2013年11月20日 (水) 掲載

◎高齢者の雇用義務化、管内企業は対応に遅れ

 函館公共職業安定所は、65歳までの雇用確保に向けた渡島、桧山管内の企業の対応の実施状況をまとめた。定年を65歳以上としたり、継続雇用制度を導入したりするなどの措置を講じた企業の割合が91・7%にとどまったことが分かった。全国の92・3%、全道の97・3%を下回り、管内企業の対応の遅れが目立つ結果となった。

 調査は6月1日現在、31人以上の従業員を雇用する399事業所が対象。今年4月の高年齢者雇用安定法改正で、希望者全員の65歳までの継続雇用が義務化されてから初めての公表。

 雇用確保措置が実施済みの管内企業は366社で、前年同期比4・2ポイント低下の91・7%。未実施企業は33社で同4・2ポイント増の8・3%となった。同職安では「調査は6月1日時点で、その後就業規則などを見直した企業は多い」とする一方、経費の上昇や若年層の雇用機会減少への懸念から、中には法改正に対し抵抗感や戸惑いを感じる企業もあり、「管内企業の対応が遅れているのが実態」とみる。

 措置の内容の内訳は、「定年の定めなし」としたのが15社で、同0・2ポイント減の4・1%。「65歳以上の定年」は76社で、同1・3ポイント増の20・8%。「継続雇用制度の導入」は275社で同1・1ポイント減の75・1%だった。

 70歳以上まで働ける企業の割合は前年同期に比べ2・1ポイント低下の18・8%となったものの、全国の18・2%、全道の17・1%を上回った。

 調査を実施したのは31人以上雇用する企業のみで、同職安は、これより規模の小さい企業ではさらに対応が遅れがあるのが実態とみており、「未実施企業への個別訪問、指導を強化し、早期解消を図りたい」としている。(松宮一郎)



◎新年の幸せ「午」に込め、えとの置物作り盛ん

 函館市末広町のガラス工房「ザ・グラススタジオ・イン・函館」(水口議代表)で、来年のえと「午(うま)」をかたどった置物作りが本格化している。毎年恒例となった商品で、シリーズでそろえるのを楽しみにしているファンも多い。今年は10月中旬から製造を始め、年末までに約500個を製作する予定という。

 水口代表(61)と助手を務める長男の竜弥さん(34)が「えとシリーズ」に割けるのは1日に2時間ほど。水口代表は炉からガラスの塊を取り出すと、西洋ばしを巧みに使い、手際良く形を整えていく。たて髪や耳は別パーツで表現し、10分ほどで優雅なフォルムの置物ができあがった。

 水口代表は「足の付け根部分は筋肉質な力強さを表現した。お客さんにとって1年が幸せな年になるようにと願いを込めている」と話す。高さ8aのLサイズは3675円、同6aのSサイズは2415円。(森裕次郎)



◎クリスマスファンタジーのポスター完成

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が12月1〜25日、金森赤レンガ倉庫群前で開かれる。函館山と赤レンガ倉庫群を背後に、海上に浮かぶツリーを描いた今年のポスターが完成し、市内各所の店頭などを飾っている。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主期間中の点灯時間は午後4時半〜同5時45分と、同6時〜午前0時(金・土曜、22〜25日は午前2時まで)。赤レンガ倉庫群前の海上に設置した函館の姉妹都市カナダ・ハリファックス市から贈られた高さ約20bのモミの木が約5万個の電飾で輝く。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主初日は、同所で午後5時半からオープニングセレモニーを行い、カウントダウンして花火とともに同6時に点灯が始まる。毎日同6時に点灯式がある。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主会場には、魚介や野菜、乳製品など道南食材を使ったスープを提供する「スープバー」が過去最多の10店並び、16種類を販売予定。チケット制で、1杯500円。販売時間は同4時半〜同8時。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主23、24の両日はファンタスティック・イブ、25日にはクリスマスナイト・セレモニーで聖夜を彩る。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主実行委は「昨年とは違うカラーのイルミネーションが今年は楽しめる。冬の函館が盛り上がるよう、ぜひ来場してほしい」と呼び掛けている。

 函館の冬観光を盛り上げるイベント「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主問い合わせは、函館国際観光コンベンション協会内の事務局(電話0138・27・3535)へ。(虎谷綾子)


◎朝ヨガ人気です、まちづくり五稜郭

 函館市本町・五稜郭地区の活性化を目指す「まちづくり五稜郭」が月1回開いている、早朝ヨガ教室が静かな人気を集めている。出勤前の朝の時間を有効活用し、学習会などの活動に充てようという“朝活”が注目される中、函館でも「体をすっきりさせられ、さわやかに仕事に入れる」と、ビジネスマンらの参加が増えている。

 早朝ヨガは、同社が展開する市民講座「五稜郭まちなか大学」の一環として8月から開始。「1カ月に1度早起きして、生活をリセットする機会を」(同社)と、週の始まりとなる月曜日に月1回開き、毎回10人以上が参加。出勤前の男性の姿も多い。  18日の参加者は7人と少なめだったが、講師の児玉典子さんの「難しいことを考えなくて大丈夫。自分の体を感じて下さい」のひと声に始まり、午前7時から約1時間、マットの上でゆっくりと体をほぐした。「ヨガは体幹を整えるのに効果的。朝は気持ちよく体を伸ばすことを中心にしている」と児玉さん。

 ビジネスマンの評価も上々。市内で住宅会社を営む大館英樹さん(44)は「これまでヨガはやったことがなかったが、日曜の仕事疲れがスカッと取れる」。郵便局に勤務する紀途(きのとおる)さん(53)も「リフレッシュしてスムーズに仕事に入れる」と、すっきりした様子だ。

 次回は12月9日午前7時からの予定。参加料は1000円(軽食付き1500円)。児玉さんは「エネルギーを充電して、元気を付けてもらえれば」と話す。申し込み、問い合わせは同社(電話0138・56・1110)へ。 (千葉卓陽)