2013年11月10日 (日) 掲載

◎函館アリーナ建設工事、市民体育館の駐車場足りず

 函館アリーナ(湯川1)の建設工事に伴い、函館市民体育館の駐車場98台分が閉鎖され、スポーツ大会などの際に来場者が駐車場探しに四苦八苦している。大会を運営する競技団体の役員や子どもたちを送迎し、応援する父母らの駐車スペースが絶対的に不足し、打開策が見つけられない状態。駐車場を管理する体育館は「なるべく公共の交通機関を使って来てほしい」と呼び掛けている。

 建設工事のスタートとともに、身障者用2台含む同体育館側の98台分が閉鎖となり、現在使用できるのは市民会館側の111台(身障者用3台を含む)分。週末には体育館でスポーツ大会、市民会館でコンサートなどの催しが重なることが多く、駐車場はすぐに満車となって駐車待ちの長い車列ができる。周辺には公共の駐車場が少なく、周辺の交通に支障をきたすことも少なくない。

 体育館の利用が多い函館地区バドミントン協会によると、保護者の来場が多い小中学生の大会では、駐車場探しの混乱が絶えない。運営する役員分の確保にも苦労しているという。市田悦雄副会長は「大会プログラムに注意事項として掲載しているが、どこに止めたらいいか分からないという声が多く寄せられている。特に遠くから来る人は大変」と現状を語る。「付近のスーパーや病院などに止めるわけにいかないので、周辺の学校を開放するなど、代替の駐車がほしい」と要望している。

 16、17の両日に函館支部高校新人大会を開催を控えている函館ハンドボール協会では、駐車問題を12月の理事会で協議する予定だ。川村徹治理事長は「会場を分散する開催も検討している」と話す。

 市民会館を利用する文化団体もの悩みも同じだ。函館市文化スポーツ振興財団の森武専務理事は「駐車場のことは周知してきたつもりだが、(不便をかけて)申し訳ない」と話す。その一方で、主催・後援の催事で同会館を多く利用しているだけに「券売など観客の入りに影響する可能性もある」と頭を悩ませている。(小林省悟)



◎ETロボコン全国大会入賞へ未来大が意欲

 公立はこだて未来大チーム「イカポックル」(荒川祐真リーダー、4人)が、20日に横浜市で開かれる「ETロボコン2013」チャンピオンシップ大会(組込みシステム技術協会主催)に道代表として出場する。今年新設されたパフォーマンスの内容を競うアーキテクト部門で、学生たちは「入賞(3位以内)を目指す」と意欲をみなぎらせている。

 初の函館開催となった道地区大会(10月13日・未来大)で優勝、全国切符を手にした。荒川さん(24)=大学院修士2年=のほか、徳田那央さん(23)=同1年=、岸晃平さん(22)=同=、菊谷悠太さん(21)=システム情報科学部4年=の4人。昨年の道大会でも未来大チームが準優勝し全国出場を果たしており、2年連続となる。

 パフォーマンスのテーマは「函館の観光案内」。イカ釣りを再現したり、階段を上って函館山登山したりと、ロボットによる未来体験を披露する。

 本番に向け、4人は長崎健准教授のアドバイスを受けて毎週月、水、金、土曜に未来大で調整作業を進めている。アーキテクト部門は見た人に「すごい!」と思わせたかが評価される。荒川さんは「ロボットが本番でちゃんと動くことに気を付け、全国でも函館をアピールしたい」と張り切る。

 道大会には、もう一つのデベロッパー部門を含め函館勢5チームが出た。同部門の優勝は札幌の企業チームだった。(山崎大和)



◎五稜郭タワーに「ジンくん」登場

 工房アルティスタ(札幌)制作のジンギスカンPRキャラクター「ジンくん」が9日、五稜郭タワーに訪れた。同タワーのマスコットキャラクターGO太くんと観光客を出迎え、来場者の笑顔が広がった。

 ジンくんは、「ジンギスカンを食べた人に思い出とともに笑いを持ち帰ってほしい」という思いから制作され、お土産品は国内外の観光客に大人気。ヒツジがジンギスカン鍋をかぶったユニークで愛らしい姿に、観光客からは歓声が上がり、カメラを向ける姿も。ジンくんとGO太くんは1階アトリウムと展望2階に登場し、観光客などと記念写真撮影して回った。

 山形県から家族で観光に来ていた吉野優香ちゃん(5)は「どっちもかわいくて、手がふわふわしていた。写真も撮ってもらえてうれしかった」とにっこり。ジンくんは10日の函館山ロープウェイ市民感謝デー同時開催イベント「いるカーニバル」にも登場し、グッズ販売なども行われる。(虎谷綾子)和)


◎来月ビューティーキッチン、食のイベント 初の函館開催

 七飯産リンゴをメーン食材に使った食のイベント「SAYA×HIRO Beauty Kitchen(ビューティーキッチン)」が12月1日、函館市大手町22のホテル「HAKODATE男爵倶楽部」で開かれる。「しぐさ・おもてなし講座」も加えた特別開催で、参加予約を受け付ける。

 JR函館駅構内でアンテナショップ「フードカン」を運営するノーステック(橋本真一社長)が主催。清上綾子(SAYA)さんと、鈴木宏美(HIRO)さんが東京で月に1回開く人気イベントで、地方開催は初めて。函館出身のSAYAさんに、同社が働き掛けて実現した。

 ランチ(午後0時半〜同2時半)は、旬のリンゴをメーンに、同じく七飯産の肉厚でサイズの大きさが特徴の「王様しいたけ」を使った創作メニューを味わう。厳選したお茶やスイーツも楽しめる。

 講座(午前11時20分〜正午)は、政府専用機のフライトアテンダントとして世界で活躍した経験を持つSAYAさんが担当。魅力的なしぐさや振る舞いについて伝授する。  ノーステックは「通常の料理教室とはひと味違うイベント。食とトークの楽しいひとときを過ごしてほしい」としている。

 講座、ランチとも参加することが条件。定員15人(先着順)。1人で2人まで予約できる。参加費4000円。予約はフードカン(電話0138・21・1200)へ。(山崎大和)