2013年10月7日 (月) 掲載

◎五稜郭バル初開催 秋の街飲み歩き

 函館市本町・五稜郭地区の飲食店を飲み歩くイベント「五稜郭バル」が6日、初めて開かれ、大勢の参加者でにぎわった。

 同地区の活性化を目指して、飲食店の関係者らが実行委を組織。西部地区のバル街を手本に5枚つづりのチケット1500枚を用意、5店を回って各店で飲み物1杯とピンチョス(つまみ)を味わうシステムで、居酒屋や焼き肉店、中華料理店など30店が参加した。

 「人の輪をつなげる」をコンセプトとしており、案内所のパブ「ツインフェザー」(本町17)には「街並みを楽しみたい」「友達を増やしたい」などの意味を込めた5色のリストバンドを並べた。前売りチケットは売り切れ、100枚の当日券も午後2時の販売開始からわずか30分で売り切れる盛況ぶりだった。

 参加者はリストバンドをはめ、マップを片手に目当ての店をはしご。「料理自慢の店ばかり」(実行委)とあって、各店舗はそれぞれに趣向を凝らしたピンチョスを振る舞った。市内湯浜町の福澤美穂さん(37)は友人と訪れ「どの店も食べ物が豪華。店の移動も近く、知らない人とも打ち解けてとても楽しい」と話し、他の客と会話を弾ませていた。 (千葉卓陽)



◎4団体共演 活躍誓う 東日本、全日本吹奏楽出場で記念演奏会

 【北斗】東日本学校吹奏楽大会や全日本吹奏楽コンクールに出場する北斗市内の上磯小、久根別小、上磯中の吹奏楽部と、上磯吹奏楽団の合同記念演奏会が6日夜、市総合文化センターで開かれた。4団体がそれぞれ、コンクールでの発表曲を演奏。洗練された音色で来場者約1000人を魅了し、大舞台での活躍を誓った。

 冒頭、高谷寿峰市長と池田達雄市議会議長、長尾信秀道議が激励のあいさつ。久根別小をトップに上磯小、上磯中、上磯吹奏楽団の順番で課題曲や自由曲を披露した。

 最後に上磯吹奏楽団の演奏に合わせて児童、生徒が「ふるさと」を合唱。来場者は舞台上で奏でられる重厚なサウンドを満喫し、4団体にエールを送った。市内茂辺地の山本昭宣さん(69)は「4団体とも素晴らしい演奏だった。活躍を期待しています」と話していた。

 上磯吹奏楽団の高橋徹団長は「各団体とも道代表になった自信が演奏に現れていた。この記念演奏会を弾みに大舞台に臨みたい」と意気込みを新たにした。

 小学校の部の上磯、久根別の2団体は10月13日、富山市芸術文化ホールで開かれる東日本学校吹奏楽大会小学校の部に出場。上磯中は同26日の名古屋国際会議場で開かれる全日本コンクール中学校A編成に、上磯吹奏楽団は同20日に福岡サンパレスで開催の同職場・一般の部にそれぞれ出場する。  (鈴木 潤)



◎20組 澄んだ歌声披露 道合唱コンクール

 第64回北海道合唱コンクール大学職場一般部門が6日、函館市民会館大ホールで開かれた。全日本合唱コンクール全国大会への代表選考も兼ねた大会で、地元函館からは4組が出場し、練習の成果を披露した。

 全日本合唱連盟北海道支部と朝日新聞社の主催。道内主要都市の持ち回りで開いており、函館開催は8年ぶり。

 室内、大学ユース、同声、混声の4部門に計20組が参加し、函館地区からは室内合唱の部に「女声コーラストリル」、「Les Sens附属」と「Ensemble Neun」が、混声合唱の部に「函館MB混声合唱団」が出場。それぞれに課題曲1曲と自由曲を披露し、澄んだ歌声をホールに響かせていた。

 審査員5人による選考の結果、計4組が11月に千葉県で開かれる全国大会への出場権を獲得した。 (千葉卓陽)

 各部門の金賞と地元団体の結果は次の通り。

 ◇室内合唱▽金賞=ウィスティリアアンサンブル(札幌=全国出場)、Ensemble Neun、あべ犬北(札幌)▽銀賞=女声コーラストリル▽銅賞=Les Sens附属

 ◇大学ユース合唱▽金賞=札幌大谷大輪声会(札幌=全国出場)、北大混声合唱団(同)、北大合唱団(同)

 ◇同声合唱▽金賞=HBC少年少女合唱団(札幌、全国出場)、どさんコラリアーズ(同)

 ◇混声合唱▽金賞=THE GOUGE(札幌=全国出場)、Baum(同)▽銅賞=函館MB混声合唱団


◎函館市昨年度 滞納繰越額3年連続減

 函館市の2012年度決算で、各部局で徴収できなかった市税や使用料、手数料、貸付金などの滞納繰越額は前年度比6・3%減の88億6671万円となった。3年連続で前年度を下回り、市は差し押さえの強化や支払い督促などの対策が奏功したとみている。

 昨年度の市全体の調定額は同1・1%減の707億5816万円。市債権回収対策室によると、昨年度に市で滞納が発生した債権は全会計で75件ある。

 納繰越額は大半の項目で減少し、全体の4割以上を占める国民健康保険料で同3・9%減の39億9353万円だったほか、市税で同7・9%減の26億1452万円。保育料は同10・1%減の2億4986万円、上下水道料金も同28・9%減の2億387万円だった。反面、介護保険料は12・1%増の3934万円だった。

 徴収できなくなった不納欠損額も同40・5%減の19億1040万円。「市内の医療法人による診療報酬不正受給の回収が時効を迎えたため、平準化された」(同対策室)という。

 市は悪質な滞納者に対する差し押さえを年々強めており、昨年度は市税で1519件、6億5277万円で、前年度から金額、件数ともに増加。国保料は222件、3690万円、介護保険料で46件、283万円、保育料で45件、457万円だった。

 同対策室は昨年度、国保料、保育料、介護保険料、後期高齢者医療保険料の4債権で担当部局と連携して直接滞納整理を行ったが、「担当部局もノウハウができた」(同室)として、本年度は金額の多い国保料と保育料に重点を置いている。同室は「負担の公平性確保の観点から、今後も滞納額の縮減に取り組みたい」としている。 (千葉卓陽)