2013年12月18日 (水) 掲載

◎松前病院 独法化検討に調査費

 【松前】医師の相次ぐ辞意などで存続が危ぶまれている町立松前病院の運営に関し、石山英雄町長は17日の町議会第4回定例会で、現在の地方公営企業法の全部適用から、非公務員型の地方独立行政法人(独法)への移行が可能かを調査する意向を明らかにした。年度内に移行事例の視察などを実施したい考えで、本年度の一般会計補正予算に調査費を計上した。

 同病院ではこれまでに木村真司院長ら医師8人が退職の意向を示している。石山町長は同日の行政報告の中で、同病院問題の打開策として、独法化に関する調査実施を説明し、議会に理解を求めた。

 具体的には、公営企業から独法に移行した福岡県内の川崎病院の事例を調査することを想定しており、補正予算案に旅費など89万円を盛り込んだ。

 独立行政法人に移行すると、病院経営の効率化や経営責任範囲が明確になる特徴がある。予算決定に関して公営企業で必要な議会の関与がなくなるほか、職員の採用も病院側の理事長に任命権が与えられるなど、経営の自主性が現在より強くなる。

 石山町長は「町民や近隣町民の医療を確保するためにも、来年4月以降も引き続き現体制での安定した医療を継続できるよう誠心誠意取り組みたい」と強調した。

どなかった。また、室内試験より低温条件下(ハウス)での栽培でビタミンCと甘みが高くなり、硝酸イオン濃度は半減。食味評価も良い結果が得られた。改行 高濱雅幹研究主任は「冬に作る野菜の品目を増やしたい。冬季は生鮮野菜が高騰するので、道産野菜を安定供給するメリットが大きい」と話す。

 少雪の道南では、周年被覆ハウスを生かし、冬に野菜を出荷できれば飲食店などで需要が期待できる。(山崎大和)

 美深町では、産業としてチョウザメの養殖が定着している。矢辺さんは「魚しょうゆを製品化し、町の特産の一つとして売り出せればうれしい」と話している。(山崎大和)



◎強風で曲がった巨大ツリー修復

 13日夜の強風で、先端が曲がっていたクリスマスファンタジーのメーンツリーで17日、修復が行われた。同日夜までに作業を終えたツリーは、美しい輝きで来場者を出迎えた。

 メーンツリーは、先端部を補強する鉄製のパイプが風のため折れ曲がった。昨年にも強風で先端部が折れたことから、来場者から懸念の声も上がっていた。会場に大型のクレーンが入り、午前8時ごろから修復作業を開始。曲がっている部分の修繕と補強が行われた。

 17日夜には、苫小牧市から観光で訪れた岩井優子さん(43)は「とてもきれい。見られて良かった」と話していた。19日には「SECプレゼンツクリスマスライブ」が開かれ、地元高校合唱部などの合唱や、歌手の岩崎良美さんのライブイベントが行われる。(虎谷綾子)



◎響け感謝の歌声 ゴスペルシンガーのルーカスさん22日コンサート

 ジャマイカ出身のゴスペルシンガー、ジョン・ルーカスさん(34)が出演するイベント「東北復興支援チャリティーコンサート『希望の翼』」(JLCC実行委主催)が22日午後3時半から、函館市桔梗5の函館三育小学校で開かれる。ルーカスさんは「函館では毎回温かい応援をいただいている。感謝の気持ちを込めて歌うので、ぜひ来場してほしい」と話している。

 ルーカスさんは仙台市を主な拠点に、日本各地や海外で開かれるライブやイベントで活動。最近では外国人が日本語で歌唱力を披露するテレビ番組にも出演し、知名度が高まっている。

 函館でのコンサートは東日本大震災直後の2011年3月に初めて開催し、今回で4回目。今年はルーカスさんがディレクターを務める石巻市と仙台市のゴスペルクワイア(聖歌隊)の約20人も来函し、函館からは「MSC美原スピリチャルクワイア」が参加する。ルーカスさんはクリスマス曲やオリジナル曲を歌うほか、ゴスペルクワイアとともに「翼をください」「Oh Happy Day」などを披露する。

 コンサートは入場無料。会場で被災地支援のための募金を募る。問い合わせは実行委事務局(電話0138・52・0942)まで。 (森裕次郎)


◎ブリッジ完成 乗降ラクラク 津軽海峡フェリー

 津軽海峡フェリー(函館市港町3、石丸周象社長)が函館と青森のターミナールで建設していた乗下船用の「ボーディングブリッジ」が完成し、17日から利用を開始した。ターミナルから続くブリッジがフェリーに接続し、乗客はスムーズに乗り降りすることができるようになった。

 総工費は函館と青森合わせて約4億円。函館ターミナルのブリッジの長さは約50b。利用できるのは函館—青森間の「ブルードルフィン」と「びなす」の2隻。

 乗客はこれまで車両甲板を通って乗り降りしていたが、ブリッジができたことで、悪天候でも快適に移動できる。入り口があるのはターミナル3階で、船体に接続したブリッジを通って行き来する。ブリッジには手すりもあり、バリアフリー対応。

 青森ターミナルに設置されたブリッジの長さは20b。同社は「雪が降るなど天候が悪い時は、ターミナルとの移動が大変。ブリッジの設置で、快適に乗り降りでき、乗客の利便性につながる」としている。  (松宮一郎)

や会計報告が行われたほか、事業計画案ではオフィシャルホームページの開設、会員間でのワークショップの開催などに取り組むことを決めた。 (柏渕祐二)