2013年12月15日 (日) 掲載

◎リンクに元気な声響く 市民スケート場今季の営業開始

 函館市民スケート場(金堀町10)が11日、今季の営業を開始した。午前10時の開場とともに、オープンを待ちわびた子どもたちらがリンクに繰り出し、歓声が響いた。

 オープニングセレモニーでは、「函館グローリー・フィギュアスケーティングクラブ」のメンバー2人が横断幕を持ってスピードリンク(250b)を回りながらオープンを知らせた。

 場内は雪で白く覆われ、時折強い風雪に見舞われたが、来場者は元気いっぱいに久しぶりのリンクを滑走。函館市内の今津遼也君(14)は「待ち遠しかったのでうれしい。来年は受験を控えているが、できるだけ滑りたい」と笑顔だった。

 夜通しのリンクづくりでオープンに間に合い、関係者は一息。屋外スポーツ施設管理事務所の北島義己所長は「道南唯一のスケート場なので、たくさんの人が来場してほしい。来場の際は帽子や手袋を着用し、マナーを守って楽しく滑って」と呼び掛けた。

 スケート場の営業は来年2月11日まで。今月23日にイベントデー、来年1月2日に初すべりお年玉プレゼントなどの企画も用意している。 (小林省悟)



◎クリスマスまで10日/函館市内で各種イベント

 クリスマスイブまで10日となった14日、函館市内各所でサンタクロース歓迎のセレモニーやコンサートなど、クリスマスにちなんだイベントが開かれた。

 ○…「本物」サンタクロースを幼稚園児が歓迎

 金森洋物館(末広町)ではサンタ歓迎セレモニー(金森赤煉瓦会主催)を開催。元町遺愛幼稚園(野田義成園長)の園児たちの呼びかけに応じ、フィンランド・ラップランド州公認というサンタクロースが手を振りながら登場した。

 園児たちはサンタクロースに「年齢はいくつですか」「雪のない場所へはどうやって行くのですか」などと質問したり、プレゼントをもらったりして大満足した様子だった。

 ○…自衛隊がクリスマスコンサート

 市民会館では「陸上自衛隊函館駐屯地クリスマスコンサート」が開かれ、北部方面音楽隊(加藤良幸隊長)の約50人が迫力の演奏を披露した。

 第1部は2020年の東京五輪開催決定を祝し、オリンピックにまつわる楽曲構成に。「東京オリンピックファンファーレ」や「オリンピックマーチ」、トリノ五輪(06年)で女子フィギュアスケートの荒川静香さんの演技で使用された「歌劇『トゥーランドット』より誰も寝てはならぬ」を演奏。大ホールを埋め尽くした満員の観客から喝さいを浴びた。

 ○…遺愛学院でクリスマスのゆうべ

 遺愛女子中学・高校(福島基輝校長、生徒750人)は同校で「クリスマスのゆうべ」を開催。卒業生や保護者らが集い、賛美歌を歌ったり、生徒たちのハンドベルに耳を傾けた。

 プログラム後半では遺愛旭岡幼稚園(野田義成園長)の園児が「サンタが町にやってくる」「赤鼻のトナカイ」などを振り付けを交えながら、元気よく合唱。かわいらしい姿に、会場からは大きな拍手が起こった。  (森裕次郎)



◎ボーナス商戦ピーク

 公務員や会社員らにボーナスが支給され、初めての週末を迎えた14日、函館市内の百貨店や飲食店は多くの客でにぎわった。小売各社は「ボーナスサンデー」と呼ばれる15日が商戦のピークとみて、消費者の購買意欲上昇に期待を寄せている。

 「宝飾や絵画など高級品の売り上げは昨年と比べて10%ほど伸びている」とするのは棒二森屋(若松町17)。13日が年金支給日だったこともあり、店内は午前中から盛況。ギフトカードや商品券を扱うカウンターには客の列ができた。

 同店では15日に一定金額以上の買い物をするともらえる福引き券や抽選補助券の枚数を2倍にするキャンペーンを実施し、一層の誘客を図る。

 ロワジールホテル函館(若松町14)内の「しゃぶしゃぶ喜来里」では14日夜は予約で満席。忘年会に加え、宿泊の団体客、個人客でいっぱいとなり、断るケースも。同ホテルは「きょうになって問い合わせが来ているので、ボーナス効果が出ているのかも」という。

 「クリスマス時期と重なる来週の3連休にも期待」とするのは、高級ブランドバッグやアクセサリーを扱うテーオーデパート(梁川町10)のワールドインポートブティックEXテーオー函館本店。「(14日は)悪天候だったが、売れ行きは例年並み」という。

 一方、「ボーナスが出たとはいえ、客入りは普段と変わらない。まだ函館では景気回復の実感が感じられない」とため息も漏らす飲食店も。同日の降雪と気温低下も客足を鈍らせた要因とみられる。 (小林省悟、森裕次郎、山崎大和)


◎中学再編「反対なし」 市教委、7校から3校へ

 函館市教育委員会は、市立小・中学校再編計画に基づく第1期再編対象の中学校7校について「反対の声がなく、同意が得られたと判断した」として、統合に向けた準備を進めている。統合校開校に向けては、必要な校舎の改修や新築などの予算措置を含め、市当局と協議する。

 再編計画は、桐花、五稜、大川の3校と、的場、光成、凌雲の3校をそれぞれ1校に、港は単独のまま存続し、統合校は桐花、的場の位置に置く。8〜10月に開いた説明会では、桐花統合校は2016年度、的場統合校は18年度の開校を目指す考えを示している。

 市教委は11月末までに各校PTA関係者に改めて統合への意向を確認。説明会後も市教委に反対の声は寄せられていないという。近く市の政策会議に諮り、最終的な方向性を協議する。

 開校までの主な課題は校舎の活用で、桐花中校舎は教室の転用など、必要な改修を進める必要がある。的場中校舎は1936(昭和11)年の建築で、校舎部分は耐震補強が必要。保護者らから校舎新築を望む声が多く、市教委も市当局に新築で予算要望をする考え。新築だと、設計、建築に各2年を要するとしている。

 計画通りの場合、来年度に各校に準備委員会を設置。教育課程の統一、校名、制服などの検討に入る。(今井正一)