10時。毎週月曜休館(祝日の場合営業)。問い合わせは同温泉(TEL0138・77・7070)へ。(鈴木 潤)



◎ハッピー ハロウィーン 五稜郭商店街振興組合がイベント

 10月31日のハロウィーンを前に、五稜郭商店街振興組合(中里好之理事長)は26日、仮装して函館市本町・五稜郭地区を楽しんでもらうイベント「ハッピーハロウィンワンダーランド」を開いた。三角帽子やマントなどを身にまとった親子連れら約700人が商店街を練り歩き、楽しいひとときを過ごした。

 商店街の活性化を目的に昨年初めて行われ、今回で2回目。受付場所のシダックス函館五稜郭クラブ前には、魔女やカボチャのお化けなどにふんした子どもたちで長蛇の列。参加者は、商店街内の5店舗に設けられたチェックポイントで「ハッピーハロウィン!」と元気良く合言葉を伝えてお菓子をもらっていた。

 きょうだいで参加した市内昭和の白崎煌士君(6)と友埜ちゃん(4)は「歩いている人にたくさん声を掛けられて楽しかった」とにっこり。同組合の大坂昭夫理事は「昨年を超える参加者の多さに驚いている。商店街の恒例行事として定着させていきたい」と話していた。(金子真人)



◎上磯中 初出場で金賞…全日本吹奏楽コンクール

 【名古屋】第61回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟など主催)の中学校の部は26日、名古屋国際会議場で開かれ、本道代表で北斗市から初出場した上磯中吹奏学部が最高賞の金賞を受賞した。金賞は同吹奏楽部を含め、7校が受賞した。

 中学校の部には全国11支部から29校が出場。上磯中は後半4番目に出演し、課題曲「勇者のマズルカ」、自由曲「交響曲第二番『キリストの受難』」を発表。顧問の中條淳也教諭の指揮に合わせ、部員50人が気迫を込めた演奏をし、初出場で金賞獲得の快挙を成し遂げた。

 結果を聞いた瞬間、部員や応援に来た保護者らは歓喜に沸き、涙を流して喜ぶ部員も。中條教諭は「とにかく驚いた。心臓が止まるような思いだった」と振り返り、「部員は集中力が高く、意識を高く持って演奏した。自分でも感動するぐらいの出来だった」と部員の成果をたたえた。

 同部は部員98人で、ほとんどの部員が小学生からの経験者。中條教諭は今年4月、木古内中から赴任して顧問を務める。本年度は佐藤凱斗君(3年)を部長に結束。9月の道コンクールには8年連続で出場し、初の全国出場を果たした。中條教諭は「支えていただいたすべての人に感謝します」と話した。(鈴木 潤)


◎稜北高30周年祝う…記念式典

 函館稜北高校(赤間幸人校長、生徒477人)の創立30周年記念式典が26日、同校体育館で開かれた。在校生をはじめ、関係者らを前に赤間校長は「30年間一貫して未来を開く創造性のある生徒の育成に取り組んできた。先輩が努力を惜しまず築いた良き伝統を引き継いでほしい」と式辞を述べた。

 同校は1983年4月に元町の仮校舎で開校し、翌84年に石川町の現校舎に移転。今春までの卒業生は7946人を数え、文武両道の多くの人材を輩出している。

 式典で、記念事業協賛会の岩島隆幸会長は「20周年時の充実期から、今や発展期を迎えた。部活動だけではなく、学力向上にもつながっている」と述べた。続いて、同窓会の佐藤正徳会長、渡島教育局の成田祥介局長があいさつ。歴代校長やPTA会長、永年勤続者らに感謝状が贈られた。

 生徒を代表し、前生徒会長の梅津志帆さんは「30周年のスローガンは『繋(つな)いだ30年ここから始まる第一歩』。価値ある未来に向け、多くの先輩に続いていきたい」と述べ、会場から大きな拍手が送られた。

 式典では、プロの応援団として知られる「我武者羅應援團(がむしゃらおうえんだん)」が特別ゲストとして登場し、同校の今後の発展に力強いエールを送った。(今井正一)